Noveさんの映画レビュー・感想・評価 - 42ページ目

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イキガミ(2008年製作の映画)

3.0

サバイバル・ロッタリー最大多数の最大生存の原理を扱った映画にしては、対象者が偏り過ぎていて、感情のみがクローズアップしている。問題定義としては、何かを変える説得力は伝わってこなかった。

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.5

居なくなって気がつくことが沢山ある。気がついた時にはもう元には戻れない。人生とはそんな後悔を乗り越えて行くもの。必死で走っていると忘れていることが、立ち止まった瞬間に全てが降り注ぐ。その言い訳をずっと>>続きを読む

かば(2021年製作の映画)

4.3

先生と生徒は正面から向き合わなければならない。そんな在り来りな言葉では語り尽くせない事情をみんな抱えて生きている。この映画は、リアリティのある生きた言葉、誠実な行動、地域が人を育てる人の繋がりにある。>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.4

どんなことがあっても生き続けなければならない。それは自分のためではなく、今まで関わってきた人、取り残された人を作らないためにも。嘘をつくことは許されるか。事実がすべて正しいのか。どこかで折り合いをつけ>>続きを読む

愛のくだらない(2020年製作の映画)

3.8

仕事だから!が全てに優先すると誰に教わったのだろうか。それが普通だと思っていたこと、疑問に思わなかったこと、普通なんてものはなく人それぞれでいいと言うことを今まで何で考えなかったのだろうか。受けとめ方>>続きを読む

あさひなぐ(2017年製作の映画)

3.3

薙刀ハイスクールムービー、攻めるだけが勝利じゃない!

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

時代劇、SF、ラブコメ全ての要素を取り入れているのに、こんな清々しくいい気分にしてしまうのは、映画作りという魔法がかかっているからだろうか。座頭市を彷彿させる殺陣は必見!まさしく青春のひと夏を思い出さ>>続きを読む

沈まぬ太陽(2009年製作の映画)

3.7

昭和の時代の航空会社、エリートと呼ばれた企業戦士、大惨事、数々の不正、汚職それでも仕事だからと従わなければならなかった?大きな波に落ちずに乗っていれば間違いない、それが違う方向へ向かっていても。これを>>続きを読む

黒い暴動(2015年製作の映画)

3.3

高校生の行き場の分からないエネルギーが、定まったとき自分たちの達成感が得られる。その感覚を12年後まで維持することは難しいけど、未来の夢を描ければ明日に踏み出して行けるだろう。

夜明けまで離さない(2018年製作の映画)

3.0

初めのカットは意味深なシーンだったが、淡々と流れ結末へと至ってしまった。

凶気の桜(2002年製作の映画)

3.5

イデオロギーを貫いて生きるには、渋谷の街の変化は早すぎる。

こどもしょくどう(2017年製作の映画)

3.5

子供は逃げ出せない現実で生きていくしかない。大人は見て見ぬ振りをしてはいけない。そんな当たり前のことが出来ないからいつまで経っても子供の悲劇は繰り返される。もっと希望が持てる社会にするために映画は何が>>続きを読む

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

3.8

新しい才能が次の時代を作る。ヌーヴェルヴァーグから随分時は流れたが、フランス映画の美しい映像はいつまでも記憶に残る。16歳のスザンヌが歩く街並みは何処もが輝くグレナデンソーダのように美しく弾けている。

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.7

家族になることは難しい。家族とは一緒に食事をすることから始まる。家族に正解はない。料理の味のように変わらない部分と自然と変わっていく部分がある。無理やり母親になろうとせず、自然の流れの中から本当の家族>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.5

よそ者が狭い地域で生きていくことは今だに難しい。人々の繋がりが濃いだけに、多様性に生きることを認めるには、いくつものハードルを超えて行かなければならない。それが出来なければ、地域は消滅して行く。真実を>>続きを読む

溺れる魚(2000年製作の映画)

3.5

良き時代の東映映画を彷彿させる懐かしき東京の街でのドタバタ劇もいい。

ピンポン(2002年製作の映画)

4.0

やはり窪塚洋介と井浦新との原点はここにある。エンターテイメントな要素に、生きた人物像の葛藤と夢を抱くロマンを描いた青春ストーリー!

