実際のフェミサイド事件をもとにした映画。静かな描写のなかに、作った側だけでなく観る側の怒りも詰まっている気がした。
あまり他所ごととも思えないのは、日本も昨今のSNS上の動向や政治の問題を見るに、ミソ>>続きを読む
真田広之のアクションやっぱかっこいいなと思わせた瞬間からその上をゆくドニー・イェンのアクション、出だしから優雅でかっこよく、魅入らせられた。シリーズ過去作同様ストーリーは特にないけれど、飽きるところが>>続きを読む
ありがちな老人軽快クライムものだが、なんとなく中途半端にまとまっている。話のスケール感と主人公の漂う小物感が釣り合っていない。
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社会派法廷劇だが、後半は社会派成分うすめ。そこまでやるのなら、悪徳検事ひとり倒して終わりじゃなく、大統領府まで斬り込んでほしかった。
田舎の閉塞感とキモい男は万国共通…と思って観てたら、後半はまるで別の映画のような展開が待っていた。唐突感は拭えないが、どちらも丁寧な描き方が一貫していて、好感が持てる。近いものに『ザリガニの鳴くところ>>続きを読む
吹替版、同じ声優(遠藤大智)が複数のモブともいえない複数回登場する役を演っていてややこしい。
話のしょうもなさや取ってつけたような安っぽいミュージカル仕立ては措くとして、オタクのふるまいやコミュニケーションを戯画化されたステレオタイプで描き続けるの、いったいいつまで続けるのだろうか。原作が抱え>>続きを読む
身勝手でままならない男のつらくかなしい苦悩と苦悶の物語。移動するのは家の中だけ、外はずっと雨が降っている。
男性のセルフケアの問題や、宗教、社会保険、ゲイフォビア、ルッキズム等々さまざまな問題を描きつ>>続きを読む
技巧的ではないながら、酒飲みならわかってしまうような訳の分からなさが詰まっている。
いったい何を観せられているのか終始わからなかったし、最後は悪ふざけが過ぎる。ただ、音楽だけは豪華。
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前作で壊滅したMI6を一作かけて再建する物語。と思いきや、ボンドは再建までは見届けずに、(Qに直してもらった)車でどこかへ行ってしまうあたり、MやQやマネーペニーへの信頼もうかがえるよう。その余韻がま>>続きを読む
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過去作の要素をうまく取り入れてるだけかと思いきや、ボンドの前半生の喪失と007の成り立ち、旧Mの死と新M・マネーペニーの登場というど真ん中をゆく作品だった。暗がりに光が浮かぶ絵がまた良い。
ミシェル・ヨーが出てるだけで観る価値があるというもの。アクションも音楽も(一部)香港。ヒュー・ボネヴィルが出てるの気づかなかった。
数十年遅れで第2波フェミニズムの成果をふまえたところ、前半はボンド自身の前時代的なキモさが際立つ。が、後半以降ボンドが主導権を握らないシーンが増えると、キモさも消えておもしろくなった。シリーズを通して>>続きを読む
サイコスリラーとしてもよくできているうえに、主人公やその家族をめぐる男性性の描写もうまい。後半は運転どこへやらとはいえ、数ある危険運転スリラー/ホラーのなかでは出色の一作。
台詞回しが総じて稚拙でダサいうえ、各シーンがどこかで観たような“ぼくがかんがえるさいきょうにかっこいいシーン”をつなぎ合わせたという感じで前後のつながりがひどく悪く、観終わるのがやっとだった。