これについては・・・・・なんていうか、共感ベースでしか語れない。そんな映画は人生で数本しか出会えないのでしょう。それが良いといういみではなく。そんな映画に、やることがなくて毎日音楽ブログを書きまくって>>続きを読む
ハッピーな映画などではないのに、すごく幸福な映画体験だった。視線の交換をショットの切り返しで馬鹿丁寧につなぐ何かの映画を少し前にせせら笑ったけれども、ここでのそれは何かが決定的に違う。曖昧な言い方なの>>続きを読む
アメリカン・ニューシネマの終わり頃?と言えばいいのか、70年代のカーチェイスものはタランティーノのルーツを辿ってみる意味で 『バニシング・ポイント』(’71)~『ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー>>続きを読む
「どれどれ」と思って何気なく見直したら、冒頭のクレジットの背景に流れる、滲んだ都市の光とサックスの音色だけでノックアウト。また、タクシー会社との採用面接、という体裁で男の経歴をサクッと説明してしまう手>>続きを読む
シドニー・ルメットの映画って初めて観たけど、無駄にシリアスで無駄に説明的でいろいろと辛かった。
マスメディアの暴走、という題材があるのは確かだけど、内部政治にがんじがらめになっていく人間の愚かさと組>>続きを読む
マスメディアの暴走を描いた教訓的な映画。もっとも、マスメディアの暴走と言えど基本的に暴走しているのはそこに従事する個人なわけですが、その個人を暴走に駆り立てるものは他ならぬマスメディアの権力であり、そ>>続きを読む
生還する見込みがほぼゼロだったとは言え、ナチにボロボロにされた顔を高度な整形手術でほぼ元どおりの顔に戻した妻の姿に、夫は気付かないものなのだろうか、というリアリズムの問題として素朴な疑問はあるものの(>>続きを読む
※ブログにも書きました。
http://cinemaguide.hatenablog.com/entry/jinseiswitch
一度スイッチが入ると行くところまで行ってしまう「残念な」人たちの短>>続きを読む
昨日、心身ともにすり減らして帰宅、このまま寝るのも悔しいから何か映画でも見ようと思い、大事に取っておいたアルドリッチの『キッスで殺せ!』を開封、酒をあおりながら衝動的に観てしまいました。笑
冒頭、裸>>続きを読む
コンサバな感じの女の子とのシネコン・デートで見た時の壮大に滑った感は、あの『アメリカン・ギャングスター』以来。やってもうた。ギャング映画はやはり、男ひとりで見ることにしよう。と言うのは余談にしても、口>>続きを読む
500日のサマー的な何か。彼氏のいる思わせぶりな文科系女子との「友達契約」でドツボにハマるナイーブ男子。クオリティは高いと思うが題材としてお腹いっぱい感が.....
嗚呼インディー男子。アンチ・インディー男子な某パイセンと一緒に見て、音楽のセレクト含めて横から逐一ダメ出しされたいダメダメな一本。
面白かったし、こういうハッピーエンドものは嫌いになれない。が、やっぱりこう、長尺のTVドラマだなあ、という気がしてしまうのはなぜだろう。誰しもが無難に楽しめ、またそこそこに続きが(結末は想像できつつも>>続きを読む
週の後半はひたすら忙殺されていたので、鑑賞後、数日空いてしまいました(コメントなども返せておらず・・・)。
現代の『スタンド・バイ・ミー』ということで、あえて似せてる部分と乖離させている部分があるな>>続きを読む
小さいころに1回、それなりに大人になってから1回、観ているはずなんだけども、ほとんどずさんな記憶しか残っていないのは、僕にとっての『スタンド・バイ・ミー』は『夏の庭』(原作も、映画も)だったからなんだ>>続きを読む
※ブログにもアップしてます。
http://cinemaguide.hatenablog.com/entry/antman
特殊なスーツを着込み、縮小と膨張を繰り返しながら戦う男の物語、という点では>>続きを読む
モンスター・パニックならぬ蟻パニックもの。この後、蟻が世界を制圧するというディストピア観には若干(どころか、かなり)無理感あるけど、一つの恐怖を提出できているのは確か。クロース・アップを通り越した顕微>>続きを読む
アイアンマンがアメリカの「理想」を代行する象徴的存在だった『1』以降、少しずつダウンサイジングを図っているようで、この『3』においてアイアンマン・・・いや、トニー・スタークは、あくまでもいちアメリカ国>>続きを読む
