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似た題材で同時代のアニメーターたちと比較できそうなので、ハウンテッド・ハウスもの比較の場としてレビューする。
「The Haunted House」(1929)ウォルト・ディズニー
「Swing >>続きを読む
狂いすぎ注意。ベティ・ブープシリーズはやっぱ狂おしいほど好き。ノリと笑いと変化自在な体と歌と、キュートなキャラクター。ディズニーはクラシカルアニメ感があるけど、フライシャーの手がけたアニメは俗っぽさ>>続きを読む
冒頭のビンボー誘拐の高らかな歌が良いが、組織が何故ビンボーに執着するかは全く無説明笑。
We are the members of do it or die♪
「するか死ぬか」メンバーというネーミン>>続きを読む
これがアニメの初期衝動だと思うと、発明した人類がイかれてる笑。なんでカートゥーンってこんなぶっ飛んでるのか。しかも、初ロトスコープ作品だ。そして実写と絵の融合が見受けられる。道化師のココは監督のデイ>>続きを読む
たった45秒の作品なのにいつも入れる10カウント入ってくるから本編爆速笑。普通の景色に見えて変なやつ何人か紛れてるけど早すぎて何も掴みとれないままに終わる。ファーストカットとラストカット、シチュエー>>続きを読む
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次から次へと見たことないイメージすぎて、鑑賞後眠りに落ちる(知恵熱?)。無いものを現出させるその創造性が羨ましい。
筋は無いが、掲げられた肖像写真が”父”の存在で、監禁されてるかのような閉塞感が>>続きを読む
描かれた人物がいろんな絵画世界を縦断する。マネ、マティス、キリコ、ベラスケス、フェルメール、ホッパー、もっと見たい題材ばかり。絵の世界に入り込みたいという欲求を叶えさせてくれると共に、彼らの影響をシ>>続きを読む
フーガ、「曲の途中から、前に出た主題や旋律が次々と追いかけるように出る曲。遁走(とんそう)曲」(Oxford Languages引用)という意味だそうで、今作はそれをアニメーションによって表現したも>>続きを読む
情感たっぷりな表情となにかを囁き合う二人、そしてキス。サイレントを利用したもどかしさ、彼らの囁きは彼らだけのものなんだなぁとしみじみ。どうやら劇のワンシーンらしいが、その情報無しに見るとカメラ前でも>>続きを読む
画角ギリギリからはみ出ない猫を捉える構図の収まりのちょうど良さ。女の子が画面外からやってきてカメラガン見で猫に無理やりご飯食べさせようとするという、無邪気満点が良い。猫も嫌がりつつも黙々と食べてる感>>続きを読む
ほんとギャグ好きだな。初代仮装大賞である。また一人が色々な役を演じるという、役の概念が言及されたとも言える。普通に今tiktokでやってもバズるんじゃないか。というか、ここ最近のこの数秒のサイレント>>続きを読む
一種のギャグとしてだが、史上初のSF映画とも言われてるとか。豚の生首はやはり日本人にはキツイっす。リュミエール、ギャグする時は人物が水平に配置されがちなんだな。動きの面白さを提示するためにか、つまり>>続きを読む
ギャグセン高すぎ。尻叩くのリュミエール作品に多いな笑。散々アクロバティックに乗り間違えておいて最後の「スン…」ってなるの可愛い笑。しかしそれもまた間違った乗り方で幕を閉じるというオチ。これはキートン>>続きを読む
「工場の出口」とは違って、もう何人かはこちらに挨拶してきている。人物ぞろぞろ、構図の斜めのジグザグ感も心地良い。斜め、大事だ。
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相変わらず説得力に欠ける脚本と、これでもかと刺して鮮血を見せつけてくるダリオ・アルジェント、82歳で未だ現役の頃ぐらいの感覚で映画を撮ってのける。そんなにアルジェント作品見てるわけでもないので今作の>>続きを読む
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グラント博士が再び恐竜に出くわすように、自分もまたこの続編を観に来てしまった。一作目には敵わないが、目くるめく展開はやっぱ胸アツ。良いスリル感だから何回観てもいいと思える(子供の頃何遍も繰り返し観て>>続きを読む
人生でこんなに海と戯れたことないな(肌弱い)。目とか鼻とかめっちゃ染みないか(鼻も弱い)?よくもまぁ何度も飛び込めるなぁ。奥へとゆく飛び込み台のようなぐらつく橋もまた斜め。それに対し水平線は水平であ>>続きを読む
「優れた芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む」というピカソの言葉通り、巨匠のささやかな真似事を見て取れる。今作はまんまリュミエールの「エカルテ遊び」である。
違いはといえば、まずメリエス本人が中>>続きを読む
古典は短いし情報量も少ないのでなんぼでも見れるね。「バビロン」のラストシーンを今だに引きずる自分よ。
左に座るのはリュミエールの父だとか。ちょっとチラッとこちらを見るけど、それは親としての目線な>>続きを読む
