塔の上のカバンツェルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.4

マンハッタン島サイズの宇宙船に、氷河期レベルの温暖化、果てはアフリカ以外全部沈没と、毎回未曾有の危機に母なる地球を陥れてきたエメリッヒの今度のディザスターは月が落ちてくる。

前作からよりスケールアッ
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

シャマラン監督作品。
夏休みの宿題的にやっと鑑賞〜

シャマランが本作で多額の私財まで投じたと聞いて、え?本作みたいなシチュエーションジャンルで何処に金使うんだろ…?と思ったけども、あの"崖"をわざわ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

SFラブコメディ?
フラットに観られる夏映画

最近だと、結婚式で素っ裸でタイムループしてしまうNetflixのコメディ映画「ネイキッド」とか、
こちらは爽やかな青春ラブコメディ「明日への地図を探して
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ブレスト要塞大攻防戦(2010年製作の映画)

3.9

10年代以降、大量生産されるロシアの"大祖国戦争"映画の割と初期の作品。
この映画でロシア産独ソ戦モノを継続してウォッチするようになった映画でもある。

日本人として鑑賞する自分にとって、独ソ戦は中学
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

ネトフリ史上最大のドル💸を投入したアクション大作。

というか、アクションだけで構成されてるは過言ではなく。
ストーリーっぽいものも殆どオマケ。

ライアンゴスリング、クリエヴァ、アナデアルマスら豪華
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

はじめての是枝作品。

是枝監督という人を正直よくは知らないけども、フィルモグラフィ的に疑似家族や、社会から隔絶されつつあるコミニュティが最後の受け皿となるというテーマをライフワークにしてる作家さんな
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

スパイクリーのコミカルさと、どストレートに胸糞な人種差別風刺がズシンと重い、パッション凄まじい映画だった。

また、史実ベースだというのだから驚きかつ、頭が痛くなる事この上ない。

映画作品としては、
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

待ちに待ったクリヘムの裸体、もとい続編〜
前作「ラグナロク」の脳筋テンションを継承しつつ、ワイティティセンスは健在。

底抜けに楽しく映画館を後に出来たのは嬉しい限りだった〜


個人的にソーシリーズ
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エレファント(2003年製作の映画)

3.6

高校時代に初見でレンタルした際には、こんな映画が許されるか、そして息をするのが苦しくなるような映画だった思い出。

コロンバイン高校銃乱射事件を扱った作品として、その後の銃乱射事件を題材にした映画の文
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.4

真面目なタイプの隕石ディザスター映画。
ジャンルはアポカリプスもの。

普通世紀末モノっていうジャンルは、未曾有の破滅に対して、如何に主人公、もしくは人類が切り抜けるかっていう点を物語の帰結点に持って
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サイン(2002年製作の映画)

4.0

シャマラン映画で1番好き。
謎の愛くるしさがある。

シャマランの独特な重力バランスは、この映画も御多分に洩れず。

チープさとか、宇宙人のヘボぷりとか、ミニマルな範囲で収まってることに対して、メタク
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SP 革命篇(2011年製作の映画)

3.6

00年代以降の邦ドラの映画化の中でおそらく最もスケールが大きい作品。

国会議事堂の再現セットはフジテレビの本気を感じる。

本ドラマと映画前編で岡田くんら、主要メンバーの人物描写とか葛藤はあらかた済
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SP 野望篇(2010年製作の映画)

3.4

「残念だよ、本当に残念だよ」

かなり好きなセリフ。

邦ドラに全く明るくないけど、おそらく00年代のドラマの中では最もアクションレベルが高かったドラマシリーズの映画完結版。…の前編。

内容的には2
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戦場でワルツを(2008年製作の映画)

3.7

過去感想。

1982年のレバノン紛争に従軍した、監督自身の体験をドキュメンタリー形式で追憶していく異色のアニメーション作品。

IDFも加担した、パレスチナ難民の虐殺(サブラ・シャティーラの虐殺)の
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.1

題材は難民、だけれども本作で描かれるのは、自分の魂が安心して拠り所とすることができる"home=故郷"を見つけようとする人間の物語。

アニメーションという手法を用いて描かれるドキュメンタリーとして代
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トレマーズ(1990年製作の映画)

4.0

キングオブ★午後ロー映画

突然ケビンベーコンを観たくなって初鑑賞〜
B級モンスターパニックの決定版にして頂点の一つ。

何もない砂漠で俳優たちが、岩を飛び乗ったり転げ落ちたりするだけなのに、観客にき
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

スパホのスーパークルーズに脳を破壊され、アフターバーナーに身を震わせ、空母上の甲板員よろしくランチシグナルを決めて映画館を射出される、そんな大作。

世の中には安直に製作される続編映画がゴマンとあるが
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

直後の感想としては、どことなく愛嬌はある、けれど「シン・ゴジラ」みたいな何度も噛んで旨味が出るタイプではなさそう〜

そんな印象

「シンゴシ」を観に行った友人達と今回も鑑賞。
映画館までの道すがら、
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

