ベンジャミンサムナーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ベンジャミンサムナー

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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

 群衆をCGで描ける現代において、エキストラ8000人を投入して描かれるナポレオン戦争は『グラディエーター』を越えたスケール感!

 だが、CGに頼らず大規模な歴史モノをやりながらも主人公をカリスマ的
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 試写会で吹き替えにて鑑賞。

 過去に王国が襲撃(?)された事から王様が国民を管理してるっていうのは、9.11以降のアメリカのメタファーなのかな?

 ディズニー100周年作品として過去作のオマージ
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.5

 『ナポレオン』の予習として久々に再鑑賞。

 映像のスケール感は凄まじく、剣闘士たちの様々なバリエーションの兜も面白い。

 マキシマス(ラッセル・クロウ)の復讐劇と腐敗したローマ帝国を共和制にする
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

 劇場に子供連れが結構来てたけど、子供がコレ観たらトラウマになるんじゃないか?

 いや、『鬼滅の刃』が国民的アニメになってる現代なら割と平気なのか??

 欲望にまみれた人間が次々に死んでいき、次世
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

2.0

 ヒロインに「人の運命は決まってなんかいない」って語りかけるだけで解決するような話に2時間も費やしてんじゃねぇ!

 真剣佑の筋肉がバキバキ過ぎてあれさえもCGに見える。

(2023年製作の映画)

4.0

 現代において珍しい大掛かりな時代劇をやりながらも、重厚な叙事詩ではなく、あくまでゲスい奴らによる″ブラックコメディ″に徹してるのが痛快。

 観客のほとんどは年配の人ばかりだったけど、むしろ時代劇が
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

 日本が如何に新しい技術に対して保守的であるかを描く法廷劇でありながら、東出昌大演じる金子勇の無邪気な(それ故に警察にホイホイ騙される危なっかしさも併せ持つ)人柄で重苦しくなりすぎないエンタメ作品にな>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.0

 主人公が罪悪感を抱えながらも吉良吉影のように静かに暮らそうとしてるのを淡々とした語り口で表現してるのは分かるけど、主人公がギャンブルで生計立ててる設定の必然性がいまいち掴めなかった。

 ホテルの全
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.0

 ラウラがペトログリフを見に行こうとする件と、恋人との間に距離を感じてる件、そしてリョーハとの交流。

 これらの要素の関連性が見出だせず、この話の勘所が最後まで捉えられなかった。

レンフィールド(2023年製作の映画)

3.0

 ドラキュラとDV共依存みたいな関係になってる下僕のレンフィールド。
 しかもドラキュラを演じてるのがニコラス・ケイジって時点で面白いのに、警官やらマフィアやらDV被害者のセラピストやらキャラが多くて
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座頭市(2003年製作の映画)

2.5

 登場人物の多さの割にはそれらが物語に機能してない。

 勝新版『座頭市』の一作目はヤクザに雇われた用心棒との対決がクライマックスだったが、本作はラストで正体が明らかになるくちなわの頭を成敗する場面が
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

 大友克洋の『童夢』にインスパイアされた作品。

 最初に『童夢』を読んだ時は、正直内容がよく分からなかった。

 むしろ本作を観て初めて『童夢』で描こうとしてたものが理解できた。

 『童夢』ではチ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 監督の前作『Girl/ガール』は、主人公の自傷行為を映画にインパクトを与えるために見世物的に扱われてると捉えられかねなかったが、本作は題材をより丁寧に扱ってるように感じられた。

 「大切な人の死を
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

4.0

 おおよそ10年ぶりぐらいに、4Kレストア版上映(淀川長治の解説付き)にて再鑑賞。

 アン王女(オードリー・ヘップバーン)とジョー(グレゴリー・ペック)がお互いの身分を偽ってローマを巡るシチュエーシ
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 今回の話ってさあ…

 キャロルが最初から惑星ハラの太陽元通りにしてたらダー=ベンは死なずに済んだし、モニカも別宇宙へ飛ばされずに済んだよね??

 惑星ハラを支配してるAIを破壊したら太陽が死滅す
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福田村事件(2023年製作の映画)

2.5

 政府が朝鮮人虐殺を否定してる現代にこの題材を取り扱う″意義″は多いにある。

 だが、それは別として劇映画としてどうなんだと思うところも多々ある。

 朝鮮人の疑いをかけられてる状況で、朝鮮の扇子を
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.5

 アナログな手法なのに今まで見たことない映像表現!

