nomoreさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

ウォンカ(ティモシー・シャラメ)の"ステキな夢の世界"に魅せられた。

"すべては夢を見ることからはじまる"

想像できることは、いつか叶えることができるのだ。
そして、夢を分かち合う仲間がいることの
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.1

"一人の少女・黒柳徹子の真実の物語"

全世代必見!
(と言ってよろしいのではないでしょうか)

トットちゃんの魅力はもちろん、
多分に最高の教育映画であり、
多分に静かなる反戦映画。
そして何より、
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

これぞ映画THE伝記映画!

夫人ジョゼフィーヌとの愛憎の軌跡をこれでもかと織り交ぜ、ナポレオン27年間の栄光と没落を2時間38分で概観する歴史超大作!

稀代の天才かつ英雄と誉れ高いナポレオンの姿を
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

教訓
ひとつひとつ着実に 

難局もあり得ない課題も、ひとつひとつ着実に最適解を見つけて行動して解決していくだけだ。

航空パニック✖️脱出サバイバル
ハイブリッドアクション映画!

コンパクトにハラ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

とんだ茶番劇、再び!
まるで、翔んでケンミンSHOW!

公開初日鑑賞の夜
日テレ系『秘密のケンミンSHOW極』を見る。

マンネリと思いながら全国各地のご当地グルメを発見し、ご当地あるあるを紹介する
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(2023年製作の映画)

4.0

みんな狂ってやがる。

たけし版戦国BL天下取りバイオレンスブラックコメディ!

舞台は、本能寺の変へ至る過程から山崎の戦いへ。

ここに我々が抱く戦国英傑たちのイメージはない。

構想30年
たけし
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

「王様のブランチ」でLiLiCoが紹介していて、ずっと観たかった映画。

やっと観ることができて満足。

洒落っ気だっぷりの小粋なフランス映画。

道徳的にどうなのよ?

そんな道徳感や倫理観とはおさ
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ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

4.0

憎しみの放棄は自己防衛だったのか?

鑑賞後に読んだインタビューでレリスはこう語っている。

「僕が手紙を書いたのは、自己防衛でもありました。誰しも耐えられないような恐怖を体験した後に暗闇に閉じ込めら
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.0

フィリッパ立派!

事実に基づいた物語。
そして、彼女の物語。
決して大学の物語じゃない。
(簒奪者め!)

そう、これは「彼女の物語」なんだ。

リチャード3世と名もなき女性の名誉回復の物語だ。
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コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)

4.0

"ポーコ・ア・ポーコ"

勝手にタイトルを読み違えてた。
音楽用語で"ちょっとずつ"って意味。

でも"コーポ・ア・コーポ"のタイトルってここからきてるような気がしてきた。
勝手な勘違いかもしれないけ
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.1

「独楽を回すには絲が必要なんよ」

お仕事あるあるの原酒をプレンドして、清洌かつ芳醇な香りと味わい深いウイスキーの物語ができあがった。

スッキリし過ぎた感もなきにしもあらずだが、それが爽やかに明日か
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正欲(2023年製作の映画)

4.1

「自分は地球へ来た留学生みたい」

正欲
正しい欲求とは何なのか?
正しくない欲求とは何なのか?

自分の正真正銘の欲求は何なのか?
それは否定されるべきものなのか?

多様性の時代とよく言うけれど、
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

"NYARVELS"

猫好きにはたまらないMCU!
私にとってこの映画は、
『ニャーベルズ』だ!

相棒グースはもちろん、脱出時に登場する湧き出るような猫猫猫猫猫!
しかも人間を○○させちゃうんです
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.0

「ゲームのプレイヤーはあなたなの」

『法廷遊戯』という名のミステリーゲームを謎解きしながらサクサク観る。

自分にコントローラーは与られていない。
ゲームの行方を見つめるだけ。

全ての参加者が理解
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.1

冬隣の国道。雨夜の帰り道。
自分史上最大級のイナズマを見た。

漆黒の闇に光るイナズマ。
轟くカミナリ。

もしかすると、この映画に出会う予兆だったのかもしれない。

この映画のキーワードは、もちろん
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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

3.9

エンディングの"サンデイモーニング"を聴きながら「そういやまだ日曜の朝じゃん」と思う頭にはしっかり"ねぐせ"がついていた。

ササポン井浦新

近作『福田村事件』『アンダーカレント』に続いての井浦新。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.1

ゴジラ生誕70周年!
11/3はゴジラの日!
この記念日の公開初日に行かないことはできませんでした。

日本が世界に誇る超弩級怪獣モンスターコンテンツ・ゴジラ。

外国版でもなく、政治劇でもなく、日本
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火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

4.0

この令和の時代に『火の鳥』を映画で観ることができるなんて。
それだけで感無量の私。

私は中学時代に『火の鳥』を読んでマンガの奥深さを知り、手塚治虫の凄さを思い知った。

もし「全人類が読むべきマンガ
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ドミノ(2023年製作の映画)

4.0

パタパタパタパタパタ
ピタピタピタピタピタ

ドミノが倒れるように、ドミノが合わさるように"ドミノ計画"の謎が明かされていく。

原題"HYPNOTIC"(催眠)の如く、最初は「なになになに?」とわけ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

206分
スコセッシ監督は、100年前のアメリカの黒歴史を描くのにこれだけの時間が必要だったのだろう。

"タイパ"など糞食らえだ!
と言わんばかりの巨匠の有無を言わせぬ力技巨編!

