ほさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ほ

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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.4

マジでいつ観てもいいから、なんで今観たんだろうってなった映画。
エドガーライト、興味の方向性を都度振り切ってて、すごいなと思う。

最愛の子(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく観始めたのだけど、脚本がとても上手くて驚いた。

鮮やかなセットアップから、ターニングポイントを経て、子どもを探す両親の悲しさを描いた前半。必死に探す気持ちを逆手に取った詐欺や、子どもの売買
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誰がための日々(2016年製作の映画)

3.8

他者からの一方的で暴力的な偏見と、不干渉。明確に向けられる敵意は、親子の心を深く刺していく。
ただ不器用に、必死に生きていただけなのに、なぜこうならなくてはいけなかったのか、という気持ちが観ていて湧い
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

3.8

これも想像してたよりもずっとエンターテイメントだった。
ストーリーもそうなんだけど、表現方法が、キャラの感情を説明するために独り言を言わせたり、考えてることを明示するためにモノローグを使ったり、想像や
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空白(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

どっちが、誰が、何が正義なのだ。というテーマを設定するときに、大抵の場合、それぞれの事情がありながらも製作者の悪意にも似た意図を感じるくらいに、誰かを悪者に設定しまいがちなような気がする。その方が、">>続きを読む

守護教師(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

そもそも悪者だと思っていた人間が最終的な黒幕だったということで、そこに大きなサプライズはない。
マ・ドンソクに「がんばれ!」と応援したくなるほど背負っているものがないように見えた。ただ赴任した学校で除
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

シーンで言えば、好きな箇所は結構あった。
妊娠検査薬を急いで買う主人公を「雑な態度の店員を正させる」のと「レジを待たずに札を渡す」という演出で表現したのは凄かった。キャラクター性も現れているし、何より
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スクールガールズ(2020年製作の映画)

3.6

完全に宣伝戦略の勝利というか、敗北というか、いずれにしても観る前に想像していたものとはまるで違う映画だった。

少女の繊細な心の揺らぎを、静かに捉えた映画だった。母親との関係性、友人たちからの視線と、
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.4

ハリウッド的な脚本における感情の動かし方というか、葛藤が少々露骨に感じてしまった。
若干障壁が役割的に映っているように思えた。

もう少し、この人がそもそも太平洋戦争時代ではどういう写真を撮って、どん
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

おじさん達が酔っ払っていく姿が面白い。
セットアップからミッドポイントまでが、明快でわかりやすいし、単純に共感性も高いのですんなりと入り込むことができる映画。かつ、ユーモラスなセリフも、曇り空の多い暗
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

3.0

あかんすぎる。
演出が古臭くて真剣に観ていられない。「わざとらしさ」というものをもう少し排除しないとリアルな人間として観ることができない。

コレクター(2012年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

犯人わかってるから、捜査によって手掛かりが拾われていく様子がただの辻褄合わせに見えて、ミステリーとしてあんまり成立してないな…と思ってたら、まさかのラスト。終盤になって妙な違和感が生じ出し、そのまさか>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.6

ルーニー・マーラがかっこいいしかわいいでした。ストーリー自体は、ついていけない(ついて来させようとしてない)感じもするし、結局犯人探し自体にはそこまで興味を持って観られなかったのだけど、このキャラクタ>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.7

秀作。
キャラクターの人間味溢れる部分が見えるのが素敵だなあ。

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

群像劇的な見せ方は「64のその後」のそれぞれを見せるという意味で、この映画の良さではあるんだけど、同時に観客は「何を気にしたら良いんだっけ?」とならざるを得ない。シンプルじゃない部分がこの映画の凄さで>>続きを読む

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.6

普通に観ていると固有名詞を拾いきれない(というかそもそも明示していない)ので、完璧に理解することはできないまま進むのがもったいない。
主人公が何に葛藤して、何を決断したのかが明解ではなくなってしまうか
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.5