 ストップモーションアニメと言えばミニチュアのスケール感で描かれる物だが、本作は一つの家内の空間を余すことなく使って描くことで、このシュールな事象
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(2021年製作の映画)

3.5

 『オオカミの家』の同時上映にて。

 古いフィルム映像を模したノイズが不気味な雰囲気を醸し出してる。

 『オオカミの家』よりは空間の使い化は平面的。

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 ミカは劇場版の頃から強者感ハンパないから、割とマジで「これ継続高校が勝っちゃうんじゃないか!?」と思わされた。

 開始早々あんこうチームが脱落し、これからは澤ちゃんが引っ張っていくのか!?と思わせ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

 山崎貴ってホントにスピルバーグが好きなんだな。
 『ジュラシック・パーク』や『ジョーズ』は言わずもがな、銀座の赤い服の少女は『シンドラーのリスト』のオマージュかな?

 海上戦がメインなのはゴジラ映
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ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.0

 スーパーX何回擦るねん!

 本作のゴジラは前作のマッシブさに加え、身体や目が発光することで眼力も増してて、歴代でもトップクラスに好きな造形。

 ヒロインがデストロイアに襲われるくだり長えよ!

ゴジラVSスペースゴジラ(1994年製作の映画)

2.5

 本作の筋肉質でマッシブな造形のゴジラが良い。

 サイキック能力持ちのヒロインがゴジラと交信するのならまだしも、テレキネシスや視覚共有までやっちゃうのはレギュレーション違反なんじゃないか?

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

2.5

 ゴジラとビオランテの闘いの決着がなあなあで消化不良だし、なんでその後にオッサン同士のドつきあいを見せられにゃいかんのか。

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.0

 坂本龍一追悼上映にて。

 溥儀の皇帝時代と収容所生活時代を色彩の対比で見せるのは良いが、段々画面の明度も下がって役者の顔がハッキリ見えなくなるのはいかがなものか。

 映画だからこそ、実際の紫禁城
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らくだい魔女 フウカと闇の魔女(2023年製作の映画)

2.0

 Filmarksの評価が高いから観てみようぐらいの気持ちで手を出してみたが、『らくだい魔女』シリーズを全く知らない一見さんはお断りな内容だった…。

雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

2.5

 評判の良い中国アニメーションだが、個人的にはハマらず…。

 獅子舞の修行シーンに多くの尺が割かれているが、獅子舞を演じるのにどういった技術が必要なのか?修行を通して何が上達したのかが漠然としてるか
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.0

 主人公が法に触れるやり方で巨万の富を得るが、最終的に悪事が暴かれていく。

 …といういつものスコセッシ映画。

 『ウルフオブウォールストリート』とかだと、前半は大金持ちになってウハウハアゲアゲで
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ベトナム戦争とSFの融合という『ローグ・ワン』のコンセプトを引き継いだ内容。

 『ブレードランナー』のレプリカントは遺伝子工学で創られた有機体の人造人間だけど、本作のシミュラントは見た目からして機
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.0

 前作は殺人ピエロ(クラウン)のバックボーンだとか人間ドラマだとかのストーリー性を排して82分間にひたすらスプラッター描写を凝縮する潔さが美点だったのに、今作は138分も水増しされて冗長になり、その美>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

4.0

 スラッシャー映画って、基本的に殺人鬼の動機やバックボーンが徐々に明らかになっていくものだけど、本作はそういうのに一切言及せずに最初から最後まで気合の入ったグロ描写だけで突っ走るのが潔くて良い!

 
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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

2.5

 スラッシャー映画としても、現実のベネチアのオーバーツーリズムへの問題提起としても中途半端な内容。

 オープニングと途中の死体マリオネットだけは良かった。 

フリークスアウト(2021年製作の映画)

2.5

 141分は長いし、その割には後半はレジスタンスがナチスとドンパチするからメインの4人の掘り下げが中途半端なんだよな。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.0

 『ドロステのはてで僕ら』に続くヨーロッパ企画の映画2作目。

 2分先の未来が見えるモニターとドロステ効果を掛け合わせた前作ほどの斬新さは感じられなかった。

 旅館の立地を活かした縦空間のやりとり
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.0

 マッコールが一方的に敵を殺していくのは良いんだけど、1作目のホームセンターでのDIY殺法とか2作目のタクシー殺法みたいに、捻りの効いた殺し方を本作でも観たかった。

 『マイ・ボディガード』以来のダ
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.0

 タイトルの時点で感じる馬鹿馬鹿しさを最後まで貫いてるのが素晴らしい!(笑)

 グロ描写をしっかり描きながらも、ラリってる時の挙動で熊の怖さと可愛らしさを同時に描いてるのがモンスターパニック映画とし
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.5

 予告編を観た時「シリアルキラーを銀髪ヘアにするのはサムいなあ」と思ってたけど、介護のストレスでほとんど白髪になってる設定だったのね。

 寝たきりだった自分の祖父も、亡くなる前は「苦しい」「殺してく
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