KenzOasisさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

KenzOasis

KenzOasis

映画(395)
ドラマ(4)
アニメ(0)

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

本当の意味で息をもつかせない、純度100%の殺し合い!
復讐に次ぐ復讐は何をもたらすのか。

これまでよりグッと長くなったのにアクションは止むことがない。用法容量守ってねーだろというぐらい濃厚。
IM
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

おママごとでしかなかった人形遊びに革新をもたらしたバービー人形の登場により、女の子は救われた!毎日がハッピー。すべてがパーフェクト……のはずなのに。という話。

監督のグレタガーウィグも結構好きだし、
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.5

エベレスト初登頂の歴史が変わるかもしれない。そんな可能性に気付いた山岳ジャーナリストの深町と、孤高の登山家羽生の話。逆輸入アニメーション。

なんとなく見始めたんだけどこれがぶっ刺さる作品だった……!
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ミスト(2007年製作の映画)

4.0

突如立ちこめた霧の中に潜むバケモノ。スーパーに閉じ込められた人々のパニックと狂気の話。

厄介な狂信者の演技力高すぎて、みんなから嫌われてそうだな。
でもすごい良い役だった。見事。
最後は皮肉すぎるよ
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

「懸賞金300万やで?」
途中にだれもが感じるであろう「なぜ?」が疑問のままで終わることなくきちんと納得した上で驚かされる脚本が光る一本。

おちゃらけていてアホで、頼りない。そんなオヤジを演じた佐藤
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.5

マンガ〜アニメ1期からのイッキ見で。こんなふうに、壮大な自然の存在があってそこに挑む、というファンタジーは好きで見始めたけど、激しく小さい子どもたちになんちゅうめに合わせるんや……という気持ちにはなる>>続きを読む

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)

4.0

英国貴族であるマッコール卿の邸宅でのパーティーに様々な人物が一堂に会する。家族でありその恋人であり、友人であり、そして彼らの使用人たち。貴族は他人を馬鹿にしたり、事業や不労所得のためにお金をせびったり>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

ニューヨークで配管業を営むマリオ兄弟が土管の先の世界に迷い込み、ピーチやピノキオ、ドンキーと共にクッパの襲来と戦うお話。スーパーマリオに触れてきた人なら思わず楽しんでしまう、よくできた映画だった。ビジ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

宮﨑駿さんの創造性のぶちまけのようであり、自我の晒けだしのようであり、悟りの表明のようでもあった。

燃える街を駆ける表現、水に沈んだ感覚がベッドに戻る表現、戸惑いや強い意志、喜びや怒りを静かに表す瞳
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.0

「こいつ……狂ってやがるッ!!!」としか表しようのないえぐい撮影の連続。激しい攻防に立ち会っている感覚に陥るのはもちろんだけど、車内→車外のカメラ移動がシームレスすぎてマジやべえ、語彙力をなくす。>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.5

いきなり若き日のハリソン・フォードの躍動に会えたかと思いきや、夢から覚めたように始まる、「老いさらばえた」とでも言うべきインディの“マジカルミステリーツアー”映画。

宇宙に浮かれる隣で戦争への反対も
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.5

娘の同級生に入れ上げる変態親父レスターと、ヒステリックで不満だらけの母親キャロライン。そんな両親が嫌すぎる娘ジェーンと、モテることを殊更にひけらかす友達アンジェラ。娘を盗撮するヤクの売人高校生の隣人リ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

ひりつく日焼けは「痛ェ!」とは思いつつも、楽しかった思い出の証明にもなる。記憶を思い出すことが当時の痛みをぶり返すこともある。悲しみと喜びは表裏一体で、常に存在している。

「カメラの焦点が定まれば、
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マネーボール(2011年製作の映画)

4.0

野球は情熱と経験と勘がすべてか?理論は通用しない世界なのか?
それを否定してみせた男たちの話。

ブラッド・ピットの自然な感じがすごくよかった。
後悔を常に抱えながら、この理論野球の証明を経て純粋な「
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.5

Part3を観てると思ったんだが再編集版だった……
若干違うようなのでまた観直したい。

さておき、各所で言われているように1,2に比べて凡庸な部分が多くあったようには思った。凡庸に見えた大部分は抗争
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

前作の、期待感が凄まじくあがるラストを悠然と超えてくるPart2。すげえや。
やたら長いのでいつ観ようかと置いてしまってたのだけど、やはりさっさと観るべきでした。

陰と陽の対比が混ざっていくPart
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.5

I'm gonna make him an offer he can't refuse.

断れない提案をする。この一文が含んでいるものって凄まじいよな。
ヴィト・コルレオーネの強かさと知性を感じるし
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

いろんな死刑囚の特徴を煮詰めたようなハイパーサイコパスの榛村(演:阿部サダヲ)が、一件だけは自分の犯行ではないと言う。かつて榛村の営むパン屋に通っていた主人公は突然の面会で協力を依頼され、この一件の調>>続きを読む

チキンラン(2000年製作の映画)

4.0

しょぼい利益にうんざりしている鬼嫁と意気地のない夫が運営する養鶏場。ニワトリたちは協力して脱走計画に挑み続ける!