捨てがたき人々(2012年製作の映画)

3.5

五島列島の海は碧く穏やかだ。人間の本能が生きるための糧であり枷でもある。笑顔で愛していると言える日は来るのでしょうか。そんなことを考えさせられる映画だ。

アリーキャット(2016年製作の映画)

4.0

猫は9回生まれ変われる?マル/リリーがいい!窪塚洋介の静と動は今回も十分発揮されている。作品のバランスが非常によく自然の流れの中から物語の展開、感情の変化が素直に受け入れられる。グロリアが3人の会話を>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.4

重たいテーマだが、どこかリアリティが伝わってこない。辛い過去を持った人たちが葛藤を抱えて苦しんでいるが、人物へのフォーカスが寧ろ分散されてしまった感はある。窪塚洋介がただ単にいい兄貴で終わるはずがない>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

小説と演劇におけるセリフ、感情を話しまくっているが映画として色褪せないのは、映像の美しさとドライブという空間を観せているからだろう。長い時間ドライブのシーンを描き続ける意味は、終盤に向けての必然と言え>>続きを読む

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.6

幸せがいつ壊れるか翳りを見せながらも何とか辿り着けるかと思いきゃ、最後にタネ明かしをされた。いい展開でいい雰囲気だったのに…話の辻褄は合ったが、やっぱりと言う感じも残る。

Diner ダイナー(2019年製作の映画)

3.2

ストーリーよりも見せ場を描く。理解ではなく感性に訴えるには長いかな

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.3

背景、小道具の細部まで映像のディテールに拘り美しい絵として描かれている。ストーリーと言うよりも欲望を表現するには、時間がかかり過ぎた気もする。

お元気ですか?(2016年製作の映画)

3.5

どんなに辛くても生きなければならない。10本の電話で人生を終えるほど単純ではない。アイデアも面白く前半は先が読めないドキドキ感もあったが、やはりという結末でした。

夕陽のあと(2019年製作の映画)

4.0

長い下り坂を降りて行くと港がある。一度つまずいた人間はもう母親には戻れないのか?子供を産んだから母親なのか、子供を育てるから母親になれるのか?頭で理解できることではなく、もっと深い絆がある。経済的な環>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.4

美しい映像だ。この映画は女たちからの目線で観なければ理解はできない。それぞれが自分の恋を貫いていく戦いを描いている。誰を認めるかは、観る人に委ねられているが、全く共感出来ないと思う人もいるだろう。

ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.9

生きることが上手くない人間が藻掻きながらも自分の道を探していく。人は遠回りするほど、見える景色もある。井浦新と成田凌の内面から滲み出る人としてのオーラが、この映画の題名にふさわしくスターとして輝きを放>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

よき青春の日々とは過去になってから分かるのであろう。その時はさよならも言わずに別れていたが、ある日突然居なくなってもそれが受け入れられないこともある。後半はかなり飛躍的にみせるシーンが多かったが、それ>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

普通なんて感覚は、もう幻想でしかないのであろう。この人の普通は別の人の普通ではない。普通じゃないことが個性となり、生きるために必要なことであることをコミカルに嫌味なく観せてしまうのが成田凌だ。自然の中>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.6

歪んだ感情が更に連鎖を重ね、エスカレードして行く。何処かで一線をかくすものは何なのかを問いている。窮地にありながらも救われていく主人公と無惨に殺られていく周りに人たち。誰もが負い目を抱えていることに、>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.7

活動写真という日本特有の映画文化、そんな良き時代の恋愛ドラマをコミカルに描いている。どこか憎めなく、どこかクールな表現は狙ってのことなのか?

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.4

時代が変わるとき、反発、恐れ、不安が起こり相手を知らなければ恐怖から敵対へと繋がる。2030年が今より明るい未来となっていることを祈ろう。

全員切腹(2021年製作の映画)

3.8

切腹に大きなメッセージが描かれている。本当に切腹しなければならないのは誰か!いま伝えなければならないことを凝縮した映像は、圧巻な描写とセリフに全てを載せて叫ばれる。