KenzOasisさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

KenzOasis

KenzOasis

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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

現抜かし映画。

都会に浮かれてあれよあれよとおかしな方向へ迷い込む田舎の美女、アシュレー(エル・ファニング)と、久しぶりに帰郷して都会を見せて回りたいのに振り回される色気彼氏、ギャツビー(ティモシー
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

とにかく衣装デザインが良かった。それに身を包む俳優陣も良かった。美しい物語であり、美しい映画だ。
時間軸を混ぜるというのは多くの場合混乱を生むけど、演出の妙技が効いててするする伝わってくる。魅力的に。
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.5

不思議な既視感がありつつも、愛着わくキャラクターが新しい景色を見せてくれている青春譚。

彼女たちはこの映画の物語を通して、置かれた境遇という小さな箱を飛び出す成長を得る。
そこで終わるとおとぎ話の「
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.5

記録漏れ。
アクションを畳み掛けまくるルッソイズム爆発!
三つ巴になる場面だったり、誰も信用するわけにはいかないけど譲れない信条ともせめぎ合ったりと、ドラマ的要素とのブレンドもある。が、その要素も全部
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

記録漏れ。
シングストリートで最高の兄貴をやって、ペリフェラルでろくでなしっぽいのに強い兄貴をやってるジャック・レイナーが不憫彼氏に。
あの結合シーンどういう気持ちで臨んだのだろうか……

フローレン
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

記録漏れ。
全編ワンカットという触れ込みがほんのり暴走していたけど、ロジャー・ディーキンスの卓越した撮影と光の使い方で十分に緊迫感と没入感があり、IMAXで観る価値ありありの一本。
若干エンタメ要素も
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.5

豊かな夢のあるファンタジーに辛く苦しい現実を混ぜ込んで、物語のテーマをありありと浮き彫りにするギレルモデルトロ監督。

実写を数多く手掛けてきた彼が、「ファンタスティックMr.FOX」で最高の仕事をし
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

ライアン・ジョンソン監督がアガサクリスティーに捧げたと語る殺人ミステリー。
ベースはコメディ感があって観ていて楽しい映画だけど、中身はたしかにクリスティー感を覚える仕込みが良い。“全員容疑者”な感じと
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

貪るように、時間を忘れて読んだ最高のバスケ漫画の映画……!!
井上雄彦さんのあの最高の絵が最高の形で動くだけでアガる。
オープニングからギアMAXです。

そして原作になかったエピソードを盛り込んで
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キモおかっぱ狂人のアサシン・シガーと一攫千金おじさん溶接工・モスの追跡劇!!ときどき老練な保安官。

血と暴力が多いアメリカを皮肉る物語はコーエン兄弟らしさ全開。
彼らも自らのキャリアの中で最も暴力的
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

21世紀の最初に起きてしまった衝撃の同時多発テロ事件。

ハイジャックされた4機の航空機のうちの一機であるユナイテッド航空93便の機内で何が起きたか。
そしてその当時地上の航空関係者たちはどんなやりと
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7月22日(2018年製作の映画)

3.5

アメリカ史上最悪のテロ事件の一端を描いたポール・グリーングラス監督が新たに挑んだ、ノルウェー史上最悪のテロ事件の映画。

犯人の思想の揺るぎなさというか迷いのなさには、「なんやねんコイツ」と思いつつも
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.0

「死は扉でしかない。一つが閉まれば、一つが新たに開く」

時空を超えた群像劇が、豪華キャストたちによる一人数役の名演によってつながっていく輪廻の物語。

それぞれの人生の大切な分岐点で、時に密接に、時
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.5

どれだけ戦争はよくないと思っていても、どれだけ戦争が悲惨だとわかっていても、若者はやっぱり意気揚々と挑んでしまうようだ。
「西部戦線異状なし」でもそんな描写があった。
「やってやる!」と意気込み、文字
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.5

近年実話を基にした映画を描き続けているクリントイーストウッドの作品。
物語が比較的単純化されたことで捜査とメディアの功罪がはっきりした形になっている。
冤罪があれよあれと進む展開には嘘だろ……と言いた
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

ヒトラーがイマジナリーフレンドってなかなかエグい設定。
それを面白おかしくしたと思わせるコメディタッチから
「靴」を使って一気に心を刺しにくる演出。
直接的な表現よりも、こっちのほうがキツい。劇場で見
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

ガリ勉だって10代です。思春期です。変態です。
爆走青春コメディ映画!下ネタ全開すぎて笑うしかないやつ。
「エッジオブセブンティーン」に似たものを感じるけど、こっちはとことんガリ勉ちゃんが青春を取り戻
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

