TakahisaHaradaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

原作ものだからか、今泉作品に期待してる「本人たちは真剣に頑張ってるのに笑えるコメディ」の要素も「両想いなんて存在しない、2人の間の想いの差」の要素も少なかったし、群像劇でもなかったけど、観た後のモヤモ>>続きを読む

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

4.2

瀕死のディズニーを救った、長編アニメの記念碑的作品。キャラクターが魅力的で楽しいし歌も最高。

主人公が序盤に自分の望みを歌にする展開も、この作品の「Part of Your World」からなんだな
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.4

実写版では役者に魅力を感じられないとしんどいということを確認できた…。
どうしても「シンデレラ」リリー・ジェームズ、「美女と野獣」エマ・ワトソン、「アラジン」ナオミ・スコットあたりと同列に見てしまうの
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

クライム要素はミステリー、恋愛要素はサスペンス…な作品。模範的なエリート刑事と、「あなたの未解決事件になりたい」被疑者の女の恋愛が描かれていて、設定の時点で面白い。

スマホやスマートウォッチが当たり
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アバター(2009年製作の映画)

4.0

パンドラの世界観を一から作り上げてるのがすごい。普通の視聴環境で観てしまったけど、映像美も色褪せないなって感じですごかった。

ジェイクがナヴィの信頼を得ていくところとか、その後失った信頼を取り戻そう
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

「君の名は。」「天気の子」と同じくセカイ系のファンタジー作品。過去作よりもロードムービー的な要素強めで楽しかったり(思い入れのある御茶ノ水駅周辺が描かれてるの嬉しい)、過去作より主人公の葛藤が多様化し>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.8

淡々と時間経過の残酷さを描いた作品…だけど悲観的な気分にはならなくて、観た後の感想はむしろ不安の解消に近いような感覚だった。

作品の設定は、自分の死に関する原体験(テレビでプロジェリア症候群を見て、
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.5

タイムループもののSFアクション。
監督がこの映画をやりたがった理由として「トム・クルーズがまだやったことのない役柄、つまりダメな人物を演じるところを見せたかった」と言っている通り、特に序盤のケイジが
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.6

初日舞台挨拶。
「妻が浮気したのに、怒りが湧かなかった男」が主人公の群像劇。
留亜に「ラ・フランス」のモデルを聞く茂巳に「生きる」の渡辺っぽさを感じたり、妻の浮気を見て見ぬふりするところや喜怒哀楽の薄
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ゾンビ津波(2019年製作の映画)

1.5

沈没船から解き放たれたゾンビたちが津波に乗って町にやってくるホラー。
CGも演出もチープですごかった…。ゾンビ津波の絵面、病院の廊下に横たわる感染者たちのあまりに同時すぎる目覚め、役所広司似の相棒の手
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.3

容赦ないサイコのおじさんに煽られる不条理系の話かと思って観始めたら、煽ってくる時点で既に殺人犯のおじさんで笑った…。
考えうる限り最悪の相手に不運にも絡まれる、主人公側も脇が甘くて大概とか、「スマホを
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アウトロー(2012年製作の映画)

3.6

硬派な流れ者、ジャック・リーチャーが主人公のクライムサスペンス。

オープニングのかっこよさで引き込まれたけど、真犯人が分かってるだけにワクワク感よりもどかしさが勝つ時間の方が長かったかも…。
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.8

未来が舞台の社会派寄りSF。犯罪予防局の刑事が自らの殺人を予知される展開が面白くて引き込まれる。アンダートン家の謎、プリコグの謎、アン・ライブリー、リオ・クロウとは誰なのか…サスペンス要素が尽きなくて>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.0

優等生すぎて田舎に左遷された堅物巡査部長のコメディ。序盤カルチャーギャップで笑わせて、途中からはバディもののコメディ、終盤にはとんでもない展開が待っててめちゃ笑った。

「切り替えが下手」と散々言わ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.3

騙す、なりすます、スパイ要素多めで楽しいしアクションも凄まじいシリーズ6作目。ホワイト・ウィドウの母マックスとか久しぶりのジュリア登場とかソロモン・レーンとの因縁とか、集大成か?ってぐらい過去作との繋>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.8

トム・クルーズ以外の主要人物もほぼ知った顔で固められてて、過去作以上にシリーズ作品感が強い5作目。
トム・クルーズが挑んでるスタントの過激さがどんどん増してるのすごい。特に冒頭いきなりくる輸送機しがみ
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.1

過去3作品に比べてトム・クルーズ以外の俳優陣も豪華(ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レア・セドゥ…)だし、ブダペスト、モスクワ、ドバイ、ムンバイ、過去作以上に色々な都市を飛び回った上でその全てで>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.8

シリーズ3作目。J・J・エイブラムス監督。スパイ要素もアクション要素もほどよくあって楽しい。悪役デイヴィアンが取引しようとしてたラビットフットの正体は最後の最後まで明かされなくて、潔いマクガフィンって>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.6

