堊さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

堊

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第七の犠牲者(1943年製作の映画)

2.5

なんだかそれこそ矢代まさこみたいな雰囲気の姉を追って、都心で男ふたりと知り合って謎の組織が…というシナリオとローファイな交霊会の様子とのアンバランスさに笑ってしまった。この水を飲め!と囲んで、真っ暗な>>続きを読む

アリバイなき男(1952年製作の映画)

2.3

初フィル・カールソン。タバコを落とす!火をつける!がこんなにカッコイイなんて。トランプのカードで識別するのと覆面の異様な感じが印象的。中盤以降は別映画では…?

ねこぢる草(2000年製作の映画)

5.0

ずっと爆笑しながら見てた。もはや山野一関係ない。佐藤竜雄監督なのはなんで…。鳥に紐くくりつけて燃やすやつ、HAPPYMONDAYSかとおもった。湯浅作品を見た時、セリフよりも音が印象的になっていたんだ>>続きを読む

俺は飛ばし屋/プロゴルファー・ギル(1996年製作の映画)

2.0

リチャード・キールやべー。ピタゴラスイッチを見つめる全員の視線に癒された。キャスト豪華すぎる。バイオレンスアダム・サンドラー。マジック以外主題歌であるはずもない。ゴルフボールぶっ飛ぶシーンどうやって撮>>続きを読む

霧の中の逃走(1945年製作の映画)

-

観たのだがなぜか記録が消えてる。夢=霧=立体感の極み。BD版マジやべー。いやでもほんと細かいレビューかいたんだけどな…それも夢か…

映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?(2010年製作の映画)

5.0

空中を吹き飛んだ人物を別の場所にいる人物が見て状況把握→合流は『血界戦線』5話だし、極端なロングと細田守的な崩された顔のカットを音楽と完全同期させて積み重ねていくのも松本理恵でしかなくて感動する(でも>>続きを読む

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

4.2

初ウィリアム・ディターレ。時の狭間に囚われた津波で死んだはずの少女と『めまい』的な灯台。ラストの津波が爆発みたいに打ち寄せる横移動にめちゃくちゃ興奮した。パートカラーも、仰角で撮られた空もなんだか異様>>続きを読む

トラブル・カレッジ/大学をつくろう!(2006年製作の映画)

3.0

中学生のMDみたいな音楽しかかからなくてまじ最高。こんなデブすぎるジョナ・ヒルはじめてみた。「いまから『アンタッチャブル』の再現で蹴られる役のやつやるんだ」は?


ジャスティン・ロングとブレイク・ラ
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アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

4.0

バカ面白い。『コンテイジョン』観てないでパリピもギャルもみんなこれ観てほしい。『darknight』(2016)のGoogleマップのような批評性はないのだけれど映画内時間と物語の時間とが同期していて>>続きを読む

ザ・インターネット(1995年製作の映画)

1.8

「もう誰もセックスしない宅配だけが外出のCGにまみれた生活」→いまっぽい。ピアノとキーボードの同期をサラッと示すあたりは面白い。パレードや自己同一性が入れ替わられることによって危うくなる(これ最高にヒ>>続きを読む

チャック&バック(2000年製作の映画)

4.5

ともすれば『サイコ2』みたいになってしまう話がギリギリで嫌悪感を与えない。というかマイク・ホワイトの顔の力で成り立っている(あとは底抜けにポップなサントラ)。こういう映画は逆に透明性から程遠いし、個人>>続きを読む

デイトリッパー(1996年製作の映画)

4.2

こんな豪華キャストでニューヨーク映画やってる時点で最高です。妙にスノッブな語りとクリントン話とか同じくずっと観れてなかったノア・バームバック『彼女と僕のいた場所』思い出した。いまや貴族主義がマジョリテ>>続きを読む

転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

1.8

この監督に対してあんまり愛着もてなくて(それは『俗物図鑑』の自殺評論家とか『グミチョコレートパイン』のアレなアレのイメージも確かにあるのかも)ノれないっちゃのれないのだけど、冒頭5分の作り込みだけはど>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

4.0

初見。三輪論文に出てくるので。
接近禁止30日を受けた人と90日後の解雇通知を受けた人の75日目の話。無人の列車に一斉掃射だったり、あふれだす穀物、サムズアップの応酬はガチらしい。馬🐎vs電車を収めた
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婚前特急(2011年製作の映画)

4.0

全てが面白かったので気になったところ。
・「なんていうか、わかったよ」なんてふつう言わないと思って少しだけ違和感感じたけど、そのギリギリの線を探っていくのがこの監督と脚本だったことも思い出した。
・百
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蛇の穴(1948年製作の映画)

3.9

「大好きだった大切にしてた人形を子どもが粉々にしてしまう」映画に弱いので精神にキた。というか本当にドキツい精神病院がクリシェ扱いされる前の妙に生々しい表現と弛緩しきった展開がエグいので、ダウってるひと>>続きを読む

夏の思い出 異常快楽殺人者(1995年製作の映画)

4.1

さっきからなにおこってんの
しってますよぅ、そんくらい
あ、そういうことか

山本直樹の吹き出しを完全再現してる。
電車内でみかんむいてドヤ顔してくる鈴木卓爾怖すぎる(ナメくさった犬のTシャツ🐶)。眉
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街の野獣(1950年製作の映画)

