yusukepacinoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

男と男の生きる街(1962年製作の映画)

3.2

石原裕次郎対加藤武。記者と刑事の因縁の深さが露呈する展開で熊井啓が脚本に名を連ねているためゴリゴリの社会派作品を期待して観ると舛田利雄色が強くアクションの域は超えずあまり両者に相性の良さを感じなかった>>続きを読む

カラーパープル(1985年製作の映画)

3.7

人種差別と女性、そして奴隷。立場の弱い黒人女性を主人公にしたスティーヴン・スピルバーグ監督によるヒューマンドラマ。
ウーピー・ゴールドバーグの映画デビュー作だとか。『リーサル・ウェポン』のイメージと違
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

何気にエマ・ストーン主演の映画を劇場鑑賞するのは『ラ・ラ・ランド』以来7年ぶりだったりする。時が経つのは本当に早いな。

なるほど、街に出て生を感じるのも性の悦びを覚えるのも冒険なのか。
個性の強い作
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

AI人形版チャッキー。だが無作為に攻撃してくる訳ではなく姪のケイディを守ることという自身にインプットされた使命を遂行するため。無表情だからか余計に不気味さを感じるミーガン。どこかぎごちないダンスも含め>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

あるトイレ清掃員の男性の視点から紡ぎ出されるストーリー。
PERFECT DAYSというタイトルから想像するものよりも広義な意味があるように感じた。
変わらない日常のルーティンに加わる様々な出来事がテ
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ジャスティス(1979年製作の映画)

4.0

先日ノーマン・ジュイソンが逝った。
自分の中では彼といったら本作が真っ先に浮かぶ。それ程に高校生の時に初めて観て以来個人的に特別な作品でこの主人公は法の下ではアウトローな弁護士なのだろうが非常に勇気の
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

CRS。48歳の誕生日を迎える大富豪のニコラス。久しく会っていない弟のコンラッドから届いた誕生日プレゼントは巧みに仕組まれたゲームだった。
デヴィッド・フィンチャー監督作品は学生の頃に色々観たがこちら
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キャバレー日記(1982年製作の映画)

3.5

根岸吉太郎×荒井晴彦によるロマンポルノ。
芸能人の名前を源氏名に付けるキャバレー、ミスニッポンが舞台。今でいうセクキャバとピンサロをミックスした感じなのかな。かなりリアルで軍艦マーチよろしくボーイがヘ
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.7

佐藤正午の同名小説の映画化。
ファンタジーな話。
何度でも生まれ変わってその人のもとに現れる。
ジョン・レノン、早稲田松竹、アンナ・カレーニナ、有村架純。
ひょんな出会いから偶然地元が同じという共通点
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

過激派ヴィーガンに店を襲撃された肉屋の夫婦。イラン豚が噂を聞きつけた客に好評となるが、その中身は実は。
肉を食わないヴィーガンの肉を食う、食わせる或いは動物を殺めることを良しとしないヴィーガンが肉屋に
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.7

60歳を迎えて再挑戦する意欲。それも並外れた、執念の様な。
史上初めてキューバからフロリダまでの180kmをサメ避けケージを使わずに泳ぎ切ったある女性の実話ベースのストーリー。
自然に歳を重ねるアネッ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

DKドンキーコングの歌が懐かしい。
あの有名なスーパーマリオのアニメーション映画。昔あった実写版ではなくきちんとしたアニメ。しかも世界観の再現度がかなり高い。RPGが苦手な私はどちらかというとマリオは
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Gメン(2023年製作の映画)

3.4

小沢としおの同名漫画が原作の痛快作品。
かなりコミカルなヤンキー映画。
Gメン。凶悪組織に立ち向かう武華男子高校のG組の面々のそれまでとそれからの話。
ツッパってる割に男女の経験がなかったりと硬派なの
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.4

彩瀬まるの同名小説の映画化作品。
喪失と再生。浜辺美波の透明感。東日本大震災、津波の影響。
突然姿を消した親友。その親友であるすみれを探す旅に出る岸井ゆきの演じる真奈。それを受け止められない心情と受け
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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

3.2

シリーズ3作目。最終章2部作の前編。
前作までのキャストにジュリアン・ムーアが加わりさらに豪華さが増した本作。しかしながらガラッとテイストが変わったことにより個人的にこれじゃない感が物凄く漂う。ハンガ
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.5

レナード・バーンスタインとその妻フェリシアの半生。バーンスタインの自身の出自を跳ね除け音楽家として成功するまでと妻との関係や思い出。激情的な彼のスタイルと後半の病に臥せったフェリシアを支える家族が対照>>続きを読む

挽歌(1957年製作の映画)

3.7

皆様明けましておめでとうございます。
今年も細々と活動して参りますのでどうぞよろしくお願い致します。

あまりにも強烈なメロドラマ。五所平之助監督による色気ある森雅之、高峰三枝子夫婦の長年連れ添った上
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.7

2023年最後の映画館での鑑賞に選んだのはこちら。IMAXにて鑑賞。
皆様今年も本当にありがとうございました!
来年も引き続きよろしくお願い致します。
良いお年を。

あの摩訶不思議な世界が蘇る。ウィ
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ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)