『花殺し月の殺人
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シェアの法則(2022年製作の映画)

4.1

『シェアの法則』と聞いて真っ先に思い浮かんだのが、相田みつをさんの言葉。

「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる うばい合えば憎しみ わけ合えば安らぎ」

多くのものを持っている人よりも、多くを与え
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

遠くない近未来。
AIと人間は共存できるのか否か。

人間の脅威となるAIは抹殺されるべきなのか。

近年増えてきたAI問題。
特に生成AIの登場は人間の頭脳を超越するのではないかとの危機感も煽られる
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

4.0

ケンティー!

って叫びたくなった。

中島健人の魅力が存分に発揮されたポリティカル"セクシー"映画⁉︎

WOWOWで『今、映画について知りたいコト。』という番組を長らく担当している中島健人。

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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.0

ガイ・リッチー✖️ジェイソン・ステイサムの黄金コンビ!

もう期待しかないスパイアクション映画!

とくれば、もうゴリゴリのステイサムアクションを期待していたが、今回はチーム戦。

チーム戦のあれこれ
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.1

ちゃんとアップデートしてインターナショナルしてますけどなにか。

ゆとり世代のゆとりない時事ネタ詰め込み満載コメディ!ですがなにか。

先週観た"BAD LANDS"の特殊詐欺ネリからの2人子持ちの鬼
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旅するローマ教皇(2022年製作の映画)

4.0

「旅とは知的で精神的な修行だ」

『月』を観た後に、このドキュメンタリーを観る。
『月』の衝撃が覚めやらぬまま。

「キレイゴト言ってんじゃねえよ!」

と、ローマ教皇にツッコミを入れたくなる自分は宗
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(2023年製作の映画)

4.5

「かつてあったことは、これからもあり、かつて起こったことは、これからも起こる。太陽の下、新しいものは何ひとつない」
(旧約聖書から)

人類の誕生以来、我々は長い長い闘争と殺戮の歴史を繰り返しながら、
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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

アイナ・ジ・エンドの歌声と無垢で儚げだけれどその存在感に圧倒される3時間!

いま観終わって呆然自失。
岩井俊二と小林武史が創る"キリエのうた"ワールドに心が震えたまま。

とりあえず"キリエ・憐れみ
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.9

ピアノの鍵盤は宇宙である。

ドからシまでの白鍵7つ。
その間に黒鍵が5つ。
12音で1オクターブ。

1オクターブは白鍵と黒鍵が織りなす1つの宇宙だ。

この映画は、1オクターブの白鍵と黒鍵が織りな
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.1

「人をわかるってどういうことですか?」

この問いかけにハッとする。
そして、この問いかけこそがこの映画の核心なのだ。

帰宅してビル・エヴァンスとジム・ホールによる1962年のアルバム"アンダーカレ
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

BAD LANDSの「疾風に勁草を知る」

安藤さくらが観たくて。

荒地のような苛烈な環境で育ち、特殊詐欺という悪の世界に身を染めながら、しぶとく勁草のように生き抜く姉と弟を描く。

原作名は『勁草
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.0

「映画は世界を知る『窓』だ」

アントニオ猪木が闘う魂ならば、
シモーヌヴェイユは不屈の魂なのだ。

(猪木ドキュメンタリーを観た後だったのでこうなった)

まず、このような政治家の回想録的映画が昨年
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

4.0

"アントニオ猪木"と聞くだけで、心が高揚する。
心に火が灯る。
ファイティングポーズをとりたくなる。

そんな唯一無二の闘う魂の権化。
それがアントニオ猪木だ。

ドキュメンタリー映画としてどうなのか
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アナログ(2023年製作の映画)

4.0

泣けた。

「え、こんなに泣いちゃうの?」
ってくらい温かい涙が溢れてきた。
なんなら鼻水付きで。

ニノと波瑠の前時代的なアナログっぽい純愛模様がとても良いのだ。

デジタル時代を象徴するスマホを持
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

悪に鉄鎚を!
悪にイコライザー(制裁・拳銃)を!

勧善懲悪のカタルシス!

いぶし銀の必殺仕事人マッコールは健在だった!

もはやご老体デンゼルワシントン大丈夫か?
まったくの杞憂でした。

もう制
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.1

「低い山で転んだから高い山が登れる」

バレエからコンテンポラリーへ
一人のダンサーの挫折と再生の物語

まず、主演の現役ダンサーのマリオン・バルボーが素晴らしい!

冒頭のバレエシーンはもちろん、最
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