思い出の一本を再鑑賞。何度観てもやはり面白いよなあ。
思い出補正も大きいかもしれない
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デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)

3.0

元凄腕CIA、今は情報を売りさばく裏切り者のイケオジ。各国に設置されたCIAの「隠れ家」の管理人からどうにか昇進してエージェントになりたい若者。“裏切り者”をめぐる心理戦と逃亡劇!!

設定とかアクシ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

ねっとりインテリハラスメンターの巨匠女性指揮者の静かな支配と、けたたましい没落。

類稀な才能は権力を集め、権力は傲慢を膨張させる。傲慢は憎悪を呼び、足元をすくう。その全てを“音”と演技で表現した映画
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

120年の冬眠期間を利用して5000名以上の人間が惑星移住する旅の途中、不慮のエラーによって目覚めたイケメンマッチョ技術者。再冬眠はできず、到着までは90年。彼の葛藤と宿命の話。

大変にわかりやすい
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

現金輸送車×ジェイソン・ステイサム。ある程度彼の作品を観てきた人なら、この情報だけでなんとなくこの映画のストーリーが想像つくだろう。
だが嬉しいことに、この作品はちょっと意外な展開が待ち受けている。
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

1890年代、絶海の孤島にある灯台で4週間、共に働くことになった2人の灯台守。ベテラン(演:ウィレム・デフォー)は新人(演:ロバート・パティンソン)を罵倒しながらコキ使い、新人は苛立ちを募らせる。たっ>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

まさかの初・小津作品が彼の遺作。
いつかいつかと言いながらようやく。
60年前に公開された本作、資料と化す前に観てよかったなと思った。

当然というか必然というか、やはりカメラワークは芸術的だ。とにか
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

3.5

約30年も監獄に入れられたのち、南アフリカ共和国の大統領となったネルソン・マンデラ(演:モーガン・フリーマン)が、赦しの機会として、希望をラグビーに託した実話。

マンデラ氏のことはさすがに知っていた
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.5

運命よ、そこをどけ。俺が通る。まさしく現代最高のスーパースターの1人、マイケル・ジョーダン。彼の名を冠した「エア・ジョーダン」はいかにして生まれたか?
1984年当時のバスケットシューズ界では負け犬だ
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.0

スーパー厨二エクソシストムービー!!
のっけから全力疾走で、忘れていた厨二心が追いかけてくる。

天国と地獄で均衡を保っていて、人間界に干渉することはルール違反。人間界に紛れて天国と地獄の使者がいる。
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.5

ホラー映画はあまり観てこなかったため、そして本作は恐ろしいと聞いていたので敬遠してしまっていたのだが、ようやく鑑賞してみるととてつもない完成度に興奮した!!!やはり百聞は一見に如かずだ。

まず、ほれ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

冴えないオッサンが実はやべーやつだった!!なんというありふれた設定。しかしこれが面白い。その理由は恐ろしいほど絶妙なテンポ。

この設定に慣れた観客ならあれよあれよと理解できるし、程良く予測もできる。
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.5

驚いた。まさかこんな名作を見逃していたとは。
1972年のミュンヘンオリンピック事件……への報復の物語。

この事件のことは表面的なことだけ知っていたのだが、まさかその後にこんな応酬があったとは。選手
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.5

真面目で夢も腕もあるが、夢の進捗が悪くて悶々としているタクシードライバー。ある夜に乗せた渋ヒゲスーツ野郎が凄腕の殺し屋で、一夜で5人消す仕事に巻きこまれる。

これはめっちゃ面白い!冒頭以外はほぼ、一
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

「宇宙は私に優しい人を連れてきた」

これがビッグバジェットじゃないとかウソだろ!!と思わずにはいられない、カオスな設定と大胆な構成、画作りがハマってる傑作!
どう見てもとんでもない撮影。編集もすごい
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

アクションすっごい!戦って戦って、戦ったら戦ってぶっ壊れて戦って。
とにかくアクションに次ぐアクションで、次の展開のためにアクションがあるような怒涛の展開は本当にすごかった。
高速ドローンを使った撮影
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

まさか伊坂幸太郎さんの小説がハリウッド映画になるとは!
ハイパーミラクルNEOトーキョーと言えばいいのか空想に次ぐ空想東京の造形もいいね。

デッドプールとキングスマン、ジョンウィックを合わせた豪快グ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

ルール17、英雄になるな。

さまざまなゾンビ映画が作り出されてきたけど、このアプローチは新しくて楽しい。
たしかに、ゾンビ映画好きはもしもこうなったらどこに立て籠るかとか考えますよね。スーパーは食料
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