shikibuさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.8

最初見た時はシンジの行動が意味不明すぎたけど、極度のプレッシャーと、相反する上司間での板挟み、自分だけ理解が追いついてない状況に追い込まれると、人は冷静な判断が下せなくなることが、社会人になって身に染>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.0

8年ぶり3度目。
何度見てもオモロい。
料理の練習してる綾波と、その手の傷に嫉妬するアスカでもう泣ける。このキャラクターの魅せ方がめちゃくちゃゼロ年代のアニメって感じで最高。
終盤の展開はグレンラガン
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

完結編に向けて再見。
蝉の声がこんなに鳴ってたのかと印象的だった。あと作戦本部や、ヤシマ作戦での、大人たちがシンジを見つめるインサートカットが思いの外、多いことに気づく。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

面白すぎ。
善意のすれ違いが凄い。"あるある"の中に、ファンタジーを混ぜる
そのバランスと、嘘の飛距離が絶妙。
とりあえず趣味ドンピシャの有村架純と4年も付き合って同棲してセックスする菅田将暉にやはり
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.4

乗れなかった。既視感のあるキャラクターに既視感のある話って感じだった。

ただ終盤の畳み掛けはやられた。セリフがかなり効いてた。ただラストのラストのあれは、ひいてしまった。車内の運転手が気付くカットと
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AWAKE(2019年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ地味な題材だけど、カットやセリフの省略の仕方に美学が滲み出てる。
「将棋会館の前に立つ」「懐中電灯で照らしながら本を読む」「チャート表を見つめる」と反復を繰り返して変化を演出するスマートさ
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無頼(2020年製作の映画)

3.5

面白かったー
テンポの良さが心地いい
ちょこちょこセリフで時代出す感じや、映画好きアピールが鼻につくけど、こんなに長い時代をこの尺で語るのはさすがっすと
襲撃シーンがどれも見応えあり
何の前触れもなく
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的火薬量とカット数。撃たれながら金網にぶつかる迫力。
病院シーン、フラッシュバックの使い方がめちゃくちゃ怖い。ジェームズコバーンの狂気。
ソ連兵の少年とハーモニカを通じた交流から、防空壕での仲間た
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コンボイ(1978年製作の映画)

3.5

どんな話なのか分からない状態で見たけど、まさかのコメディだった。えげつない数のトラックがひたすら疾走する映画だけど、見れちゃう。
ライバルの保安官との最初会うシーンで主人公と顔合わす時のアップが決まっ
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.9

光に対する、異常なまでの執着。
50年代へのリスペクトを感じさせながら、撮影現場での異常な光を発する灯台や、新聞社や飲み屋で乱反射するシーリングファンの反射光、診療所のミラーボールの光など、あらゆる光
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

作ろうとおもってできた傑作でもないし、たぶん同じやり方をやっても、この映画に到達することは不可能であろうことから、奇跡的な傑作。
WSで逆光の中、鵜飼がフィードバックをするシーンから、すべてのセリフを
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.4

最強のジャンル越境映画。何を見せられたんだろうと呆気にとられ、もはやいちいち解釈することすらアホらしく感じ、ただオモロいもんを見たという感想が相応しいような気がしてくる。
娘の描き方はホラーだし、ダン
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

禍々しい。
高橋洋の脚本、ホント怖い。何考えてるか分からん。
凄惨な事件が何度も香川照之の口から語られるが、その語りと反比例するかのように、本来重みを感じるはずの暴力はいとも簡単に、路上に描かれた数式
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ロケーション(1984年製作の映画)

4.0

映画内映画の傑作。
普段の自分の仕事を思い起こして笑ってしまった。怒鳴り合ってるけど、仲良さそうでうらやましい。竹中直人の助監督っぷりが見事。
崖のシーンで、虚実入り交じる演出には唸った。劇中のカメラ
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喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

3.7

傑作。生に対するエネルギーが画面に溢れまくっている。骨壷をすぐ食器に使おうとするところとか。
エネルギーに満ちてるけど、殿山泰司の説法が響く冒頭から根底に死の匂いがする。そして、冒頭の音楽と説法を混ぜ
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女咲かせます(1987年製作の映画)

4.0

最高。
終盤の松坂慶子がすごすぎる。
ホームで役所広司を見かけてから、涙浮かべてるところで落涙。拓ボン演じる刑事にあと10分だけ時間をくださいというところでさらに涙。待合室で、刑事が見張ってる中、横並
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

面白かったけど、正直、この設定を使った別の監督の作品が見てみたいかな、、

観客にあえて理解させないというスタンスは分かるが、最低限、分からないことをわからせないといけないのだなあと思った。
ニールの
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

