「お前はなんで俺を追ってきた?」
原作小説好きの私にとって、実写版邦画(2016)は少々残念な出来だった。
評判の良いこのアニメ版フランス映画はどうか?
驚くべきことに、登攀シーンの緊張感は実写版>>続きを読む
「知ってたら怖いですよ」
実は、私の苗字はかなり珍しい。
ネットでエゴサーチすると、相当な個人情報まで一発であばかれてしまう。
だから、どうでもいい場面(レストランの予約とか)では、いつも偽名を使>>続きを読む
「ワン・ツー・フック・ツー、ウィービング、アッパー」
耳じゃなくて目を澄ます。
会話がない。BGMもない。
目で語る。目で聞き取る。
瞼の上が切れて、腫れ上がって半分閉じてても、彼女は目で語る。私>>続きを読む
「忘れたフリ、しないの?」
過去と、手を繋ぐ
明日は手を差し伸べてくれない
映画って、だいたいフロイトの無意識論で人を語ろうとする。
“救いようがない”という意味で鬱な映画だった。人は因果から抜>>続きを読む
「ねぇ、歌って。きっと歌える」
全編を通じて、スクリーンの明度・彩度が史上最大(私の知る限り)。眩しくて、煌びやかな映画です。
ライオンのビジュアルと、B'z稲葉の声質のギャップがちょっとねぇ。字>>続きを読む
「狂ったように客が舞う」
斬新。この一語に尽きる。
題材、作画、音楽、物語、その融合。
すべてがチャレンジング。
こんなの誰も見たことない、考えたこともない、歴史絵巻ミュージカルアニメーション。>>続きを読む
「夢は叶える。いつか必ず行く。あなたの世界へ」
ポリコレだ何だと評する向きもありますが、私にとっては作品そのものが興味のすべて。
開始30分“♪UNDER THE SEA”のシーンの多幸感にウキウ>>続きを読む
「4人組を侮辱するな」
老人が活躍する映画ってたくさんあるけど、心の底から楽しめた作品はあんまり記憶にないなぁ。
映画は共感性が一番大事。私もそろそろ定年後が気になる年代に差し掛かってきたが、この>>続きを読む
「堕落させるのは君自身」
変わりたいけど、変われない。
変われないけど、周りを変える。
周りが変われば、自分も変わる。
一通の手紙の持つちから。
ひとりを変える。
巡り巡って、みんなを変える。>>続きを読む
「あらゆる物語は語り手が入ると不確かになる」
50を過ぎて、ランニングを始めた。
いったんやり始めると突き詰めるタイプの私。年間2千キロ走り、レースに備える。
この秋冬シーズンも、フルマラソン2回、>>続きを読む
「さぁ跪け」
「ひれ伏せ」
弱いのに、いつも指示するキャプテン・アメリカ。
なんであんな奴に偉そうにされなあかんねん、とか皆んな思ってるだろうけど、チーム一丸、力を合わせて敵を倒すためには、時には>>続きを読む
「僕には無理だと思っているだろ?」
キャプテン・アメリカのあのムキムキのボディこそ、人々がヒーローに求める正しい姿。
誰か思い当たりませんか?
そうです。
我らがヒーロー、大谷翔平あらためショウ>>続きを読む
「お前から力を取り上げる」
予備知識ほぼゼロでMCUを見始めて4作目。
突然、かなり純度の高いファンタジーが入って来て面食らった。???この統一感の無さは一体何なんだ。
この先どうやって1本筋を通>>続きを読む
「何もかも ぜんぶ嘘」
これも嘘 それも嘘
あれも嘘 どれも嘘
劇中の、言葉も出来事も ぜんぶ嘘
“良くできた脚本”という評判まで嘘だったとは。一本取られました。
「嘘でもあなたが幸せになるんな>>続きを読む
「一人で生きていかなきゃ、この星で」
なるほど確かに面白い。
それぞれの因果応報が、円環になってひと巡り。最後にピタッと嵌まる痛快さ。
ただ、時系列が成立してるのかちょっと疑問。私は面倒なので分析>>続きを読む
「終わんね〜」
SUNDAYの朝、何も考えずにただ笑える一本を、と思ってチョイスしたが、これが「意外と深い」話だった。
・やりたいことを諦めない
・成功!よりも、連帯感
・地味な人生の繰り返しも悪>>続きを読む
「“スーツ”と私は一体だ」
ロボvsロボのアクションはそもそも私の興味の対象外。ロバート・ダウニーJrのドヤ顔も、2作目にしてもう見飽きてしまいました。
ただスカヨハ様の一挙手一投足に目が釘付けな>>続きを読む
「怒りを抑える最良の方法は、肉体のコントロールだ」
MCU2作目。スキップしようかと思ったけど、久しぶりにエドワード・ノートンが見たくて、悩んだ末に各駅停車。
残念、彼は半分しか出てなかった。
半>>続きを読む
「君のアイデアだからといって、君だけのものになるとは限らないんだぞ」
赤とシルバーの色使い、胸のカラータイマー風のモノ、こりゃまるでウルトラマンだな(どっちが先か知らんけど…)
ずっと気になってた>>続きを読む
「人ってなかなか変われない、背負ってきたものをそう簡単には降ろせない」
“ありがとう”と“ごめんなさい”
この2つの言葉をちゃんと言えるだけであら不思議、みんなの人気者。
中身はちょっと幼稚で物足>>続きを読む
「そう、戦だ。評定という名の」
三谷脚本。
歴史題材。
豪華キャスト。
でも、大河と違ってちと薄っぺらいのはやむを得まい。お金のかかり方が違うもんね。
「この世は生き残ったもん勝ちだ」
「嘘をつくなら、もっとまともな嘘をつくと思うんですよ」
ここ2週間ほど、映画はお休みして、「鎌倉殿の13人」全48話をイッキ見した。いやぁ面白かった。
で、復帰戦はその三谷幸喜作品から。
この人>>続きを読む
「理解できなくて構わんとも」
ダリの絵画のよう。
私には理解不能。なんじゃこりゃ。
はなから諦めて、酔っ払ってから見始めて正解。
「真実を話すと、いつだってまずい結果に」
“WHO CAN YOU TRUST?”
