ナガエさんの映画レビュー・感想・評価

ナガエ

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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

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いやー、これはメチャクチャ面白かった!正直観ない可能性の方が高かったから、観に行って良かったなぁ。しかも、全然狙ったわけではなかったけどトークイベント付きで、そのトークイベントも面白かったからとても得>>続きを読む

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

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以前、こんな話を聞いたか読んだかしたことがある。

誰しもが「背中に視線を感じる」という経験をしたことがあるだろう。「誰かに見られている気がする」と思って振り向くと、やっぱりその通りだった、というよう
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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

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本作は、映画館の予告でその存在を知った。とりあえず、「リマスター版やレストア版は可能な限り手当たり次第観る方針」なので、本作も、予告の映像しか情報を知らないまま観に行った。

予告の映像は、実に「不思
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ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(2022年製作の映画)

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面白い映画でした! 本作は、実話を基にした作品で、普通に描いたらシリアスになってしまいがちな物語なんですが、全体的にとてもポップに楽しい感じに仕上げているのが良かったなと思います。僕は普段から「シリア>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

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これはなかなか見事な物語だった。「実在した、ソ連史上最凶の連続殺人鬼」をモデルにしたという情報だけ知っていたので、ドキュメンタリーに近い作品なのかと思っていたが、それは違っていた。全体の物語は、まず間>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

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いやー、ホントに、これは凄まじかった。その凄まじさを説明するためにまず、公式HPに書かれている「ポーランド政府からの映画上映の妨害」について触れておこう。

「ポーランドの凄まじい現実」を暴き出した本
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

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なるほどなぁ。「ループものの物語」はもう出尽くしたかと思っていたが、ちょっと前にも『MONDAYS』や『リバー、流れないでよ』など、新機軸のループものの物語が出てきている。そして本作もまた、少し変わっ>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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「さっきの話なんですけど」
「うん」
「野生の鹿って、人を襲うんですか?」
「襲わない」
「でも時々、奈良の鹿が人を襲ったとかってニュースになってたりしますよね」
「あれは人に慣れすぎてるだけ。野生の
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

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本作は、衝動を抑えきれず大暴れしてしまう9歳の少女ベニーを描く物語である。しかしまず僕は、映画で描かれている国(たぶんドイツ)の福祉制度に驚かされてしまった。

ベニーは、基本的に保護施設で暮らしてい
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

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ホントに、イカれた話だった。これが実話だっていうんだから、やっぱり僕の「宗教嫌い」はあながち間違ってないなぁ、と思う。

以前、大学時代の友人と、こんなような話をしたことがある。キリスト教だってイスラ
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正義の行方(2024年製作の映画)

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いやー、これは実に興味深い作品だった。

「飯塚事件」のことを知ったのは恐らく、『殺人犯はそこにいる』を読んだ時だったと思う。著者の清水潔の尽力のお陰もあって再審無罪となった「足利事件」においては、事
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死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版(1971年製作の映画)

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さて、4Kリマスター版で劇場公開されていた本作を観ようと考えた理由はただ1つ。エンリオ・モリコーネである。

エンリオ・モリコーネのことは、割と最近知った。『モリコーネ 映画が恋した音楽家』というドキ
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

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いや、これは何とも重苦しい物語だった。「ある要素」さえ描かれなければ、「よくある恋愛物語」にしか思えないような展開なのだが、「ある要素」が含まれることによって、城がじわじわと崩壊していくような感覚に陥>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

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いやー、これは面白かった!思ってたような話じゃなかった、というか、別にどういう物語なのかイメージしてたわけではないのだが、にしても、全然思ってもみなかった物語で、メチャクチャ良かった。いやー、これは観>>続きを読む

No.10(2021年製作の映画)

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いやーーーー、凄かった!まさかこんな話とは。物語の中盤ぐらいでいきなり「およよ!」みたいな展開になるのが凄まじい。しかも、そんな「およよ!」的な展開なのに、それまでの物語とトーンもさほど変わらないのも>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

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いやー、凄い物語だった。そして、こういう物語に触れる度、僕自身も男ではあるが、「男が作った社会」のクソさに嫌気が差す。ホントに、「男」という種族は碌でもない。


以前、『あのこと』という映画を観たこ
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霧の淵(2023年製作の映画)

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うーーーーん、って感じだったなぁ。

僕はやはり、映画(に限らず物語)には「ストーリー展開」を求めてしまう。時々、「何も起こらないのにメチャクチャ面白い」みたいな作品もあるが、そういうケースは稀だ。基
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日日芸術(2024年製作の映画)

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(東京にお住みの方、新宿K’s cinemaでの上映は4/26(金)までなので、興味がある方はお早めに)


いやー、面白かった!まったく想像もしていなかった作品でビックリしたけど、とにかく良い映画だ
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ナチ刑法175条/刑法175条(1999年製作の映画)