1作目よりスパイ要素が減ってかなりアクション寄りになった気がするシリーズ2作目。ジョン・ウー監督で、お互い変装しててどっちがイーサン?とか、二丁拳銃とか、終盤敵アジトでの鳩を使った演出とか、「フェイス>>続きを読む

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

母の病から目を背け続けてきたバーバラの、現実逃避からの脱却と啓発。
ソフィアとの出会いが描かれるのを見て、エイス・グレード的な自己形成の話かと思ったけどそれはおまけぐらいの感じだった。
序盤はファンタ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ怖いという評判のわりに、中盤までは凡庸なホラーという感じだったので「大したことない作品なんじゃ…」と思いかけていたらラスト20分すごかった…。

いきなり夫を亡くし流産までしたマディソン
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

トム・クルーズが製作権を温め続けただけあって誰もが熱くなる良い続編って感じだった。
前作と違ってコックピット映像は実際に戦闘機を飛ばして撮ってるらしくてすごい…。前作の逸話で「戦闘機の体験飛行で吐かな
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カーター(2022年製作の映画)

3.0

韓国映画によくある父娘の要素、「アジョシ」的な要素、北朝鮮絡みの描写まで入ったアクションスリラー。
「悪女」の監督がひたすらダイナミックで凝ったカメラワークを連発してて、グロもそれなり。

「悪女」
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.6

陰謀を巡るCIA工作員同士の戦い。ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス共演が熱い。「キャプテン・アメリカ」「ラブ・アゲイン」「バービー」、お互いの出演作をイジった小ネタがあるの笑える。
アナ・デ・
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.5

世界中に生息地を広げた恐竜と人類の共存を描くシリーズ完結編。旧キャストが「ジュラシック・パーク」以来の3人揃い踏みで、新キャストとも違和感なく融合していて最高。
サム・ニールとジェフ・ゴールドブラムが
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Tinder詐欺師:恋愛は大金を生む(2022年製作の映画)

3.8

Tinderで女性と知り合い食い物にする詐欺師のドキュメンタリー。予想外の現実を突き付けられる感じがドキュメンタリーならではって感じだったし、全然置きにいってない、むしろ刺激強すぎて大丈夫?と思うぐら>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.0

前作に引き続きタイカ・ワイティティ監督でコメディ多めのシリーズ4作目。妻、娘、息子、マット・デイモン…クリヘムファミリー総出なのすごいし、肉体の仕上がりも過去作以上で最高。ナタリー・ポートマンまでマイ>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

4.2

台湾ホラー。チェン氏宗族の村の描写とかお経みたいな呪文とか、「日本でもあり得る設定だけど絶対に巻き込まれたくない」ほどよく身近で嫌なホラーって感じで不気味だったし怖かった…。
ジャンプスケア、虫、若干
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.9

身分違いの恋に始まり、紆余曲折を経て一生添い遂げたノアとアリー2人の愛を描いたいい話。
過去と現在を交互に見せる構成とか、親が敷いたレールの上を走るだけのアリーに「君の好きなものは何?」と聞くノアとか
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サッドティー(2013年製作の映画)

3.8

二股男の柏木を中心に、12人の主要人物が出てくる群像劇。「ちゃんと好き」とは何かをテーマに、二股、片思い、結婚、浮気、推し…出てくる人物が多い分色々な形の恋愛が描かれていて面白かった。
これまでに観た
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.2

ハリウッドの娼婦と金持ちのラブコメ。階級の違う2人のカルチャーギャップ的な面白さもある。
ビビアンの愛嬌、健気さ、演じたジュリア・ロバーツ自身の美しさ、笑顔の素敵さがとにかく魅力的。行儀の悪かったビビ
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ロミーとミッシェルの場合(1997年製作の映画)

3.8

イケてない女子2人組が高校同窓会で同級生たちを見返そうとキャリアを偽るも…というバディもののコメディ。
「ブックスマート」にも通じる内容だけど、こっちは高校卒業10年後、アラサー年代の同窓会が描かれて
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

指名手配犯を探して消えた父、その父の名を使い日雇いで働く指名手配犯…という序盤の展開でいきなり引き込まれるし、その後の展開はもっとすごくて驚き。
楓と花山が果林島に向かうあたりで、「事件解決に奔走する
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ミスター・ベースボール(1992年製作の映画)

3.0

4年前にワールドシリーズMVPにもなったヤンキースのベテランがトレードされることになり、その移籍先が中日ドラゴンズ…という作品。
期待外れに終わる助っ人あるあるが詰まってて面白いし、カルチャーギャップ
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ハウリング(2013年製作の映画)

3.5

タイムトラベルものの短編で、11分ワンカットの作品。「ラ・ジュテ」「12モンキーズ」とかに近い世界観。
合わせテレビすると時間軸をどこまでも見渡せてしまう不気味さが良かった。数分後の未来で結局タイムパ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.3

架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」編集部を舞台に、雑誌最終号の各記事を映像化した、独立したオムニバス4本からなる作品。実際の雑誌「ニューヨーカー」あたりを意識した作りになってるらしい。
ウェス・アン
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