名にし負う 稀代の謎映画。
噂にまさる奇想天外 支離滅裂。
開始から50分余り。鎧武者との戦闘シーンに至って、早くも理解することを諦めた。理解しようとする>>続きを読む
「君も想像を楽しむたちかい?」
またしても反則技を使ってしまった。
事前にネタバレ・あらすじサイトを5本ほど見て、プロットを頭に叩き込んでから鑑賞。
これだけしっかり予習しても、2時間余り緊張を強>>続きを読む
「どうしてもう少しピシーッとできないのかな?」
全くどうしようもない奴だな。
チャラチャラしてるようで、案外マジメなところもあって、タモツという男、よくわからん。
こういう奴が、案外モテるのも、>>続きを読む
「オラオラ、ミナミのえぇ顔、揃っとるやんか」
全編の7割ぐらいが、ひたすらチンピラのどつきあいシーンで、これはもはや映画と呼べるもんじゃなかった。
ところで、紳助・竜介の松本竜介って随分長い間見か>>続きを読む
「デスクに両手をつけ」
深緑色の、厚く重いドアの向こうに、悦びがある。
彼女と彼の性的嗜好は、私には全く理解できない。
でも、お互いの願望を叶えあう関係として、パートナーとの間に鍵穴と鍵のような>>続きを読む
「やだな、やなんだ。質問に答えることが」
9歳の子供をこんなに甘やかしていいのだろうか? 彼は立派な大人に育つのだろうか?
本心からそう心配する私は、人の心に “寄り添う”のが苦手な人間なのかもし>>続きを読む
「私はあなたの何?」
パリには行ったことがないからよく知らない。13区って、東京だったら何区みたいな街なのだろうか?江東区?江戸川区?(見当違いだったらごめんなさい)
多様性を認め合う雑然とした世>>続きを読む
「どっちの道を選ぶ?」
モノクロの画面は、世界を力強く写し、物語を劇的に描く効果があるのかもしれない。仮に普通のカラー映像ならどう伝わるのか、比較して観てみたいものだ。
映像だけでなく、映画づくり>>続きを読む
「好きでやってますから」
阿部サダヲ演じる山ちゃんは、僕の見た映画史上、最高の「いい人」だった。
新年を迎え、今年は少しは「いい人」に近づきたいものだと思うものの、ダメだダメダメ、ムリだムリ。>>続きを読む
「うちにもお花、付けてくれとうやす」
結構たくさん見てるけど、これだけ振り切って突き抜けた阿部サダヲを他に知らない。
結構たくさん見てるけど、柴咲コウの出演する映画の当たり率は相当高い。
結構た>>続きを読む
「謝りたい人が謝れば、謝って欲しい人は笑顔になる」
今年、大学に進んだ息子が正月休みで飛行機に乗って帰ってきた。
半年ぶりに顔を突き合わせても、男親の私には今さら多くを語らない。
照れくさいので、>>続きを読む
「昔見た魔法の森とはずいぶん違うなぁ」
前作アナ雪1のレビューで、どなたかが、“白いキャリー”とか“女シザーハンズ”と評していて、うー、と唸らされた。そうだ、私の期待もそっち方面なのだ。
申し訳な>>続きを読む
「雪だ、雪だ。女王の恐ろしい力のせいだ」
クリスマスだというのに、大雪に閉じ込められて、単身赴任先(国道の立ち往生が全国に報道された某県某市)から帰れない週末。
ひとり寮の部屋の小さなテレビで、今更>>続きを読む