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僕が「刑法175条」という法律の存在を知ったのは、少し前に観た映画『大いなる自由』でのことだった。驚いた。ドイツでは長らく「男性の同性愛」が刑事犯罪だったからだ。1871年、ナチスによって制定されたこ>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

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いやー、凄かったなぁ。びっくりした。なにせ、物語の途中まで「ストーリーがまったく分からなかった」からだ。

この「分からなかった」というのは、ミステリ的な意味での「分からない」ではない。

ミステリの
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

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さて、ストーリー的には正直なところ、僕には退屈だった。前半は、物語という意味ではほぼ展開しない。後半、旅が終わり教会建設に着手するようになってからは物語が動き始めるが、それにしてもメチャクチャ惹かれる>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

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久々になかなかぶっ飛んだ、狂気的な作品だった。映画を観ながら本当に、「映画『ポゼッサー』みたいな演出するなぁ」と思ったのだが、本当に映画『ポゼッサー』のブランドン・クローネンバーグが本作の監督だった。>>続きを読む

ザ・エクスチェンジ(2022年製作の映画)

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「実話を基にした物語」と映画の最後に表記されるし、観る前の時点でそのことは知っていたので、冒頭から「これが実話なのか?」と戸惑った。その後の展開も含め、どう考えても「実話とは思えないような物語」なのだ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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なかなか難しい映画である。これは決して「難解」という意味ではない。物語的には「一人の人間の苦悩を描く」という作品であり、ストーリーとしては難解なものではない。しかし「ある程度知識が必要」という意味で難>>続きを読む

成功したオタク(2021年製作の映画)

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映画としてメチャクチャ面白かったかというとそんなことはないのだが、なかなか興味深いテーマだった。

というか、本作を観てまず何よりも驚かされたのは、「K-POPスターは性犯罪しすぎじゃないか?」という
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

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小林製薬の紅麹問題が大きな話題になっている今、とてもタイムリーな作品と言っていいだろう。もちろん、規模も性質もまったく違う。何せアメリカでは、サックラー家が創業した製薬会社パーデュー・ファーマが発売し>>続きを読む

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

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なかなかおもしろかった。やっぱり、実話が基になっている作品は面白い。本作は正直「冗談みたいな話」であり、フィクションだったらまず受け入れられないだろう。何せ、「銀行強盗で捕まり禁錮8年を食らったのに、>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

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決してつまらなかったわけではないのだが、良かったなぁ、という感じでもなかった。

というかこの作品の場合、必然的に観客のハードルが上がる状況がそもそも存在すると言える。

本作の予告は、映画館で散々観
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人体の構造について(原題)(2022年製作の映画)

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うーん、何だったんだ、この映画。凄かったと言えば確かに凄かったが、しかし、全体的には不満足の方が強い。

公式HPには、こう内容紹介が書かれている。

【実際の外科手術を医師の視点で撮影し、人間の体の
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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いやー、やっぱり浅野いにおは面白いなぁ。『うみべの女の子』はマンガを読んで、実写映画も観たし、『ソラニン』『素晴らしき世界』『おやすみプンプン』辺りはマンガを読んだ。『零落』は実写映画だけ観た。どれも>>続きを読む

燃えるドレスを紡いで(2023年製作の映画)

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もちろん、そんなことは知っていた。世界中の服がアフリカに捨てられている、なんてことは。ただ「知っている」のと「見て体感する」のとでは、やはり違う。もちろん、「実際に経験する」ことともまったく違うだろう>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

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本作のテーマは「未解決事件」。公式HPによると、映画では設定をちょっと変えているようだが、本作にはモチーフとなる実際の事件が存在する。そしてその事件は、今も未解決のままだ。

そして本作も、事件は未解
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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何に驚くって、そこそこ広い映画館が満員だったってこと。しかも、数日前に座席をチェックした時点でほぼ埋まりかけていたので、慌ててチケットを取ったぐらいだ。若い人も多かったように思う。調べてみると、どうも>>続きを読む

方舟にのって~イエスの方舟45年目の真実~(2024年製作の映画)

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今年もTBSドキュメンタリー映画祭が始まった。自分のスケジュールに合う限り、興味のある映画を観るつもりだ。

とりあえず最初に観たのは、「イエスの方舟」を扱った本作。イエスの方舟が社会問題化したのは、
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

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面白かったかというと、ちょっとなんとも言えない。ただとにかく変な映画で、どことなく惹き付けられる感じもある。全編に渡って「天才の狂気」が充満する作品であり、そのわけの分からなさに放り込まれる感じは、や>>続きを読む

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

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さて、「齋藤飛鳥が出ている」というだけの理由でドラマ『マイホームヒーロー』を観ていて、まあ正直ドラマ版には齋藤飛鳥はあんまり出てこないんだけど、それなりに面白かったので、映画も観てみることに。

なか
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