SunO2さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

SunO2

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ブラックサン(2023年製作の映画)

3.5

怖わ〜。エンディングの歌が元気すぎ。白い修道服が美しい&子供達が可愛らしい&欧州映画らしい残酷さもあり満足なのだが前日譚だと。某シリーズっぽいエピローグが蛇足なので-1

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.0

前半は会話劇。後半から本番だが、行くべきところまで行かずに終わっている、という印象。確かに面白いが瞬発的に驚かされる場面は殆ど無く理詰め(?)に感じた。物足りなさを観客が頭の中でいかに補完するかで印象>>続きを読む

脱獄(1962年製作の映画)

4.0

ジーナ・ローランズが若い!馬と男のバディ映画で『夕陽に向かって走れ』と被る逃避行というか、まぁ権力との〜とかよく言われるヤツ。ザルの様な檻からあっさり脱獄。山を2つ越えたらメキシコ、のシチュエーション>>続きを読む

マドモアゼル(1966年製作の映画)

4.0

ブニュエル版『小間使の日記』を思い出す。放火や毒物混入が趣味のキチガイ女から見た閉鎖的な村人たちの生態観察。ジュネ+デュラスが提示するのは理由なき悪の有様。善性に忠実な者が聖人になるように、悪徳も徹底>>続きを読む

ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

2.0

「BTTF見た?」と言いつつあんま関係ないオタク礼賛。挿入歌がニューオーダーとエコバニ。同世代かと。現在のあの人が過去のあの人でと説明し過ぎで何となく冷める。過去のPCいじりとフェラ発言がシツコイ。確>>続きを読む

吸血鬼と踊り子(1960年製作の映画)

4.0

ポルセッリの5作目で初のホラー映画。のちにエログロホラー作品をラルフ・ブラウン名義で発表するが実はコメディやサスペンス、ドラマなど何でも撮った職人監督で(50〜60年代にかけて長編12本を撮っている)>>続きを読む

性臭めすカマキリ/尻軽女(1973年製作の映画)

4.5

色々イカすルモワン&レイノー夫妻。お屋敷に愛人や妹を集めてSEXと有閑に耽る日々。純愛と釦のかけ違いからくる悲劇という愛の劇場。シツコイぐらい流れるムーディーなピアノのメロディー。お屋敷の門を閉じて終>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.5

町内会ぐらいの規模の人達を守る為に〜という一作目からの流れ。カフェで几帳面にナプキン並べ紅茶を注ぐマッコール、対照的に死に際まで計算した残酷な殺し。魚屋で金払おうとしたら「エンツォ(町の世話役的なオッ>>続きを読む

ダーク・エンジェル/殺しの抱擁(1983年製作の映画)

4.0

ロンドン橋が見える河岸で客を取る娼婦の母が寝際にラプンツェル姫のおとぎ話。その母親が殺害されるのを覗き見てトラウマになる娘。ピアノの不穏な音、テムズ川を下る船の汽笛。時はたち、粗暴な夜間労働者の妻とな>>続きを読む

ジンクス! あいつのツキをぶっとばせ!(1982年製作の映画)

5.0

話はテキトー&演出は繊細。歌と踊りから入る。主要キャスト3人の関係は伏せてシーンだけ進む。「ハト」って何やねん?みたいな。葉巻と帽子の旦那。ディーラーのイケメン。歌手のミドラー。イカサマか?からのジン>>続きを読む

黒騎士のえじき(1973年製作の映画)

3.5

生首+エロが麗しいゴシックホラー。青ジャケに白シャツ+赤タイがオシャレ過ぎるナッシー。一人二役で吸血鬼というかゾンビというかそんな役も演じている。取り敢えず本人達が楽しそうなので良い。アマプラで見れま>>続きを読む

ブランカニエベス(2013年製作の映画)

3.5

大人になるまで長すぎ(ハリウッド映画だとインサートで済ます内容)だが、小人闘牛団登場で俄然盛り上がる。ラストが良すぎる。

マッド・アイ/悪魔のホスピタル(1987年製作の映画)

3.0

廃墟の壁に取り敢えずスプレー書きでバンド名(メタリカ推し)。3人編成のバンドは格好がニューウェーブ、音楽はフリーインプロ+絶叫ノイズで超クール。黒人のお茶目な彼のシーンでヒップホップ風な劇伴が流れるの>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

途中まで血も涙も無い展開で中々興奮したが、結局家族かよ〜と。最後20分ぐらいカットで。俺はこの国で生き残る自信無いな〜。

ノクターン(2020年製作の映画)

3.0

ピアニスト版『ブラックスワン』。マルチランゲージなので、フランス語で見た。

観察者(2021年製作の映画)

4.0

シドニーエロい!そういう仕返しか〜、と。チョイ長いが楽しめた。

ヘルバランス(1987年製作の映画)

