リプリーさんの映画レビュー・感想・評価

リプリー

リプリー

チャイニーズ・オデッセイ Part1 月光の恋(1995年製作の映画)

3.8

チャウ・シンチー流れでの鑑賞。
最初はなんじゃこりゃ? 状態だったがギャクがベタながらも結構面白くて声に出して笑ってしまった箇所がいくつもあった。
ギャグもアクションもとにかく手数が多いので飽きない。
>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.6

フェイクドキュメンタリーということに期待はしていたが、ちょっと退屈だった。
ホラーというか、ミステリ風の展開で、途中まではそれなりに楽しんだのに、話的には単調。
フェイクドキュメンタリーというには視点
>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

まったく前知識なしに見たのでこういう話かという新鮮な驚きがあった。
序盤に延々と語られる巧のスローライフが後半違う形で噛み締めさせられる構成は見事だな、と。こちらとしてはあの芸能事務所の二人がすんなり
>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.8

見終わったあとズシーンとくる残酷&不条理さ。
面白いんだけど、決していい気分になる映画ではないので、これから見に行く人はそれだけはわかっておいた方がいいかも。

あと、とにかく絶妙なラインの嫌な描写が
>>続きを読む

カンフーハッスル(2004年製作の映画)

3.6

少林サッカーに続いて。
カンフーアクションの見せ場を存分に見せれる設定で、リング使いのオヤジ、琴を奏でる刺客などキャラクター性を生かしたアクションは面白い。
しかし、お話の緩さ違和感は前作に増して強く
>>続きを読む

少林サッカー(2001年製作の映画)

3.6

むちゃくちゃ久しぶりの鑑賞。
ジャンル的には言うまでもなくコメディなのだが、主人公たちの負け犬っぷりと、再起への誓い。からの、染み付いた負け犬根性で敗北、そして奮起…と、まあ丁寧な作り。
序盤のコメデ
>>続きを読む

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.8

学生時代ぶりに見返したが、感想は当時と変わらず、なんかまあ普通に面白いかなという程度。
とはいえ、単純明快なカタルシスもきっちりとありよくできていると思う。
どうでもいい話だが、最初に見たときはナタリ
>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.9

ドルビーシネマ字幕版にて。
今回もまあ良かったんじゃないだろうか。
モンスターバースらしく、対象年齢3歳以上といった感じで、怪獣プロレス的な見せ場の釣瓶打ちで飽きることはない。
人間は添え物ではあるが
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

噂に違わず終始楽しい作品で、テンポ感やコメディへの間は、さすが山下敦弘監督といったところだろうか。
ただラストの盛り上がりはあれでいいのか?
合唱祭は、あの扱いでいいのか?あの後輩の扱いも随分と半端。
>>続きを読む

13日の金曜日PART7/新しい恐怖(1988年製作の映画)

3.6

シリーズ新章は、ジェイソンVS超能力少女、という牛丼キムチ乗せみたいな設定。
それ自体は別にいいしそれなりに楽しんだのだが、いかんせん少女側が無条件に強すぎる。
サイコキネシスから未来予知、最後は炎も
>>続きを読む

死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

4.1

かなり遅ればせながらのタイミングだが鑑賞。
なるほど、これは高評価も納得の良作、傑作。
アパート閉じこもりもののサスペンスとしてキャラ造形がうまく引き込まれる。クライマックスのキレながら逆襲描写は最高
>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.2

一作目を見返しのはかなり久しぶり。
30年近く前の作品で、もちろん人間をCGではあまり描けないという技術的な問題があるにせよ、企画的にやっぱり尖っていて面白い。
ただふと思うのは悪役のシドは、変態的な
>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

割合最近オリジナルのアニメ版を見返したので、本作も見たわけだがこれは良かった。
正直序盤は割とダレたが、サーカスに参加してからの展開は不死というテーマが浮き彫りになり、なるほどそうきたか、と。
戦争と
>>続きを読む

貞子DX(2022年製作の映画)

3.0

貞子はもはやホラーアイコンでしかないので、本作もそっちの方向には当然いっていない。ジャンルとしてはほとんどコメディだといえる。というかコメディだ。
IQ200と言いながら持ち出す理論がプラセボ効果とか
>>続きを読む

異端の純愛(2023年製作の映画)

3.9

ずっと気になっていてようやく鑑賞。
なるほど、これは究極的な異端というかなんというか…。それでいてたしかに純愛。
2話目は片腕マシンガール的なサービス精神に溢れて面白かったが、本題は3話目。
なんとも
>>続きを読む

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.8

本作の前に制作された作品(白雪姫だったかな?)でお金を使いすぎてしまい、101匹わんちゃんはペン入れをせず、鉛筆画を動かすことでコストを削減した、という裏話を聞き鑑賞。
なるほど、確かに鉛筆の線がはっ
>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

4.3

内藤瑛亮監督作品のキャラクター原案が押見修造さん!? と最初の特報を見たときはそれはもう嬉しくて公開を心待ちにしていた。

そして、案の定今回も良かった。最高だった。
すべてが気に入らず、でもどうにも
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