3.3

ようやく見たが、ゴリゴリに寝てしまった。
ヒロイン、あんまり美人じゃなくねと思ったが、他にもそう言ってる人いて安心した。ただ演技の安定感と落ち着きが半端ないので、セリフやまわりの演技がどんだけ大袈裟で
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

うーむ。たしかにこの戦中戦後の映画を見事に再現した台詞回し、それに応えた役者の演技には賞賛に値するが、正直、これならその時代の映画見た方が良くねと思ったのが、率直な感想。
蒼井優はこれより岸辺の旅の、
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.8

一番大事な襲われるシーンで寝てしまった、、
その表現方法だけでなく、話もストイックな内容だったから、とっつきづらかった。
と言いつつ、遊園地のひたすらぶつかるゴーカートとか、同級生に投げつけられる土と
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炎628(1985年製作の映画)

4.0

壮絶。
サウルの息子の元ネタかなと思ったが、あっちがまだ洗練されてると思えるほどに、この映画は生々しい。
教会の大虐殺シーンがトラウマ級に怖い。本当に人を殺してるシーン見てるみたいだった。
村に戻って
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.2

2分くらいの良くある泣けるWEBムービーを2時間見せられた気分。

許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.8

語る言葉を持てない。
生々しいエネルギーに満ちてる。
初見で見た時にそれでも人は生きていくみたいなことが言いたいのかなと感じたが、監督がトークショーで主人公が最後に本当にモンスターになってしまったんで
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エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

3.4

まあまあ。
主演の女の人がめちゃくちゃエロい。
映像美はちょっとゲージュツっぽく感じるのが癪なのだが、とにかくエロい。
女性を口説く時の正面の切り返しのシーンが最高にエロい。

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.5

イラク戦争前夜。イギリスの諜報員が、アメリカから国連での票取りのために他国の理事国代表の盗聴を命じられたことを新聞社にリーク。結果、政府から国家機密法違反で訴えられてしまうというお話。ド派手な話ではな>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.5

前作よりは面白い
鼻につくなぁと思ってたが、終盤のアパートでの大捕物から、男が女を追いかけるシーン、突如挟まるレイプシーン、食事シーンのラストへと矢継ぎ早に移っていく展開には目を見張った。
男女が歩く
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.0

微妙。
新人の女の子は抜群に良かったが、草彅剛の「熱演」が、いまいちから回っている印象。終盤、海辺のバレエシーンで草彅剛の顔に頼ってしまったのはいただけない。
草彅だけではないが、感情の爆発させ方が、
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

4.0

傑作!濱田岳のダメっぷり、子供を仲間にしようとする小賢しさも素晴らしいが、水川あさみの恐妻家演技がとにかく見事。罵声を浴びせながら、最後にはにかむ演技が愛らしい。ストローで飲む氷結や、赤いパンツのほつ>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

3.9

過去1,2を争う傑作との評判を聞き見たが、噂に違わぬ傑作ぶり。
終盤のみんなで力を合わせての展開はポカリのCM的ないやらしさを感じてしまったが、春日部に向かうまでの活劇っぷり、ぶりぶりざえもんとの別れ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

初今敏
枠から枠へと移る移動シーンが、楽しい。夢から覚めたと思ったら、巨大和人形が現れるシーンの異形さ。
嘘も真も大切にしていくというメッセージが素敵。

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.7

面白え
エメリッヒがまさか役者の顔に頼る映画を撮るとは
三度繰り返される敵艦に向かって垂直に降るシーンが最高
ジョンフォードをサービスで出してるけど、中身も割と往年のハリウッドを意識したオーソドックス
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ソワレ(2020年製作の映画)

2.5

面白くない
なぜか逃亡劇が始まると、主人公2人の口数が増えて、説明っぽく感じた
よく走らせてるとは思うが、サスペンスもなければ、だらしない逃走シーンを繰り返してるようにしか見えなかった

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.3

判事の爆発シーンがすごかった
あそこで音楽、爆音で流すセンスよ
主人公が時々、宍戸錠に見えた
裁判シーンのアホっぽさは面白いけど、ちょっと長いなあと思ったし、やはり証言台と檻の遠さは少しネックな気がし
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人数の町(2020年製作の映画)

3.5

面白かった
たしかに石橋静河が出るまでは長い
てか石橋の妹役の人が演技、棒で笑った
この景色には色がないとヒロインと話してたのに、最終的に着てる服の色を見ると所詮、システムの外にはまた巨大なシステムが
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

優等生映画。ちょっと毒が足りないので物足りないが、各登場人物の見せ場がそつなく配置されてて気持ちいい。
口喧嘩してからのキス→レズプレイでクソ上がった。あとモリーが1人帰路に着く時に迎えに来るクラスメ
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