3.5

以降本シリーズの監督を務めることとなるフランシス・ローレンスにバトンタッチしたシリーズ2作目。
落ち着きを取り戻したかに思えたが反乱の象徴的な存在となってしまったカットニスとピータは国家の陰謀により再
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.7

障害者ではなく介護を受ける老人に変えてはいるが連想される実際に起こったあの事件。
これも今、或いはこれから益々考えなければならないテーマだ。
周囲には仕事熱心で優しい人と思われていた人物の裏の顔。
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.5

このガラッと崩れていく感じが深田晃司監督作品だなと思った。
両親に望まれない結婚であっても1年が経ちようやく一歩を踏み出せたかに思えたがある出来事によりみるみるそれが崩壊する。
再婚してこれから幸せを
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ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.4

シリーズ1作目。選ばれし者によるハッピー・ハンガー・ゲーム。志願する者有り。
公開当時話題になっていたのは知っていたが今回初の鑑賞となる。
『バトル・ロワイアル』的なものを想像していたが思ったよりサバ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.3

デヴィッド・フィンチャー監督の最新作。NETFLIXオリジナル。
殺し屋の日常。孤独で退屈で集中力のいる作業。マイケル・ファスベンダー演じる殺し屋の独白で進行していく作品。まさかのミスを犯した男のその
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.5

ティム・バートンが映画化する30数年前に作られたメル・スチュアート版。
ティム・バートン版よりもミュージカル色の強い作りで何より両作品ともに内容はほぼ同じでロアルド・ダールの原作に忠実なのが窺える。ラ
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本日休診(1952年製作の映画)

3.6

井伏鱒二の原作を渋谷実監督が映画化。
柳永二郎演じる町医者とそこを訪れる人々の交流が描かれる。
本日休診を謳っても容赦なく様々な病気を抱えた人がやって来る。喜劇らしく戦後の混乱をそこまで感じさせずほの
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.6

ブラックなロアルド・ダールの世界観を見事に体現し作り上げたティム・バートンとジョニー・デップのタッグ作。あまりに有名な作品なのもあって今まで敬遠してきたがこの度ようやく鑑賞。
夢がある話。所々ミュージ
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

3.4

ジェームズ・M・ケイン原作のエロティックサスペンスでこれまでに4度映画化され、現時点ではこちらが最後の作品となっている。
『キングコング』の娘から見事脱皮して80年代に演技派女優の名をほしいままにした
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.4

御大のまさかの50年ぶりのシリーズ登場が嬉しい新3部作の1作目。90歳を迎えても尚現役というのは素直に凄いと思う。
エクソシストシリーズは1〜3を事前鑑賞、ビギニングとドミニオンは未鑑賞という状態で臨
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エクソシスト3(1990年製作の映画)

3.3

シリーズ3作目。ついに原作者自身が監督を務める。
前作に関連付けられたストーリー。ダミアン・カラス神父の死の謎。分裂症。オカルト映画ではなくホラー色の強い仕上がり。
ジョージ・C・スコットが不気味なブ
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酔っぱらい天国(1962年製作の映画)

3.7

酔っぱらいムービー。ただの酔っぱらいのおっさんの話かと思って観始めたら最初はたしかにそうなのだが後半の凄まじさといったらなかった。
酒に溺れてベロベロ陽気な笠智衆の芝居が楽しい作品でこんな彼は見たこと
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エクソシスト2(1977年製作の映画)

3.0

パズズ再び。
あの悪魔が4年ぶりに蘇る。
ウィリアム・フリードキンによるあの映画をジョン・ブアマンが引き継ぐ。
名優リチャード・バートンを担ぎ出して製作された続編。音楽はエンニオ・モリコーネ。
前作か
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.5

およそ10分の未公開映像が追加されたディレクターズカット版。オリジナル版は以前鑑賞済みだが隅々まで覚えている訳ではないのでどこが追加された映像なのか分からず終い。派生するエクソシストの元祖的作品で少女>>続きを読む

夜の鼓(1958年製作の映画)

3.5

参勤交代中に鼓打ち相手に妻に不義を働かれた武士。その噂が随分と広まり...。
近松門左衛門の『堀川波鼓』を原作に今井正監督が映画化。脚本は橋本忍と新藤兼人、主要キャストに三國連太郎、有馬稲子、森雅之と
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THE FALLS(1980年製作の映画)

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ピーター・グリーナウェイの長編監督デビュー作でいきなりのおよそ195分にも及ぶ大長編となっている。92人の空の先駆者をインタビュー形式に捉えるモキュメンタリーとなっており、その全員が名字にFALLが入>>続きを読む

河内のオッサンの唄 よう来たのワレ(1976年製作の映画)

3.0

ローカルムービー。
ミス花子が歌う『河内のオッサンの唄』に着想を得て作られた作品。相変わらず川谷拓三が頑張っていて良い。
シリーズ2作目に笑う。2作も作られていたとは。下品なオッサンらが沢山登場。
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

愛と戦場。
ナポレオン・ボナパルトの半生を描く作品。
史実に基づく映画は苦手なジャンルだがリドリー・スコット×ホアキン・フェニックスということで初日に鑑賞。
ナポレオンがいかにしてフランス国の英雄とな
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