TakahisaHaradaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

グッチ一族が創業家3代目で経営から退くまでを描く、事実に基づく作品。
権力闘争サスペンス、ブランドの盛衰、みたいな要素が入ってて楽しいけど、同族経営がいかにして行き詰まるか、みたいな要素が作品だけで伝
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.6

コロンビアが舞台の作品。マドリガル家の一族は5歳になると魔法のギフトを授かる、マーベルのインヒューマンとかにも近い設定。

主人公ミラベルは一族で唯一魔法のギフトを与えられず(儀式は行ったけど何も起
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漂流ポスト(2018年製作の映画)

3.5

アトロクで三宅隆太さんが紹介していて気になっていた作品。岩手の陸前高田に実在する「漂流ポスト」を描く。

「漂流ポスト」に対してやり場のない思いを成仏する場所、的な想像を勝手にしていたので、園美が管
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.9

サブプライム住宅ローン危機の数少ない勝者たちを主人公にして、金融業界を揶揄したコメディ。登場人物が第4の壁を破ったり、物語とは関係ない解説役(マーゴット・ロビー、セレーナ・ゴメス…)が登場したりするメ>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.6

フィル、ジョージ兄弟とローズ、ピーター親子が繋がり、それぞれの均衡が崩れていく様子が描かれる。責任ある男の孤独が描かれる「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」にも、男同士の絆が描かれる「ブロークバック・マウ>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

IMAXレーザー/GTテクノロジー
MCU版スパイダーマンで描かれてきた青春、学園モノ的な要素は少なめで、ピーター・パーカー(トム・ホランド)の試練と成長、フランチャイズの壁を超えた継承モノって感じだ
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.6

ピーター父の研究を巡るサスペンス要素強めで、ピーターの葛藤、成長は前作同様そこまで描かれてなかった印象。
後出しで登場のハリーもサム・ライミ版ほどピーターとの因縁を感じなくて、「オズボーン家の呪い」「
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.5

サム・ライミ版とはけっこう相違点があって、MJ出てこないのが特に驚き。サム・ライミ版でほぼ触れられてなかったピーター両親の過去、オズコープとの関わりは気になる。

グウェンとの仲が急に発展したり、正
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.6

3人のヴィラン登場に加えてグウェンも登場、中盤にはピーターのイキりコメディもあって盛り沢山だけど、ベンおじさんの真犯人とかハリーの執事とか後出し要素も多くてとっ散らかってる印象のサム・ライミ版3作目。>>続きを読む

スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.0

スパイダーマン実写映画で唯一オスカー獲ってるだけあって映像の迫力がすごかった。アームを駆使するオクトパスとの戦闘シーン、スパイダーマンが列車を止めるシーンとか見所多めで、戦闘シーンは前作以上だったと思>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.4

SF作品の中でも社会派好きなリドリー・スコットらしいテーマの作品。「過去を磨き上げて現代を映す鏡とする」系の、史実に基づく歴史ドラマ。

当事者それぞれの視点で描かれる3部構成。3者の記憶の濃淡の違
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ツリーから離れて(2021年製作の映画)

3.4

微笑ましいアライグマの親と子の絆。
「大人になってから子どもの頃に遊びにいったビーチへ行くと、昔とは違って危険な部分も見えたという経験」が作品のアイデアになってるらしい。ちょうど子どもが好き勝手動き回
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

超豪華キャストでディザスター映画をパロディした、風刺・皮肉満載のブラックコメディ。このご時世に人種ネタ、障害者を茶化した笑いもあったし、ドラッグ描写、PornHubからの引用とかやりたい放題。
オスカ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

絶望に耐えて生きていかなければいけない家福とみさきが、正しく傷付き人生に希望を見出す話。物語の軸は演劇で、演じることで救われた人(家福、ユナ)や物語を紡ぐことで救われた人(音)が出てくる。タイトルの通>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

テレビ美術制作会社で働く佐藤の26年間、コロナ禍の2021年からバブルの名残がある1995年まで遡りながらから描かれる。何者かになろうともがいた者たちが普通に落ち着き平凡な人生を肯定していく、残酷だけ>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

観る前に想像してたビートたけし(ツービート)のサクセスストーリー要素は案外少なめで、それ以上に深見千三郎とたけしの師弟愛、深見の芸人人生にスポットを当てた作品だなと思った。

自分にとってビートたけ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

前作から引き続き、エディ&ヴェノムのバディものとして楽しめた。負け犬同士っていう要素は今作も健在で、前作観たときに思った「エディは分かるけどヴェノムはどの辺が負け犬?」がよく分かる展開になってたのが良>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.8

コメディ、音楽と少しのアクション。型破りな仲間や指導者が周囲を変えていく(「フットルース」「いまを生きる」等)、ユーモラスな訓練プロセスが楽しい(「ベスト・キッド」「英国王のスピーチ」等)、みたいな要>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.2