原作を随分前に観たのであまり覚えていないが、別物に仕上げていることはわかった。
色々ツッコミどころはあるけど、こういうテイストだし良いんじゃないかな…?という感じです。

悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.7

残虐さのレベルが桁違いにえぐい。
なぜかチェ・ミンシク側も観ていてワクワクしてきてしまう。
凄いな〜。

目撃者(2017年製作の映画)

2.6

10分で終わる物語を111分に引き延ばしてくださっている。
刑事以外人間の心がない。

テーマは無関心社会への警鐘という感じなのだろうけれど、それをあえてこの物語で示す意義を感じない。
「面倒に巻き込
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迫り来る嵐(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「ダルッッッッ!?」って叫んでしまった終盤。
彼の人生が1997年で止まっていることを示唆するエンジンがかからないバスのメタファー。
表彰式での演説時に舞う"雪"と最後の雪が繋がっているんだろうな。
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野良犬(1949年製作の映画)

3.7

随分前に観たことあるのだけど、所々でしか覚えていなかった。
ラストの犯人との対決が好きすぎる。

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

バッドエンドなのかよ!!!!!!!
タイトルで終わる感じも潔い。たしかに現実の社会って、フィクション復讐劇が成立するほど、優しくはないものな。
構成もかなり練られている。そして画面の緊張感は相変わらず
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

断片的な見せ方含めて、完全に原作の再現という感じ。
青木柚はマジで磯辺に見えてきて、すごかった。原作へのリスペクトをとても感じた。
はっぴいえんどが流れた瞬間は意味もなく鳥肌が立った。

ただ、それ以
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

悪くはないが、とても主観的な物語のため「ふぅ〜ん、なるほど」以上の感想があまり出てこない。
若さゆえなのかも知れないが、彼らの感情の起伏は自身の奔放さや幼稚な嫉妬が招くもので、陳腐だなと感じてしまわな
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

悪くはないのだけど、(原作が元々そうなのだけど)後半の停滞が若干映画としては退屈に感じるんだよなあ。
上白石萌歌は最高に良かった。階段二人で降りるシーンとか、序盤が良すぎただけに、全体としてはあんまり
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

ひたすらにメタい。
三浦透子の一挙一動がなぜか笑える。
車や酒、食事、言葉はわからないながらにする会話など、他者が自分に踏み込むことを許す=親密さの表現が印象的だった。

3時間観させられるのはすごい
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.3

シンプルに脚本が面白すぎる。
画面の緊張感がものすごい。
序盤30分はずっと部屋の中ですごく静かなのだけど、構図と役者の芝居からそれぞれが考えていることが滲み出てきて、その緊張感で引き込まれる。
見事
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殺人の告白(2012年製作の映画)

3.6

想像していたものよりかなりアクション要素が強めだった。それゆえにエンターテイメントとしてハラハラしながら楽しむことができた。
「なるほど」という驚きもあり、細かいツッコミどころはきっとあるがそれが気に
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罪の声(2020年製作の映画)

3.5

序盤は次から次へと出来事が繋がるのが見ていてアガる。見せ方も、歯切れが良くて気持ち良い。
ただ、このパズルのピースは、どのくらいの価値があるのかというのがイマイチわからない(そのパズルの全体像が最後ま
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

まあ、そうだよなという感じではあったけど、違和感を募らせるのはうまかった。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

前半はわりと丁寧に見せているし目的も明確で良いのだけど、途中から全くキャラクターの感情を追えなくなってしまう。

どこから恋心が生まれたのか、なぜ恋心を伝えられないのかという一番重要な部分が全く表現さ
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

冷静に考えると、「何を観せられてたんだっけ」となりそうなものだけど、そう安易に思えないのは、過程で起きることにちゃんと引き込まれて楽しまされるからだなと思う。

チェンジリング(2008年製作の映画)

4.2

10年以上前に観て衝撃を受けた作品。

展開の多さや、抱く感情の多さに改めてこの映画の凄さを感じた。
かつて、フィクションだと思って観ていて、最後に実話だと知ったときの衝撃を忘れられない。