(記録漏れ)言語化しにくい、不思議な魅力のあった映画。
思いつきで組んだバンドが原始的なサウンド一筋で揺さぶってくる。
個人的にはフォークソングのシーンが好き。

こういう青春もいい。見切り発車で、目
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

「ジェームズ・ボンドはフォードの車には乗りません」

公開当時見たけど滞りまくっていた記録を振り返っている。

言ってしまえば、最高のお仕事映画。
無理難題を押し付けるクセつよ上司が厄介なんだけど、そ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

「絶対に失敗しない計画はなんだと思う?無計画だよ、無計画。ノープランだ」

2020年公開当時に観賞したけど記録が途絶えていたので、振り返り。
個人的に、韓国映画ってじめっとした雰囲気をやらせたらピカ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

「君を知らないだけだ」

少年たちは線路づたいに歩く旅に出る。目的地は行方不明の少年の死体。

文句なしの名作ですよね。観たのは何回目だろう。
記憶に残るセリフが、昔と今とで少し変わっているのが興味深
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

ちょうど一年ぶりの更新。笑
久しぶりに再開させたいなと思います。

「お前らのせいだ!」

古い銭湯。派手に転んで救急車で運ばれた男。借金だらけの売れない役者がその男のロッカーの鍵を自分のものと入れ替
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.5

「ホロコーストなんてなかったのさ」

1979年のコロラドに、初の黒人警官が誕生した。署内ではかなりの冷遇を受けるが、白人至上主義の過激組織KKKによるメンバー募集の広告を見て、面接を取り付ける。実際
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

アメコミをアニメ化した。この文字通りの楽しい映画だった!
表現力の高さがとんでもない。ストーリー展開はスパイダーマンだ。まごうことなきスパイダーマン。これぞスパイダーマン。

運命のイタズラで手に入れ
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

理由はわからないけど、嬉しい。

家族を顧みず、農園経営の仕事に人生を捧げてきたアール。仕事は順調に思えたが、インターネットの猛威に追いやられた挙句、家族には見放されてしまう。そんなとき、「ただ車を運
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

名優たちの邂逅がたまらない。巨悪アル・カポネを演じるデ・ニーロもかっこいいなあ。

やっとやっとやっと、この名作を拝見。
法で裁ききれない悪の存在は恐ろしい。善人の手も血に染めてしまう。
が、そこに屈
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

ラジオドラマの生放送。主演女優のワガママで直前になって脚本にテコ入れが入ることになった。しかしそのワガママがワガママを呼び、それによって生まれた矛盾が矛盾を生み出す。果たして生放送はうまくいくのか……>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.5

ザレムとクズ鉄町。2つに分断された未来。ガレキから救い出された少女には記憶がない。しかし奥底には闘いの本能が残されていた。自分の存在意義は?宿命は何なのか?本能のままに、彼女はその答えを求める。

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生きてこそ(1993年製作の映画)

3.5

生きてこそ。

ウルグアイのラグビーチームを乗せた空軍機が、アンデス山脈に墜落。72日後、16名が生還したという実話が描かれた作品。

サバイバル映画かと思いきや、宗教の映画だった。
死んでしまった人
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.5

「あの子は舌を使ってくれるのよ」

「もはやコメディ」と言う方がふさわしいような気がしてきた。切り取り方と脚色によって、史実を盛大に皮肉って笑わせつつも、少しずつぼくらの心にまで虚無感を植えつけてくる
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

緊急ダイヤルセンターには連日様々な理由で電話がかかってくる。あるときアスガーは「今まさに誘拐されている」という女性からのSOSを受け取った。手段は電話だけだ。

ひじょーーに良くできた映画で、やられた
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

「夢の因果」を続けざまに描いているデイミアン・チャゼル監督が描くニール・アームストロングの半生。

ニール・アームストロングは本当に月に行きたかったのだろうか?
ロベール・ブレッソンの『スリ』のワンシ
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THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション(2014年製作の映画)

3.0

「とても楽しかったよ」

刑期も残すところわずか9ヶ月となった贋作画家のレイは、自分の父ジョセフと暮らす1人息子のウィルがガンを患い、ステージ4で余命いくばくもないこと知ってしまった。彼は息子と少しで
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

「手紙をありがとう」

1962年のアメリカにいた黒人天才ピアニストのドクター・シャーリーが、ある想いを胸に、人種差別も激しく黒人にとっては危険の多い南部へのコンサートツアーに出る。その運転手として雇
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.0

秘密のミッションに出て1年が経ち、死んでしまったと思われていた夫が帰還した。安堵したのも束の間、彼は危篤状態に陥り、妻はミッションの秘密を知る。実はある灯台を中心に"シマー"と呼ばれる異常地帯が広がり>>続きを読む

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.5

1971年のイギリスで起きた大掛かりな銀行強盗事件。ある銀行で警備が手薄になるタイミングの情報とともに強盗計画を持ちかけられた男が、借金取りに追い立てられる毎日から逆転するために打って出る。

ジェイ
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