鎌倉が舞台のファンタジー、出演者がかなり豪華。
前半何も起こらなくて退屈、登場人物が色々喋りすぎ、時代設定が謎(正和と亜紀子の周りだけやたら古いけどたぶん現代)、天頭鬼はじめ妖怪たちのCGの質感が微妙
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.0

前半ハングオーバー的コメディ、後半ダイビングのチュートリアル動画って感じだった。

ダイビング中のコミュニケーションに字幕がつくのは納得だけど、すれ違いコントにも解説字幕がつくユニバーサルデザインに
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.8

分かりやすいマクガフィン(クレオパトラの卵)を追い求めるアドベンチャーだし、人が死なない(ように見える)平和なアクションスリラーでもあるし、ハートリー、ブースのコンビが楽しいバディものコメディでもある>>続きを読む

ホーム・スイート・ホーム・アローン(2021年製作の映画)

2.5

「ジョジョ・ラビット」にも出てたアーチー・イェーツ主演のリメイク。オリジナルでケビンの兄バズを演じてた俳優がそのままバズ役で出てる。

悪役不在の全員ハッピーエンドを目指したせいで色々歪んでるし、肝
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.7

北朝鮮の政治犯強制収容所を舞台にしたアニメ。脱北者から集められた実際の体験、情報に基づき作られているというところに重みがあるし、それでいてちゃんとドラマ性もあるところが良かった。

25年前の「トイ
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.4

第一次世界大戦中、1916年が舞台の王道アドベンチャー。元ネタのアトラクションと同じく、おちゃらけててジョーク連発するフランクのキャラが良かった。フランクが言うジョークはアトラクションから直接引用され>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

Dolby-ATMOS
紀元前5000年から話が始まってて、これまでのMCU作品以上に壮大なスケールの話だったし、人類の歴史を俯瞰したような作品になってた。
予告編の「エターナルズはディヴィアンツ絡み
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

認知症を患う側(アンソニー)の視点で描かれた作品。認知症に対して元々持っていたイメージは「ご飯を食べたか忘れる」「親しい人でも顔を忘れる」みたいな感じだったので、アンソニー目線で描かれるもはやサイコス>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.9

4Kニューマスター版。
ビデオや配信で何度も観た作品。初めて映画館で観た。

SF、コメディ、家族、青春こじらせ…好きな要素が全部入ってるし、ロマンス、アクション、音楽の要素まであって破綻せずまとま
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シンデレラ(1950年製作の映画)

3.9

小さい頃に観て以来。Amazon実写版のどこが終わってたのかを知りたくて観た…笑
シンデレラの才色兼備ぶりの伝え方が良くて、義姉たちとの対比を見せる「歌えナイチンゲール」のシーンとか、衛兵のチラ見とか
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シンデレラ(2021年製作の映画)

2.5

オリジナルに色々変更が加わって、物語が薄味になって既視感が増してる、大して中身のない自己啓発&お店やさんごっこ話になってる、アニメならではの抽象化が効いてたところが実写になってきつくなってる。結果的に>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

4.2

序盤、母キャサリンが死んでしまうところまで観て、この少女がファッション狂になる由縁もダルメシアンとの因縁も既に描かれてて要素出揃ったからもう物語終わりでもいいじゃん、と思ってしまったけど、そこからがす>>続きを読む

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.7

マーティン・スコセッシお気に入りのサイコスリラー作品。父の研究の実験台にされた結果、恐怖に対する人の反応に取り憑かれてしまった男が主人公。

残酷な描写はゼロで、代わりに襲われた女やフィルムを見たヘ
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

3.1

ファンタジックな雨のおかげもあるけど、気後れしてた夫が最後には自分の意志で意地を捨てる感じが良かった。
「オトナ帝国の逆襲」ひろしの回想シーンのその後みたいな味わい深さがあるのも良かったし、曲とダンス
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.2

デンマークのオリジナル版のハリウッドリメイク。
町山さんはハリウッドリメイクにあたって人種問題を絡めてくるんじゃないかと言ってたけど、そこまで大胆な改編はなかった。
https://miyearnzz
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.9

緊急通報指令室を舞台にオペレーターと通話先の音声のやり取りだけで事件の真相に迫っていくサスペンス。ソリッドシチュエーションかつリアルタイムで無駄がなくて観やすかったし、主人公アスガーの懲罰・贖罪という>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.3

マンハッタンが舞台のクライムサスペンス。一夜の出来事をシーンの移り変わりごとに時刻を示しながら見せていてリアルタイム感強め。チャドウィック・ボーズマン最後の主演作らしい。

犯人射殺を問題視されてる
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

ダニエル・クレイグ最後の007映画。序盤が特に良かったし、ボンドのかっこよさもボンドの味方の面々の充実度も高くてダニエル・クレイグ版5作品の中では一番好きだった。

序盤、マドレーヌの過去の記憶描写は
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