典型的な『2』を作るために作られた『2』の映画に思える。ネットで言う、いわゆる「無双」になった者にはお約束通りそれなりのペナルティ(健康被害)が与えられ、しかもそのを克服という、どう考えても時間稼ぎ以>>続きを読む
学生時代にデートで見て以来の再チャレンジ。当時は「映画選び失敗したよートホホ・・・・」という感想しかなかったけれども、そのテンポの良さという点においてのみ、けっこう楽しめた。『ダークナイト』と対比して>>続きを読む
なるほど・・・いま地方は、「人間関係の閉塞感」みたいなものを、語るべき題材を持たない作家たちに無抵抗に提供しているのか。それが「町興し的な地方映画へのささやか抵抗」みたいな文脈で自画自賛されているとす>>続きを読む
悪くは・・・ないように思う。歴史上の、もっと言えば神話の中の人物を映画にするわけで、その威光に気を使い過ぎではないか、と思わなくもないのだけど、ギリギリ許せるレベルでのヒロイズムと高揚の演出で、最後ま>>続きを読む
歴代7人の大統領に仕えた黒人執事の人生。反省と前進を繰り返して来たアメリカを特等席の舞台裏から覗き込む。という設定は、アメリカという「大きな物語」を取り込むための口実にはなっているけど、映画を活気付け>>続きを読む
これもまた、意味もなく警察に殺された者の物語であり、こう言ってよければ・・・ブラック・ムービーである。「What's going on?」と、彼ら・彼女らはいつまで泣き叫べばいいのだろう。とは言え、こ>>続きを読む
※ブログにもアップしてます。
http://cinemaguide.hatenablog.com/entry/precious
貧困、家庭内暴力、近親相姦、性虐待、望まぬ妊娠――「夢」の中では既にビ>>続きを読む
ふと思い立っての再見。初見時より没入しながら見れました(+0.5点)。
「ブラックスプロイテーション、その後」としての歴史的なブラック・ムービーでありつつ、例えば『スウィート・スウィートバック』('>>続きを読む
『マグノリア』in 足利といった感じの群像喜劇。地元のシネマテークにて。
宣伝のとおり、「絶滅種のシカ」を幼少のころに目撃した(と、写真付きで宣言したこと)を契機に、少しずつ人生の軌道がおかしくなっ>>続きを読む
※ブログもアップしてます。
http://cinemaguide.hatenablog.com/entry/force-majeure
これは面白い。誰しもが根底的には拭えていないであろうジェンダー>>続きを読む
洗練されたメタフィクション。各ショットが異なる時制と位相を流れるなか、それが一連の持続として通り過ぎていく画面を見つめながら、われわれは何パターンの視線を同時に浴びせる(あるいは、浴びせられる)必要が>>続きを読む
バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その4。
ネオレアリズモの終焉を象徴する作品に位>>続きを読む
バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その3。
これまで観た4本だけを元にして言うと、>>続きを読む
バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その2。
これは傑作でした。いまだ混乱収まらぬ、>>続きを読む
バザンの映画本を読んだらフェリーニ、フェリーニ言う前にロッセリーニくらいちゃんと観た方が良い気がしてきたので『無防備都市』以外を観てみるプロジェクト、その1。
第1弾がまさかの『殺人カメラ』という選>>続きを読む
ヒッチコックはマラソン方式よりも、ふと思い出した時にぶらりと観るのがちょうどいい。『12モンキーズ』で思い出したので、今回はこれを。13作目の鑑賞です。
冒頭の幾何学アピールには少し引いたけど、見終>>続きを読む
伏線!回収!ドヤあ!すごいだろ!というクソダサい「大作」の作法がいつから始まったのか定かではありませんが、タイムリープによる時間軸の入れ替え操作と、そこから生じる「未来人が人類を救うための極秘任務で来>>続きを読む
これもどこかの「ロードムービー名作選」に載っていたのをクリップしておいたもの。『ネブラスカ』を見逃しているし、『ハイスクール白書』も見る見る詐欺中なので、これがアレクサンダー・ペインの初体験となりまし>>続きを読む