Takumasuzukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Takumasuzuki

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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

怖すぎる。救いが無さすぎて悪魔の仕業で良かったと心から思いました。
これが人間の仕業だったら最悪過ぎたのでホラー映画で良かったと思えた稀な映画。
自分の観た怖い映画ベスト3には挙げたい映画です。
もう
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

5.0

つまらん題材などない。つまらない作家がいるだけだ。ジョナス・メカス
もし怖い映画を三本挙げる事になったらそこに入る一本。怖すぎてアニメでよかった。と心から思えた作品。
無駄なく物語を進めていく演出の上
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

シニカルでユーモラス。
めちゃくちゃ面白い。
日常はヘンテコな事ばかり。そんなシニカルではあるが穏やかな視点が面白さを引き立てています。
辛辣さだけではなくとても繊細で傷つきやすい劇中のこの雰囲気はと
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暗殺の森(1970年製作の映画)

5.0

スタイリッシュでとても美しく官能的でした。
人が怪物になる事、心を捨てる事、そしてその事を無かった事にできない事、私達の事でもあり他人事ではない事を伝えてくれた様な気がしました。

犬神家の一族(1976年製作の映画)

5.0

カッコいいです。
洗練された美しさを持っています。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

圧巻の3時間半。
しかし飽きる事なく、最後まで見続けざるを得ない
国家への不信。極端な個人主義。
人種差別。社会構造の機能不全。全体主義的非寛容とそこにつけ込む巨悪。
その流れにの中に巻き込まれた普通
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

5.0

価値観は神ではなく人間が作り出している。

破格の作品!
宣伝されているような作品ではなく、いい意味で期待を裏切られます。色々な意味で秀逸。
浦島太郎的な話ではなく、イ・チャンドンのオアシスの方が近い
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ひとつのバガテル(2015年製作の映画)

5.0

終わり方が最高に秀逸!
「欲望の翼」と並んで鮮烈で美しい。
独特の鳥肌が立つ緊張感があります。

落穂拾い(2000年製作の映画)

5.0


虚構と現実の狭間のような作品。

針のない時計は永遠に時を刻まない。
作品の永遠性にも見える。

落穂拾いの古い絵画。
作品はいつか埋もれてしまう。
この作品も埋もれる事を予見しているかのように感じ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

デヴィット・リンチ版「百年の孤独」と思わせる作品。
主体性を持って意味を探していく作品です。
過去を概念として描く事はとても難しく事実は明らかだが、真実を残されたものにはわからないため答えそのものが無
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

5.0

難解かと思いきや、普通にスッキリ観ることができました。
とてもスタイリッシュで印象的でした。
昔の東西分裂のベルリンや昔と価値観など様々な事を想像させてくれました。
既存の映画の論法ではなく、違った進
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

目が眩むほどの美しい映像美。
過去、ここでない場所、生きていた人たちの息遣いを感じる事ができました。

事実はもう出ている。しかし、真実はわからないという過去を描くのはとても難しく、男がいて、女がいて
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

5.0

孤独と思いやりの光と陰、美しい映画。
痛そうなのでなかなか足が向かなかったのですが、シンプルな作品なだけにとても辛く感じました。
説明したり語ったりせずに、絵で見せていき、観客の判断や感性に委ねていく
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ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000年製作の映画)

5.0

凄くかっこよく、美しい。

タルベーラはまだ映画が映画という名前になる前の時代、技法や方法論が確立される前の時代の、最も純粋な眼差し、に戻そうとしているかに思えました。
説明を排除して理解させることよ
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

名作の中の名作。

レスリーチャンは永遠に輝く。

美しく、悲しく、儚い。
役なのか、本人なのか、境界がわからず、作中の人物もそういう設定を与えられるのですが、レスリーチャンの存在がその設定を霞ませま
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

5.0

面白い。
衣装、映像がかっこいいし、美しい。
「12モンキー」や後のSF映画に影響を与えた作品。
映像はとても美しい。
衣装もかっこいい。
杉本博司の作品のようにモノクロームにする事でリアルに見える。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

バスケットを好きな人。スラムダンクに興味を持った人。連載時リアルタイムで観ていた人。TVアニメを観ていた人。世代を超えてすべての人に届けようとする監督の熱意が凄いと感じました。
内容は全て知っていても
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

5.0


様々な目に見えることを見せているが、実際は見ることのできない「イニシェリン島の精霊」を描いている。
精霊とはバンシーであり、バンシーは死を告げる精霊。アイルランドの人は死をバンシーという精霊にとして
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

傑作。
当事者を理解する事はできないという立場から描いている最初の作品。
理解できないという事を理解する。主人公の過去の父親との関係性が変わっていく過程を美しく描いています。この事を表現する事はとても
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TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ターは何者でもなかった。

ケイト・ブランシェットはターそのものでした。
演出、脚本ともに素晴らしく、説明を省きにターの心情を映し出し、体感するような見事な演出でした。
ターは虚栄心の塊で、過去の作曲
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

理屈じゃない!カッコいい!

この映画はプロデューサー、監督の制作意図が細部までハッキリしている素晴らしい作品。

重くなるところを軽く観せ、軽くなるところを重く観せる。
基本に忠実でやるべきことをち
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