併映された「ブルー・ウインド・ブローズ」よりこちらのショートが先に上映された理由が「ブルー・~」観てわかりました。バスが連れていくのは異世界へなんでしょう。現代の銀河鉄道のようでした。行き詰まった人び>>続きを読む
コーポという名の安アパートの住人たちの群像劇。これはなかなかじわりと来ました。大阪の人情小咄といったところでしょうか。
主人公ユリは父亡き後にホステスの後妻とうまく行かずに家を飛び出し、共同アパート>>続きを読む
固定カメラの舞台演劇スタイルで好みの作風でした。
戦地に夫と息子5人を送り出した、旧家に嫁いだ三人の義姉妹。息子の戦死の知らせで狂ってしまった長男の妻チエ。次男の妻ヨウコは現実から逃げるな、演技するな>>続きを読む
初ツァイ・ミンリャン、期待していたのに、意識遠退いてしまいました。言い訳をさせてもらうならば、閉館する台湾の映画館が最後の1作を上映しているという設定で、劇場内が暗く、時々映る作品はアクション史劇で、>>続きを読む
ロッセリーニが妻イングリッド・バーグマンを主役におき、不和となったイギリス人夫婦がイタリア旅行を通して再び結びつくまでの数日を生々しく描いている。ネオ・レアリズモの監督だけあって、重要なシーンの台本は>>続きを読む
猫を探すゆるいストーリーに、めちゃめちゃセンスいい劇伴。セドリック・クラピッシュ監督のおしゃれで、ちょっと切なくて、寂しがりやの人たちがたくさん出てくる作品。猫を探すことで、今まで出会ったことのない人>>続きを読む
感情移入し、リチャードの決意と言葉すべてにイエスと答えていた。タバコを吸わないのに、突然、肺がんで余命宣告を受けた大学教授リチャード(ジョニー・デップ)は、治療することなく、残り半年を自分らしく生きよ>>続きを読む
久しぶりのトリュフォー。複雑なフランスのアムール事情で、原題の「ジュールとジム」の方が合う。ジュールお気の毒。いや、ジムがお気の毒。カトリーヌは(邦題のごとく)恋の衝動のみに突き動かされて生きている。>>続きを読む
頭をかき混ぜられたくて難解と言われる本作に挑戦。後半からストーリーというか、意味がつかめたけれど、ここまで細切れ映像を散りばめた表現は好みではなかったです。余韻はよかったのですが。
ハリウッドを背景>>続きを読む
フリッツ・ラングのノワール。端的にまとめられテンポよく、次の展開が読めず、おもしろかった。
刑事の自殺からギャングにつながるまで、同僚刑事バニオン(グレン・フォード)が勘を働かせて、細い糸を手繰って>>続きを読む
芦川いづみが美しい。それに尽きる。
子供の頃から鋭い感受性で家庭内に漂う無言の不和を感じとっていたアキ子(芦川いづみ)は結婚に二の足を踏んでいる。
そんなアキ子がさまざまな夫婦のあり方、女性の生き>>続きを読む
ホラーというより悲しい人間ドラマだった。「私が生きる肌」の元ネタにみえる。事故で顔を損傷した娘は外科医の父の手術で顔を蘇らされるが…
昼間のシーンもモノクロだからか、ずっと薄暗い印象。
地下室に飼>>続きを読む
日本返還直前の沖縄の人々の思いを琉球の表現で描いたファンタジー。われわれは日本人でもアメリカ人でもない、琉球人であると、琉球の神話や民話の世界をまとって表しています。
皆、琉球の言葉で話すので、大和>>続きを読む
連投すみません。
何度観ても目頭が熱くなるあのシーン。結末がわかっていても、幸せを見届けたくなる。山田洋次監督が描く日本の風情と木訥な高倉健さんがベストマッチしたロードムービー。
公開された年に夕張>>続きを読む
整形して長年逃亡していた福田和子事件からインスパイアされた阪本順治監督の作品。藤山直美さん主役なので、クライムとはまた違った、人情話となっています。ハラハラとほっこりが同時にやってきて、おもしろかった>>続きを読む
あの厳しい人間の心理を描く小林正樹監督がこんなに優しく温かい家族劇を作っているとは、と思ったら、師事していた木下恵介監督の元から監督となったばかりの頃の作品で、木下恵介監督の妹(楠田芳子)がオリジナル>>続きを読む
イギリスを堪能できる心洗われる物語でした。製作指揮はコッポラ、映像美を極めていました。
イングランドの美しい風景の中にぽつんと立つ由緒ある古城。孤児となってやってきた姪の少女が、入ってはいけない奥の>>続きを読む
ヒューマンドラマになっていておもしろかったです。「シン・ゴジラ」では国が無策でしたが、こちらでは民間人が力を合わせるのがいいですね。
ゴジラ三作連続して観て、得体の知れない不気味な存在なのはやはり初>>続きを読む
