Takumasuzuki

パーフェクトブルーのTakumasuzukiのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
5.0
つまらん題材などない。つまらない作家がいるだけだ。ジョナス・メカス
もし怖い映画を三本挙げる事になったらそこに入る一本。怖すぎてアニメでよかった。と心から思えた作品。
無駄なく物語を進めていく演出の上手く映像も美しい。音楽も恐ろしい。
話自体は凡庸なテーマ(1997年にドラマ「ストーカー逃げきれぬ愛」などストーカーをテーマにした作品や認知がされ始めた時期)だが見せ方が圧倒的に鋭い。どう演じるか?ではなく、何を観せるのか。
最後の未麻の成長は過去に対してどう向き合うのか?生きるという事は?不条理とどう向き合うのか?という問いの希望と救いになっている。
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