リュルスミスさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.5

今期29作目

正直観る前から、観てる最中からどんな話かもほとんど想像がつくし、大きな転換点があるわけでもない。
でもなぜか優しく自分の心の中に余韻として残り、なぜか涙が溢れた。

邪魔者扱いされる世
>>続きを読む

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

3.5

今期28作目

あれだけが集まった奇跡の夜を撮って面白くないわけがない。

あの時のように
誰かが なにかしよう とすれば
もっと世界は平和になるのか

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

今期27作目

好きではないが、明らかに凄いものを見た。
Barbieではなくこちらが衣装賞。

既成概念にありふれるmade by男社会にハマるように"成長"するベラ、そして時折本質を突くような鋭い
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.9

今期26作目

諸行無常の中の普遍な幸せ。
こんな最高級の映画が日本で新たに生まれたことに喜ぶしか感じない。

足下にこんな映画の撮り方が存在していたのかと、、拍子抜けするとともにそんな驚きも普遍に変
>>続きを読む

僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

4.4

今期24作目

金持ちの遊びでもなんでもない
お金があってもできない挑戦の記録。

宇宙に行ったからってなにか成長するわけでもないし、ましてや世界一周したところで何か人生が変わるわけでもない
ただその
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.3

今期23作目

細部への徹底と原作とアイヌへのリスペクトを感じやすい素晴らしいシリーズ1作目だと思う。

タイトルが出るところから、キャラの描き方、笑いの生み出し方も
漫画原作特有ののいやらしさが全く
>>続きを読む

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.4

今期22作目

他のこのての映画と、個性を生み出そうとしている気がした。
芸術性に頼らない描写がおおく、リアルな恋愛劇に抑え、だからこその共感を誘う。
callmebyyournameの方がふんわりと
>>続きを読む

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.7

今期21作目

始まりはこの上ない完成度。
いい作品なのにただ盛り上がりきれなかった。

実話に基づくが故の、「いきなりさ」や「あっさりさ」があった、実話に基づくということの足枷でもあるのかな??
>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.3

今期20作目


ハマりそうでハマらなかった作品。
おそらく母親のキャラクター像に少し違和感があったからかな、、
なんでそうする?っていた行動に⁇⁇⁇⁇ってなることが多く、それがとても好きになれなかっ
>>続きを読む

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.2

今期19作目。

一番好きな漫画家の実写化。
10年以上前の作品なのに、とにかくクオリティが高い。宝町の完成度が漫画そのもの。もしくはそれを鮮明に具現化してくれた。
全く子ども向けではなく、非常に大人
>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

4.0

今期18作目

一番好きな漫画、一番好きなアニメ
の実写化。


贔屓もあるが、最高。
最初はハリボテみたいな展開や雑魚実写感が否めなかったが、気づけば見入っていた。確かに最初にアニメと漫画を見た時も
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

今期17作目

エキストラ出演のために復習。

自分の特性上の問題ではあるが、
気持ちの理解と、共感がうまく結びつかず、リアルティを持って解釈できなかった。

タブーと言われるような人間の粗暴な部分や
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.3

今期16作目

キャスティングはまりすんぎ。
いい意味で若干『空白』とリンクする。
言わずもがなラストシーンが圧巻。


結構前に観たのであれだが、
ラストシーンをあれにしたいがための、伏線張りは冗長
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

今期15作目

ロードムービーかドキュメンタリーか。

素人をたくさん使うことで新手の表現を確立、またマクドーマンドの変に飾らなすぎる生き様がそれを引き立てる。
自分はそのやせ我慢的な「謎の誇り高きプ
>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.7

今期14作目

やっぱ河瀬直美作品が好き。
当たり続きでこわいけど。


音楽の使い方がまず秀逸、展開ごともそうだけど、シーンの雰囲気に対する使い分けが見事だと、いつもはあんまり音楽に目が行きにくい自
>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.9

今期13作目

あ、まじで人生ベスト食い込んでしまう作品にであったあああ。最高!『スクールオブロック』的なやつが好きなんや

キーティングの教えが正しいかもわからないし、自分で考えても100%正しいわ
>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.3