「ゴジラ-1.0」観たいがための鑑賞。途中から、ながら見してしまいました。(説明が多いので)言わんとしていることはよくわかりましたが、ゴジラは全然怖くないし、神獣には見えませんでした。ゲームっぽかった>>続きを読む
ゴジラは一回も観たことがなかったのに、「ゴジラ-1.0」をなぜだか無性に観たくなり、それなら元祖初代のゴジラからと、初鑑賞。今まで観なかったことを後悔しました。第五福竜丸が被爆した年に作られ、ゴジラに>>続きを読む
世界最古の職業についての6つのオムニバス。男と女、騙し騙され、本気になった方が負け。ラストのゴダール以外は小粋なコメディでした。ゴダールのはSFで、アンナ・カリーナが未来の娼婦役。分業が進んだ未来は、>>続きを読む
優しさと切なさに包まれた農民夫婦の愛の物語。ロバもまた大地とともに生きている。余韻で胸がいっぱいになりました。
搾取されても恨まず、甘えもせず、借りたものはきっちり返す。大地を耕し、種を蒔き、苗を植>>続きを読む
<ネタバレ厳禁🤫>
前情報無しでご覧ください🃏 これはおもしろかった! 笑った~テキサスで年に一度のポーカー大会に参加するために、全ての仕事・家庭を擲ってきた五人。ポーカーだけで、>>続きを読む
「早春」で独特の作風が気になったイエジー・スコリモフスキ監督。こちらは独特超えてヘンテコ(ほめてます)。そもそもジャケが濃いい…このジャケのように怪音を叫んで殺人をおかす自称アボリジニの男の話。カルト>>続きを読む
オスカー・ワイルド原作、何度もリメイクされているオリジナル。永遠の若さと引き換えに魂を売った純朴な美青年貴族が、闇を抱えていき、代わりに肖像画が醜く老いていく。
ホラーテイストのファンタジーが好みな>>続きを読む
イーストウッドが描く、長期にわたってFBIに君臨した初代長官J.エドガーの闇ある人生。なかなか重厚な作品だった。「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」から興味をもって鑑賞。
FBIが誕生するまで、州>>続きを読む
初ジャック・ロジエ、ヴァカンス映画を待ち望んでいました。ああ、でもこれがカリブのヴァカンスなの? 過酷なトラブル・トラベルでカオスでした。ヴァカンス気分を楽しめると、氷結🍸️片手に臨んだのがいけなかっ>>続きを読む
同じタイトルで、キング・ヴィダー監督による1928年の方の「群衆」。サイレントであることを忘れるほど細やかな演技と演出で、群衆の中の一人の「ふつうの人」の人生を丁寧に描いている良作。ひとつひとつのエピ>>続きを読む
フランク・キャプラの方の「群衆」(1941年)。「素晴らしき哉、人生」の対になっているかのようなクリスマス映画です。戦中に、隣人愛を呼びおこし、世の中を明るくしたきっかけは、世を憂いた男(ジョン・ドゥ>>続きを読む
スコセッシによる社会派映画、さすがの完成度がすごい。オイルマネーで裕福になった先住民の一部族。それを食い物にし、隙あらば権利と命を奪いとる白人。
デ・ニーロのサイコパスっぷりと言いなりに利用される素>>続きを読む
ルノワールの「ゲームの規則」から堕落していく貴族階級を観たくなり鑑賞。原作バルザック。腐敗した3つの権力(拝金的な資本主義、政治と切り離せない貴族階級、政財界に巣食うマスメディア)に魅了され翻弄された>>続きを読む
大好きなルノワール監督の代表作といわれています。ただストーリーがソープオペラ的で、「フィガロの結婚」で始まり、貴族の三角関係、四角関係…もうわけわからない…ドタバタの不倫ラブコメでした。フランスでは不>>続きを読む
イエジー・スコリモフスキ監督が描いた早すぎる青春。邦題が良いです。
劇伴がイギリスらしいロックで出口のない激情を表し、とても合っていました。
カメラワークに躍動感があり、年上の女性に振り回されている少>>続きを読む
良いお話でした。スラム街出身のジャマールがクイズミリオネアで優勝した背景に、悲惨なインドの子供たちの人生経験があることを絡ませたイギリス人監督による作品。原作はインドの外交官の小説。
スラム街出身者>>続きを読む
今観るべきと思い鑑賞。イスラエルとパレスチナの報復殺戮を淡々と描いたスピルバーグの秀作。観ていて疲弊しました。はじめ、タイトルにあるミュンヘンオリンピック(1972年)で起きたPLOのテロ組織「黒い9>>続きを読む
これで3回目なのに、何も思い出せず、オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」とほぼ同じ構成でリメイクしたとあるので(台詞も場面もほぼ同じでした)、邪道ですが、2作を行ったり来たり、互い違いに鑑賞。デジャ>>続きを読む