4.3

現時点で今年最高傑作。

シネマトグラフィが隅々まで素晴らしい高質な映画だった。
高山地帯の廃墟のロケーションは、天上の如くの異世界感は素晴らしいの一言だし、コロンビアの鬱蒼としたジャングルの人智が呑
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モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

3.8

ネトフリ製作のtrailerが2年前に出たので、待ち続けてやっと観れた次第。

黒い軍服とベージュのベストから、イラク軍第1特殊作戦旅団、通称"黄金師団"を連想するのが普通だと思うけど、本作の主人公の
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

深夜に軽い気持ちで見始めたら、チキンのように止まらないくらい美味しい味が出まくってる映画だった

久々に腹捩れるくらい笑った映画🍗

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開初日でGWなの加味しても、満席なのは凄い。ごった返してた
客層が若いのもあるけど、上演前にあんなにザワザワしてる箱も久々。

マルチバースという世界観は、"何でもあり"っていう便利な設定な一方で、
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.7

色々なものを失ってでも、"良いものを創りたい"という創作者の背中を押そうとする作品。

劇中の彼らは大衆娯楽作品としての黄金比は"90分の上映時間"と考えているので、ちゃんと本編も1時間半に収まるのは
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.2

倫理観をバス停に忘れたまま走り出したタイプの作品。
ゴア描写多数ありの低予算風ジャンル映画で、ラストまで含めて悪趣味〜を煮詰めたような1時間半=

ゲログロ描写が画面いっぱいに溢れるのに、純粋無垢でサ
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.3

劇中百回くらい、「そうはならんやろ」と思う映画。

恐竜になった神父と悪の忍者が戦う、よくある話(?)。

世に溢れる低予算が故にB級映画になったタイプの映画じゃなくて、
自分がB級であると初めから自
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ダイ・ハード3(1995年製作の映画)

3.9

見返して見ると、傑作1に比べて幾分荒削りだし、展開に見てわかるご都合主義とかあるけども、素直にエンタメとして面白い〜

何より今作の魅力はBウィリスとサミュエルのバディモノとしての掛け合いが楽しい、目
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サン・ジャックへの道(2005年製作の映画)

3.5

過去の感想をメモ。

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それぞれの鬱憤を抱える3人の兄弟。
ある日、母の遺言で3人揃ってキリスト教の聖地巡礼の旅に出ることに… 。

それぞれの個性を持つ9人が、旅の中で成長していく。

美しい
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キーピング・ルーム(2014年製作の映画)

3.4

過去の感想をメモ。

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南北戦争下の南部の女性三人が、野蛮なヤンキーの斥候2人組(サム・ワーシントン)に抵抗する。

短い尺にコンパクトなストーリーである。

戦時下の過酷な状況の中で、女性の独
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アウトロー(2012年製作の映画)

3.5

過去の感想をメモ。

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自由と星条旗を背負ったトム・クルーズがまたもや悪と戦う!

最期の決闘では、退役したキルゴア中佐(ロバート・デュヴァル)参戦で、大いに笑った。

突然畳まれる風呂敷も、全
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.9

こういう映画でしか摂取できない成分がある。

ウィテカーの左目は空虚で大きく見開かれ、大きい右目に光が宿る瞬間をここぞというときにドアップで撮りたいのいうのが監督魂よなぁ。
アップで撮りたい俳優、フォ
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キング(2019年製作の映画)

3.7

ヘンリー5世の伝記的映画?
シェイクスピアの戯曲をベースに脚色しているらしく、100年戦争とかこの辺の歴史は明るくないので、ティモシーシャラメ成分を摂取するために観た。

脚本の密度はそこまで濃くない
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

連れと観に行った
近所の映画館でレイトショーなのに、カップルで満杯だったのは流石ハリポタフランチャイズという感じ。

個人的な感想としては、前作に引き続き内容が薄いかなーと。
ただ、エディレッドメイン
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.6

起きたらラドクリフの手が2丁拳銃になっていた、っていう出オチネタの映画〜

ゴア描写多めだけど、命が軽めなのでまぁ気軽に観れた

眉毛なくて入れ墨マシマシのニックスがファッキン‼︎成分を補充し、ラドク
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

ケネスブラナー監督作品。

モノクロ映画の分脈として、Netflixの「ローマ」は観ておくべきだった…。

アイルランド史において繊細な文脈の上に位置する北アイルランドの、さらなる宗派対立という、宗派
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GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.7

世界初の宇宙飛行士の名を持つ主人公"ユーリ"と、ガガーリンの名を冠する団地との、フランスのヒューマニズム映画。

ポスターに一目惚れして観に行ったけども、掘り出し物。

貧しさや労働者階級の生活を、悲
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.6

技巧的な側面を深掘りするタイプではなくて、ハリウッドにおける音響の歴史を追っていくような、教科書的ドキュメンタリー。

なので、比較的フラットに観やすいかなーと。

ハリウッド黎明期に音響という分野が
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