今期12作目

マエストロの影響で再鑑賞。

ガガに拍子抜け。
歌唱はもちろん、演技もパフォーマンスも一流で言うことない。スターロードの駆け抜けに説得力があるとともに、逆に最初から凄すぎてっていう思考
>>続きを読む

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.1

今期10作目

やはり勲は偉大。勲章をあげたい。

大人になってから子供の頃に見たアニメをみると、ただ「懐かしい」で終わってしまう気がする。
勲はどの作品においてもリアリティを忘れず、よくこれほどまで
>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.2

今期9作目

キャリーマリガンの映画なのか!
ブラッドリークーパー2作品目とは驚くほどの緻密さと完成度。

前半は白黒で後半からカラーになる演出は今ではもう珍しくはなくなったけど、エンドロールにもある
>>続きを読む

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.6

今期8作目

やはり面白い。昔と見え方が違うけど、珍しく超ストレートな訴え。これこそアニメにする意味。

緩さと鋭さの緩急が半端ない。


ただその鋭さとストレートさ故に、子どもは素直に楽しめないので
>>続きを読む

キング(2019年製作の映画)

3.4

今期7作目

若い王の成長の話ではない気がする。
むしろ周りの声だけに支えられて王になってしまった王が、裏切られるという運命に気づかず向かっていくというアイロニカルなものか。

そもそもティモシーじゃ
>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

今期6作目

いろいろなコラボレーションの実現。
『市民ケーン』未鑑賞者は面白さが半減以上だろう。

フィンチャー×フィンチャーの父×『市民ケーン』

構成も『市民ケーン』を踏襲し、ゲイリーオールドマ
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

今期5作目

頭の中では口数の多い殺し屋。伝説ではないのかもしれない。

即興はダメだ。念には念を、と細部のディテールまで演出にもこだわることで、なぜか彼の性格や動き、感情などをを知ることができる。そ
>>続きを読む

RED/レッド(2010年製作の映画)

3.5

今期4作目

あまりコミカルギャング系映画を見たことがないので比較しづらいけど
単純明快で面白かった。

引退したものたちがやっちゃうっていうのはエクスペンダブルズといい王道だけど、こういうイメージが
>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

今期3作目

スコセッシ関連ラッシュに伴い久しぶりに。


結局"なれなかった"系好きなんよね
ゴッドファーザーの方が好みだけど
この作品のせいでマフィア映画=長い
イメージを定着させられた

○幕構
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

今期2作目

結構前に見たからちょっと薄れてきたけど


個々のクオリティの高いあらゆる要素の集合体の映画だと記憶してる
おそらく転落の過程のどこにフォーカスするかによって観客はどう捉えるか、受け取る
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

2024 1作目

是枝監督とソンガンホだからこそできる、"荒唐無稽にならない"映画。

ソンガンホの演技には生命がみなぎるし、是枝だからこそできる自然な人間の感情の描写がうまい。
ただそのうまさゆえ
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.7

2023年 ラスト 203作目

シャバに出た2020年代は三上が生きやすい世界ではなかった。
いいやつも悪いやつもいるこの、ある意味すばらしい?世界のなかで、どうしても生きていかなければならない。
>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

2023年 202作目

好みの問題で
『その男、凶暴につき』のほうが好きだが、
完成度の非常に高い映画、世界への架け橋となった映画。

映像の色彩や構図はともかく、キャラクターと、、
死生観が好きだ
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.2

2023年 201作目

いやー大好き
『ブックスマート〜』もそんな感じだったが、the青春とは違うブラックユーモア満載のイケてないやつら。

完璧な映画ではないかもしれないが、それこそがゴーストワー
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

今期30作目

間違えて、応援上映なるものに潜入してしまった。
あるいは
周りのファンがネタバレを叫び、「男前〜!成田狂ニ〜」と叫ぶ上映に。

和山やまが綾野剛推薦したらしいね、原作リスペクトも要所要
>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.1

書き漏れ。


新しい視点をどれだけ生み出すのか。
ラストがまたよい。。

そもそも選んだ解釈の妙、男色をはじめとした小ネタなど、
その選択の全てが登場人物の個性を引き立たせ、モブをなくしているしずっ
>>続きを読む