5.0

表情が読めないピアニスト、マイケル・ヨーク(老けメイク最高)。薄幸の美女エドウィジュ・フェネシュ。刑事ドナルド・プレザンス。悲劇と惨劇の二重奏の中、早老病と殺人衝動の因果関係は描かれず、当然のように全>>続きを読む

女トラッカー/甘い爆走(1987年製作の映画)

4.0

女性トラック運転手が金持ちのオッサン達にモテまくるラブコメで、単純によく撮られていて、エピソード一つ一つが面白い作品。なんとなく『黄金の馬車』を思わせる展開。そう言えばセレナ・グランディの存在感もアン>>続きを読む

地球の危機(1961年製作の映画)

2.0

シービュー号が美しい。脚本、演出が超テキトーで、フライシャー(『海底2万マイル』『ミクロの決死圏』)の偉大さがよく分かる。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

1.0

ハイストものではなく『ソーシャルネットワーク』みたいな。言うてど〜でも良い。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

スタートダッシュでロケットの2倍のGがかかる文明の狂気を体感。情に流されない展開がアツすぎる。冷静な判断力、コンマ秒で反応する反射神経、コースとマシンの物理法則を制した者だけが勝ち残る無慈悲さがたまら>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.5

ロイヤルファミリー総出か、と思いきやダイアナ妃の虚実交えた妄想が爆発するサイコドラマ。音楽が60年代のフリージャズ風。クリステン・スチュワートはダイアナ・スペンサーよりリン・フレデリック似。全体的には>>続きを読む

ハード・デザイアー/真夜中の貴婦人(1986年製作の映画)

5.0

クラシックな美貌と豊満な肢体、セクシーさと可愛らしさを兼ね備えたセレナ・グランディ。人妻が、レイプをキッカケに刺激的な性を求め始める...。衝動に身を任せたり思い直したり、いい寄ってくる男達はクズばか>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

3.5

原作の映画化では無く原作者の伝記的な作品だが内容はヤク中の妄想みたいなもの。この辺は山形浩生氏の批評に詳しく書いてあるのでモヤっとした人は読んで欲しい。私的には昔より結構ノレた。ジュディ・ディヴィス大>>続きを読む

恐怖の火あぶり(1979年製作の映画)

4.0

勝手にイギリス映画だと思ってたが「ドル」で気づいた。立派な主人公の家は、歴史博物館らしい。火、炎は宗教的な意味合いか。トラウマから殺人を犯す主人公を淡々と描写。最初の犠牲者は全裸。自由になって最初にや>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

-

お巡りに職質されてダッシュボードに手伸ばしたら銃を突きつけられた、なんてエピソードを笑いながら話すキアー。やる事もないからスケボーとマリファナ、日銭稼ぐ労働、子供ができました、若い嫁とは折り合いつかず>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.5

とにかく陰鬱で嫌になるほど。主題歌はNirvanaだし3時間もあるしバットマンは中々顔を出さないしシネコンの客に対する嫌がらせ企画だったのか。一応お話は勧善懲悪だが主人公が腐敗した権力側に片足を突っ込>>続きを読む

シーフォーミー(2021年製作の映画)

4.0

金持ちの留守宅でネコの世話するバイトをしている盲目の女子が強盗に出くわすスリラー。特に意外性は無い展開だが、よく撮られていて暗所に配置された光源を生かした演出が絶妙。FPSシューティング風の銃撃シーン>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.0

アイルランドロケが抜群。 GoTでジェイミー・ラニスターが片手を無くして彷徨うエピソードを思い出す。終わりかよ〜の走馬灯スゴイ。アリシアの誘惑、妖しいエドガートンもイイ。3度も待ったをかける情けなさ。>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

3.5

G・ドルリューの音楽は死の香りがする。不倫にのめり込む文芸評論家の男とスチュワーデスの女、そして妻。モノクロの画面にフワリとしたドルレアックの横顔。残した朝食にネコが寄ってくる。サスペンスというよりほ>>続きを読む

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

2.0

短編程度の話を挿話で引き伸ばしている映画で、画面やディティールがテキトーなので総合的な印象が薄い。取り敢えず無駄にカメラが動く、寄る、ボケるという配信の6割ぐらいを占める映画がやってることを全てやって>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

初日に観たかったけど特典ありました?思えば私たちは映画のようには泣かない訳で、小津ブレッソン的傾向を思う。大画面で見ると大人が深刻な顔してる奥でチビちゃん3人組が何かしてるのに気づいてクスリとする。複>>続きを読む

乱暴者(あばれもの)(1953年製作の映画)

4.0

盗んだトロフィーは手放されることで初めて意味を持つ。森のシーンの「もう疲れたわ」のところサイコー。リー・マーヴィンも汚くて良かった。物語の寓意よりも登場人物が自身を全うしているのが良い。罪なき者の死と>>続きを読む

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

2.5

若者しか出てこねぇがそういう企画か。プロットツイスト云々では無く見せ方だと痛感。もうゲームか何かみたいな恣意的なモノしか感じない。