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出てくる人が愚かすぎて気がつけば恐竜を応援してました。前作が如何に焦らしの賜物かよくわかる。今作のポンポン出てくる恐竜への緊張感とかはあまり感じなかったなぁ。やっつけ感あるというか、脚本の粗とか、登>>続きを読む
女子供は陸にいて、男たちは今日も漁に出かけるのだった…。舟が揺らぐのに対し、海の上に据えられたカメラは確固たる意思から揺らがないという。物語を感じる。
壁破壊からの逆再生。ただ逆再生を提示するんじゃなくて現在形から突然のというのが意表を突いているというか、ここで来るか!という感じ。ノーランの原点というレビュー見て確かになぁと。ノーラン映画の喜びは映>>続きを読む
リュミエールが牧歌的な赤子とのプライベートフィルムを撮る傍ら、対するエジソン陣営は歴史モノでしかも斬首というグロの走りとなる今作を作る。映像の荒さもあって、最初斬首のギミックに気づかなくて驚く。しかし>>続きを読む
映画に喜劇とやらせが生まれた作品。普通におもろい。フレーム外に出してたまるかという感じで悪ガキを引き戻すのも良い(フレーム内外の意識もだんだん出てきてる気がする)。
オーギュスト・リュミエール夫妻とその赤子。映画誕生&赤子を二重に見守るような優しい気持ちで見た。wiki見たらこの赤子はその後24で亡くなるとか書いてあって、映画という時をとどめてしまう媒体はむしろ>>続きを読む
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Sly & the Family Stoneのリーダーであるスライ・ストーンのドキュメンタリー。「芥川龍之介がスライを聴いて、お歌が上手とほざいたと言う」というサザンの歌詞に出てくるなぁぐらいの印象>>続きを読む
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小さい頃たくさん観ました。でも久々、しかも劇場で観たら殆ど忘れてた。ほぼ新しいものとして観て劇場を出たら、体は軽く酸欠みたいな感じでわなわなしてるし、生存本能が刺激されたのか、視界がやたらと奥の方ま>>続きを読む
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じじいとワニが怖い映画。いやじじいの方が圧倒的にイかれてる!ワニはほぼ死体処理アイテムとしてしか機能しておらず、今作の2年前公開された「ジョーズ」とかの影響があるのかと思ったら、実在する事件(ジョー>>続きを読む
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「心臓バクバクしっぱなしだ」
スラムダンクは父が自分に与えてくれた漫画だった。貰ったのは完全版12巻まで、だと思ってたのだがもう12巻が以前部屋の片付け時に出てきたという。というわけで、登場人物は>>続きを読む
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映画におけるフィクションをまだ信じられていないような、学生映画っぽいジメジメ感が好きじゃない。現実に根ざした事件と現実の鬱屈、晴らされることはない。フィクションなんだから御託並べてないで突き抜けろよ>>続きを読む
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「トゲトゲTV」出演陣で構成された短編映画。番組寄りではなく、ちゃんと短編映画としてオモロい。
監督は「そうして私たちはプールに金魚を」の長久允。「そうして〜」と同じく第四の壁を越えてこっちに語>>続きを読む
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こんな戦争批判寓意映画があったとは!しかもほぼ無血だ(人は死ぬけど)。そしてユーモアもある。
戦争を知らない精神病の人に主人公は言う。
「君を殺そうとする人が攻めてくる!」
「私は無害な人よ?」>>続きを読む
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なんだ、よくあるピンク映画じゃないか。そう思ったら大間違い、どんでん返し食らう。
執拗に追うカメラが暴く性への欲望。これはピンク映画の定石と思って見ていた。しかし、そもそもこの"執拗な目が追い詰>>続きを読む
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何このはちゃめちゃラブコメは笑。増村的な社会を舞台に展開しつつ、恥ずかしいぐらいわかりやすい人間の恋愛模様を軽快に見せていく。増村映画は恋愛と資本主義がバトる構図が多いが、いつもなら「されど恋愛」と>>続きを読む
可愛げあるなぁ。色あり、セル画みたいな動きありで、世界最初のアニメで既に今のアニメの原型だなと思った。三角関係でほろ苦く、キャラの仕草は細かくて、愛くるしい(彼女がいないよ!わーん!酒飲むぞ、音楽を>>続きを読む
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久々に素直に感動する物語だなぁと思った。ノスタルジーで満ち満ちた画面、だんだんとしぼんでいく無法松の一生、切ない。今見れば、若干「男たるもの」精神が鼻につかなくもないが、でもやっぱり三船のあの熱い演>>続きを読む