4.1

初ダッシン。おもろすぎ。リチャード・ウィドマークがスカンク草井まんまでビックリなのだけれど、手塚治虫ぜったい『拾った女』も観てるはず。ラストのダッシュでかなり速度出てるのに首をガッて持ってかれてて普通>>続きを読む

脅迫者(1951年製作の映画)

3.8

回想に次ぐ回想、焚かれまくった煙!
ラストで「青い目の少女」にしのびよったカメラが犯人による主観っぽく見えて、観客へのフェイントになっているのがすごい。助手席から拳銃振りかざして街を闊歩するのもすごい
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夕映え少女(2007年製作の映画)

2.1

『イタリアの歌』の人体発火サイコー!話は全くわからず。
瀬田なつき監督作品は二人が銃を撃ち合うシーンの井口奈己感にブチ上がる。ストレート豪速球百合だったのでびっくり。「君たちは二人は似てるなぁ」

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トワイライトQ(1987年製作の映画)

5.0

押井守最高傑作ではないだろうか。

望月監督のほうは、ジャームッシュに影響受けたとか言っていたが、家族の喋り方とカメラで小津をやってて笑った。いちばんの見所は柱への異様な映り込み。

四季~ユートピアノ(1979年製作の映画)

5.0

再見。ハワイで見たロケットの爆発を完璧に記憶していたアクションアニメーター庵野秀明は、これのあれを完コピしていたし、若い時の庵野秀明はシネマの記憶装置なんじゃないだろうか。

えのしまピエロ(2018年製作の映画)

2.0

音が良すぎるせいでノスタルジーが削がれてる気がするけれど、この監督の『りぼん RE-BORN』のサウンドトラックは意図的だったことを見つける。図が出てくるあたりで8mmへの矜持はないのかとおもってしま>>続きを読む

人コロシの穴(2002年製作の映画)

2.0

ラストの掘る姿が確かにすごかったけれど、あまりにもそれ以前が退屈🥱(ごめんなさい)。

牛乳王子(2008年製作の映画)

3.0

「いってきます」のカメラの位置、保険医が窓を開く→めちゃくちゃ遠くから走ってくる呼吸のフーパー感。慎ましいスローもラストの炎も最高だった。人の嫌がる汚いことを全力でやっているだけで涙があふれそうになる>>続きを読む

川と自転車(2018年製作の映画)

2.4

横移動と呼べないズタズタな横移動に本当に感動した。今すぐなんか(あくまで何か)撮りたくなる。役者二人の顔がカメラを止めるな感あってキツかったが。

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.8

「私のことウイルスみたいに思ってるの?」なんて言葉にどきりとする。どきりとするようになってしまった。そういえば転売の対象になって誰も本文を読まないカミュの『ペスト』にこんなセリフがあった。「こんな風に>>続きを読む

何食わぬ顔(2003年製作の映画)

4.7

ショートバージョン。これしかないという時代の光。「むしろそういう胎教したいんじゃないかな?」「ハマグチです」「達人同士はあたまんなかで将棋ができる」「馬はきれい」。
自主映画で上野動物園前の直線見るの
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イヴの総て(1950年製作の映画)

2.6

いつの時代もストーカーめいた人はあのバケットハットを深くかぶってなぜか手袋をしている。「『イブの総て』は憧れる女が憧れてる対象に真似をしていくうちにすり変わっていく物語だが、嫉妬による真似はエミュレー>>続きを読む

デモリションマン(1993年製作の映画)

2.5

爆発に次ぐ爆発の景気の良さに思わず笑ってしまうけど、80年代的にまぶされたアクションよりも現代から2032年に冷凍保存された主人公が、ガチガチに表現が規制された国の中で20世紀オタクの女の子と出会うっ>>続きを読む

意外と死なない(1999年製作の映画)

4.2

この路線で乱発していたら大九明子は凄い作家になっていたような。

テラスハウス クロージング・ドア(2015年製作の映画)

4.5

このジャケットにあるような2カットから映画は始まる。外に出ようとする人物と、そのタイミングで中に入ってくる訪問者を肩越しに捉えたショット。どう考えてもありえない。でもそんな「これから嘘をはじめます、本>>続きを読む

BEYOND BLOOD(2018年製作の映画)

2.0

「フランスではホラーとかスプラッタは存在しなかった、ジャンローラン以外は」×3くらいのとこが一番面白い。知ってるフランス人のシネフィルがみんなギャスパー・ノエはフランスの恥だと言っててその感覚に最近の>>続きを読む

狼少女(2005年製作の映画)

1.1

人生ワースト級。本当にひどい。右から投げ込まれたランドセルに気がついて左を向く人物。いやそういうのはいいとして、脚本が終わっとる。見世物小屋で働く転校生と仲良くなった主人公たちがまわりのいじめにも負け>>続きを読む

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

1.6

映画自体はエルファニングが思ったよりアップで演技しまくるのをたのしむ以外はアンビリバボーの再現ドラマレベルでキツい。
のだけど上島春彦『レッドパージ・ハリウッド』山本おさむ『赤狩り』蓮實重彦『ハリウッ
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