りえあおきさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.5

えぐい描写。先に言ってくれよー苦手なんだよーみたいな気持ちにはなった。でも凄い。ありそうでない映画。多分。

観てる側に挑んでるような、説明しすぎない在り方 すきだな。終わってから 引きずって 気がつ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

小さな田舎街で起こっている分断と混乱と暴走。 毎日SNS上で起こっていることを擬人化し、リアルな関係性に落とし込んだ寓話、にもみえた。

同性愛者らしき あの警官は、向いの広告代理店の男性に好意を持っ
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.8

元祖マルチバース、名言だらけ。

あらゆる隙間(スペース)はスペース(宇宙)
に繋がっているのかも。日々いろんな隙間をみつけるのが楽しくなった。宇宙への出口かもしれないから。スペース イズざ プレイス
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0

面白くはあるし、相変わらずみたことのある展開、というのも良いには良いけど。

風景ひとつとっても 以前はもっと 感情が切り取られていたし、説得力があったなと。カウリスマキの現役感、薄れていたかな。。で
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ローラーボール(1975年製作の映画)

2.6

撮り方とか建物とか音楽とか、格好いいけど、やっぱりちょっと冗長かなー。。

観客の着てるTシャツ、可愛いからほしくなる。

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

3.0

アニエスヴァルダの人となり、各映画を撮った時の取り組み方など。知らない話が多かったので嬉しい。

高校生?の頃、テレビでみた ヴァルダの幸福。分からなかったけど ぶんなぐられたような衝撃をもらった事が
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ジャンパー(2008年製作の映画)

3.3

冷やかし半分でみたら好きなタイプだった。抑圧された10代が ある日特殊能力に気づき世界が一変、というスパイダーマンみたいな話を 普通の男の子という体ですすめる系。アナキン、とても良かった。この人は普通>>続きを読む

ピラニア(1978年製作の映画)

3.3

羽佐間道夫さんの吹き替え版。
嬉しい。
グレムリンのジョー・ダンテ作。

撮り方、編集の工夫が上手い。
ジョーズの派生なのに、ジュラシック・パークを先取りしている感もあって、面白い。

前半のコマ撮り
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.9

ウィー・アー・ザ・ワールドって大変だけど もっと ささっと録音された、ように思ってた(前にみたドキュメンタリーだとそんな扱いだった、確か)全然ちがう。

ボブ・ディランに共感する目線でみていた。"アー
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深夜の告白(1944年製作の映画)

3.3

魅力的な悪女と、一軒 賢く理性的にみえる男。彼が女に翻弄されていく様を楽しむ映画。手際よく運び面白い。

白いドレスの女 は この映画を80年代的に捉えたもの。フィルムノワール。悪い女は魅力的。
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恐怖の洞窟(1968年製作の映画)

3.5

むかし深夜のTVでみてから、当時の思い出などと重なってしまい どうしても嫌いになれない映画。

モンスターは ねばってねばって ほんとに短時間しかでてこないけど最高に愛らしい造形。全体のテンポなどは
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恐怖の足跡(1962年製作の映画)

3.1

デビットリンチやシャマランなど、シュール、サイコスリラーと呼ばれる名作の原点が この映画の中につまってた。単純に映画として面白い。

B級のくくりにされるけど、ヨーロッパのアート映画、ベルイマンみたい
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.8

マツコの知らない世界。
願望強めの前半部と絶望と罪悪感にさいなまれる後半部、というあり方に統合失調症的なニュアンスを感じた。

構成は "オズの魔法使い"なのかもしれないし、死の前の走馬灯かもしれない
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

デンキカンで。初見。最高。
ヒロイン、20歳の頃の自分のよう。

室内の撮り方、音楽の使い方にカウリスマキとの共通点を感じた。

終わりは主人公に感情移入してしまった分 ハッピーエンドがみたかったけど
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.3

若さ 美貌 成功、お金。
ほぼすべて手にしていいるのに 病への不安を理由にすべてに不満な主人公。

アントワネットのようでもあり クレオパトラのようでもある。クレオという名前もおそらくそこから。童話に
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