現実(資本主義)を否定しないからこそ、考えさせられる。映画としては、それこそもっとカタルシスを産むような展開は可能だったはず。少なくとも前半の展開には、そんな兆しはあったのだけど、そうしないからこそ重>>続きを読む
あの屋上のシーンを見せられたら、好きになるしかない。映画『ショートバス』を思い出した。とは言え、丁寧なカット割りが多く今泉力哉節は控えめながら、屋上のシーンからの流れは、やっぱり今泉力哉ならでは。
和製スタンドバイミー。夏休みにぴったりの映画。家族の描き方、人と人との関係性の描き方が素晴らしかった。
メチャメチャいい映画。普通に観ると不倫映画なんだけど、それをLGBTQという観点だけでなく、夫が家事育児をしていたことで、見事に凝り固まった男女像を転換しジェンダーを、普通を問う映画になってる。素晴ら>>続きを読む
土竜の唄もファブルも漫画を読んでないからなのか、どっちも好き。土竜の唄が終わっただけに、こちらは引き続き続篇を期待したい。
やっぱり人は出逢いなんだなと思う。どれだけ好きでもそれを認めてくれる人がいないと、かたちにならなかったりするんだから。そういう意味でも母役を演じた井川遥の役者振りは見事。
人と人との出逢いは、やっぱり人生最大の財産だ。
トランスジェンダーについての映画でも、ネグレクトについての映画でもなく、これはただただ映画を映画らしく撮っただけの映画なんだと思う。
マイク・ミルズやっぱり好きだな。子どもたちへのインタビューは別の作品で観たいくらい。
それにしても子どもが騒音扱いされたりする今、こうして甥っ子を預かったりしてみて、そのたいへんさを知るのもいいかも>>続きを読む
脚本も監督も変わると、こうも面白くなるのか。ということが分かる好例のひとつ。前作に足りなかったキャラ立ち、コメディ要素、そしてタランティーノ張りの演出で見事に仕上げてくれた。観たかったスーサイド・スク>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
時代劇というと、プロレス的なものと思っていた。だから斬撃シーンは、決め手の型通りやるとカッコいい。そこに生死があることを忘れて観てしまうような。それが時代劇だと思っていたけれど、この映画はむしろそこに>>続きを読む
スパイク・リーが撮りそうだなと思って見てたら、監督はそんなスパイク・リーに師事していたのだと知って納得。それにしてもフレッド、ハンプトンの語り口がラップみたいで心地よかった。
lust for lifeという言葉はこの人のためにあるんじゃないかと思うほど、ハーモニーコリンの映像は生を色鮮やかに映し出してくれる。きっと人生はもっとたのしんでいいのだ。
どこまで予想しても、それを上回る展開にまたしても騙されてしまった。まだまだ続いて欲しい。
このレビューはネタバレを含みます
いったい誰が勝ったのか。
しかし主観が変わると、こうも捉え方が変わってしまうのか。ことル・グリとマルグリッドのエピソードは差があり過ぎて、端折ったのか、ル・グリの妄想なのか。後者だとすると思い込みの暴>>続きを読む
呑むっていうのは、音楽みたいなものなんだろうな。音楽はここじゃないどこかへも連れて行ってくれるし、最高にたのしませてもくれる。お酒も似たようなものかもしれない。
そう言えば夢は映画監督になることだったなぁ。いつの間にか忘れてたけど。そんなことを思い出させてくれた映画。
ガイ・リッチーらしさは薄いけれど、久々に品のある映画らしい映画を観た気がする。ノワール映画と言ってもいいかもしれない。イーストウッドの息子はいい味出してたし、久しぶりにジョシュ・ハートネット見た。
la la landにつづく。と思わず言いたくなるベタベタなラストシーンは、今作のベタさを象徴している。でも世界観は恐ろしいほどリンチそのものの怪作振り。しかしカンヌを獲りそうな内容ではない気がする。
結局シリーズ3作品観てしまった。地味にハマる。続編出たら普通に観てしまいそう。