RIOさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

かなり抽象的な作風だけど、監督の極めてパーソナルな何かを一番に感じた。
自分はとりわけ才能もないし、人生経験も遥かに未熟なので、同じ目線で作品を噛み砕くのは出来ないかもしれない。

けれど、自分の感覚
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ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

3.7

記者としてキャリアを積むジュリアンは、誕生日直前にかつての恋人で今は親友のマイケルから連絡を受ける。
かつての「28歳までお互い独身なら結婚しよう」という冗談めいた約束が果たされるのかと思いきや、なん
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.9

ミスコンに憧れる素朴な娘を大会へ出場させるため、チグハグに問題を抱えた家族が、アリゾナからカリフォルニアまでおんぼろバスを走らせるロードムービー。

ヘンテコなのに愛を感じる、やっぱり家族っていいもの
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セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

4.0

学生時代からの付き合いのセレステとジェシー夫婦。誰から見ても親友のようにはしゃぐ二人だが、実は夫婦としての僅かなすれ違いから、やっぱり永遠に親友でいられるようにと仲良しのまま離婚を決意している。
しか
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

1950年代のアメリカ、人口わずかの砂漠の町アステロイド・シティ。
個性豊かな人々が暮らす場所に、ある日突然空から来訪者がやってくる…。

ウェス・アンダーソンならではのとびきり可愛い色彩構成は言わず
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

様々な種類のバービーが暮らす、彼女達の理想郷「バービーランド」。中でもスタンダードタイプとしていたバービーは、ある日この世界に存在しない「死」について考えてしまったことが原因で、人間の暮らす現実世界と>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.2

火、水、風、土の4つのエレメントが共存する街、エレメントシティ。
移民として風当たりの強い火のエレメントを持つガムシャラな女の子・エンバーは、ある日正反対の水のエレメントを持つ青年・ウェイドと出会うが
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

たくさんの人で賑わうゴールデンウィークの最中に、都市部の満席の映画館で、親友と三人で鑑賞したのも含めて楽しかった。

マリオのゲームリリース時とリンクした、ポップな80’sミュージックが最高すぎ!

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.9

東京でファッション雑誌編集者として働く浩輔は、シングルマザーの母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの青年・龍太に惹かれ、恋に落ちる…。

鈴木亮平の演技がいいと聞いて気になり観に行ったけれど、俳
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

ハリウッドの転換期、1920年代。華々しさと闇が交差する映画業界を舞台に、サイレント映画からトーキー映画へと移り変わる時代を描く。

キャスト、題材、音楽、ラスト演出、私はどれをとってもかなり好みで、
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

コインランドリーの経営に追われながら、家族の暮らしにも疲れを見せる女性・エヴリン。ある日、税金問題で国税庁の監視官と対峙していた彼女は、突然いくつもの自分がそれぞれ存在する「マルチバース」と繋がってし>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

巨匠スピルバーグの自伝的作品。

幼い頃から映画の才能を発揮し、それを伸ばせる環境もあり、ただそれのせいで見えてしまった歪みもあり…。
監督の映画への愛はもちろん、色んな感情が滲み出ているように感じた
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

アイルランドの小さな島、イニシェリン島。対岸の本土では内戦が激化する中、パードリックは平凡な日常を繰り返していた。しかしある日、親友だと思っていたコルムから突然絶交を突きつけられ…。

日常の中で突然
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

元祖ロックンローラー、エルヴィス・プレスリーの生涯を綴った伝記映画。

パフォーマンスシーンや、煌びやかな絵や音楽には高揚した。
オースティン・バトラーの熱演も素晴らしいのだけど、どうしても宮野真守に
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.8

第一次世界大戦下のドイツを舞台に、志願兵の青年を通して戦争を描いた作品。

画面のリアリティやストーリーはさることながら、特に音楽が印象的だった。
予告でも繰り返し使われていた耳に残る音が緊迫感を助長
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.7

お互いを傷つけ合いながらも惹かれ合う、男二人の葛藤と愛を描いた作品。

俯瞰した目線で綴られる画面と、独特な空気感と色彩が良い。
ダンスシーンも印象的で素敵だった。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

ノルウェーのオスロで暮らすアラサーのユリヤは、仕事や歳上の恋人との結婚など、自分の人生を定めきれずにいる。
そんなある日、気まぐれに紛れ込んだパーティーで、若くて刺激的な男性と出会い…。

物語は落ち
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

公開初日に、今の夫と劇場へ駆け込んだ思い出。

今までを見てきたからこその熱狂もあれば、今までを経てきたからこそ沁みる展開もあり。
何を取っても豪華で、感情の忙しい作品だった。
「ヒーローとは」という
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.7

ラテン系移民が多く暮らすマンハッタンのワシントン・ハイツを舞台に、厳しい現実の中で夢を追う4人の若者を描いた作品。

ミュージカルもラブロマンスも好きだし、リン・マニュエル=ミランダは近年ディズニー音
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

切り取られるのは、どこにでもいる普通の中学生35人と彼らを取り巻く日常。埼玉県のとある公立中学校の2年6組に50日間密着したドキュメンタリー。

結論から言うと、すごくいい物見せてもらったなぁ、という
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

霞がかったようなフランスの空気感、ジャック・タチを彷彿とさせるような建物、絵画のように芸術的な演出、小洒落た会話と言葉回しに、豪華すぎる出演者たちが演じる個性的なキャラクター、彼らのツンとすかしたよう>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.8

突然の世界の危機を前にドタバタ巻き起こる、ぶっとびおもしろ家族の大冒険。

家族の絆を描くシンプルなストーリーではありながら、特筆すべきはミッチェル家のはっちゃけたキャラクター達、カラフルで遊び心溢れ
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.9

舞台は南米・コロンビア。家族それぞれが異なる魔法の力を持つマドリガル家の中で、唯一魔法の力”ギフト”を授からなかった少女ミラベルだが、徐々に家族に忍び寄る試練に気づき…。

国による家族間の違いはあれ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

1969年に北アイルランドで起こった宗教紛争と、その地に生きた家族の物語を、実際に幼少期に体験したケネス・ブラナーが半自叙伝として描いた今作。

映画としては極めてパーソナルな物語。
大きな紛争にもか
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.3

余韻がすごい。
誠実に撮影されたことがわかる雄大な大自然が美しい映像、印象的に配置された終始不穏な音楽、主要キャスト殆どのアカデミー賞ノミネートも頷ける細やかな演技、よく練られた脚本、とにかく圧倒され
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

怖いよ!
デルトロ監督にしては象徴的なクリーチャーはいないし、ストーリーも普遍的なテーマでシンプルっちゃシンプルなんだけど、描写の容赦なさにはビクビクしてしまった…。

1940年代前半を舞台に、ダー
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

テニス界の生きる伝説、ウィリアムズ姉妹をプロに導いた実父を描く伝記映画。

原題の通り、一家を王国とすると、そのキングのような父・リチャードの存在感…。
その人物像を紐解いていくと、冷静に見れば圧倒さ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

個人的に実写化求める、オリジナルへのリスペクトがこれでもかと言うほど感じられて感動。
名作と巨匠の豪華な掛け算は流石の結果でした。

時を経ても色褪せない名曲の数々も全部聴けて嬉しかったし、オリジナル
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

地球への隕石衝突に直面した人々の物語。

「バイス」でも圧倒された、アダム・マッケイ監督の風刺と皮肉が効いたブラックコメディ振りに再び笑わせられました。
ラスト、メリル・ストリープのあんな姿が見られる
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