IMAXレーザー2D字幕版にて。

個人的にはノーラン監督作品で断トツで面白かった。
こと本作で言えば、とにかくサスペンス演出がうまい。
トリニィ計画と審問会の高まりは音響の使い方が完璧でIMAXでみ
>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.3

評判の良さを聞いて駆けつけたが大正解。
子どもたちが偶然、殺人現場を目撃し、犯人を強請ろうとするが…という設定の面白さはもちろんある。

が、僕がこの作品をほとんど愛おしいとすら感じているのは、ともす
>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

とにかく犬好きとしてこんな映画見たことないし、それだけで価値があるといえると思う。
何せ実写の犬がきちんと訓練を受けて、目の前で数々の名演技を見せてくれるのだ。しかも、一頭一頭犬種が違うときてる。まる
>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

Amazonにこういう古い映画があるのは本当にありがたい。
お話自体は後のリメイク版や、影響を受けた作品で知ってはいたが、少女を巡るシーンは今見てもなかなかショッキング。
そしてやはりフランケンシュタ
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

ドルビーシネマ字幕版にて。
パート1と2合わせて5時間強。その割にカタルシスに欠けるなという印象。
やはりパート1のペース配分がおかしくて、序盤の主人公が受け入れられる描写くらいはパート1で済ませてお
>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.7

一作目は結構好きなのに、劇場鑑賞はおろか配信でもスルー。地上波で見た身なので、偉そうなことは言えないし、それこそ歌唱、ダンスシーンのクオリティ、クライマックスの舞台の仕掛けを見れただけでもとは取れてる>>続きを読む

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

4.0

フランク・カルフン監督×アレクサンドル・アジャプロデュース作品では「P2」という快作があるが、本作も負けず劣らずの出来だった。
ガソリンスタンドで謎の狙撃手に狙われるという設定の面白さに甘んじた雑な作
>>続きを読む

“それ”がいる森(2022年製作の映画)

3.0

酷評もさもありなんかな、とは思った。まあ面白おかしく過剰に叩くのはどうかと思うが…。

おそらく多くの人に言われてるであろうツッコミどころ的なところとか(例えばそれのジャンプ距離が短くて無意味だとか)
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

猫推しの予告のせいかそこまで食指は動いていなかったが、まあ、何となく最近疲れてる気がして考える作品は避けたいひし、キングスマン以降のマシュー・ボーンは一応劇場鑑賞してるし、という変な理由で鑑賞。
結論
>>続きを読む

禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.6

Jホラーはなるだけ劇場で見るようにしてるのだが本作は見逃しており…。
予告編からの想像とは結構違っていて中田監督はこういう面白路線なのかな、と。
別に特段面白くもないが、そんなにつまらなくはない。
>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

3.6

金ローにて。
アニメ版は見てるはずだがうろ覚え。
で、今回実写版を見たわけだがそこまで面白いとも思えず。
そもそもストーリーが微妙な気がする。
最後はトンチがきいているきもするが…というか監督がガイ・
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

夫の不審な転落死を目撃したのは盲目の子どもだった―。この設定だけで自分好みだとは思っていたが、想像以上の面白さで個人的には今年劇場鑑賞した中ではベスト級だった。

確かに基本は法廷劇でセリフの応酬がメ
>>続きを読む

観察者(2021年製作の映画)

3.8

配信作品ということもあるのだろうが見ていて、これはなかなかの拾い物だな、と思えた。
とにかく本作の魅力はそのスピーディーな展開。あれよあれよとこちらが何か考えるよりも先に割と大きな出来事が起こるのでま
>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.5

ヴェノム以降、いわゆるSSU作品には期待しないことにしたので、本作も60点満点で65点あれば嬉しいかな、とは思っていたが結果甘めに見て50点といったところだった。
早い話がオリジンはつまらない! に尽
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

個人的にはまだ評価不能、というのが正直なところで、ラスト40分近くトイレを我慢していたこともあって…
とはいえ思い返すだに凄まじい映画体験であることに変わりはなく、特に第一章の強迫観念的なホラーシーン
>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

4.0

永江二朗監督によるネット発ホラー話の映画化。
今回もなかなか楽しい快作。
原作はよく知らなかったが調べたところリゾートバイトを大枠にしつついくつかの話を組み合わせていて、それがエンタメ度をより高めてい
>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.4

もとのゲームはよく知らないが、そもそも映画にするような題材なのだろうか、とは思った。
確かに出てくるキャラクターはキュートだ。でもストーリーがあってないようなものだからか、それに対して真面目にドラマや
>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.3

原恵一監督作品とあって気になっていた作品。辻村深月さんによる同名原作は未読。
金ローはジブリや一昔前の映画を延々とやっているので完全に見放していたがこれは良かった。

勘が良ければこの子達の共通点に割
>>続きを読む

熱のあとに(2023年製作の映画)

4.0

橋本愛主演というのが大きな理由だが、予告編から自分好みだろうなと思っていた。
確かに多くの人にとっては感情移入が困難だとは思う。
でも、人というのはどこまでも不合理で世の中は不条理だと常々思っている僕
>>続きを読む

>|