hikumahikaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0



【特殊メイクの見事なサイキックバトル】

なかなか見ごたえのあるバトルでした。

伝説の脳みそパーンに始まり、陰謀や謎の薬物や今明かされる衝撃の関係など最後まで釘付けになりました。

「カナダのジ
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グローリー(1989年製作の映画)

4.0



【Forward Fifty-four !】

南北戦争において黒人からなる第54連隊を率いるショー隊長と隊員たちの物語。

軍の中でさえあからさまな黒人差別があり、間に挟まるショーの苦悩と尽力を
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

2.5



【孤独のアンナ】

誰と会っても、誰と話しても、肌を合わせても、孤独。
寄られたら拒み、寄って行くと拒まれ、話したい人とはつながらない。

それでも留守電は聞きたいのか。
ひとりぼっちの部屋で再生
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時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

3.5



【ジェントルマン天使カシエルの大変貌】

前作では人間世界をシブい台詞で語りながら高みの見物をしていたカシエルも、下に降りればやることなすこと上手くいかず、ついには犯罪の片棒を担ぐことになりかける
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5



【もっと説教くさいかと思いきやド・ファンタジー】

これ以上の批評はやめときます。

ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

3.5



【いやもうほんとクズばかり】

褒め言葉です。
過去のことはともかくとしてなんとか「カゾク」を作り上げようとする展開は変哲ないもののホッとするし涙ぐむ。

上西さん、オラオラ役は今ひとつ似合ってな
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5



【良心がどんどん潰されていくファンタジーホラー】

父も母もおらず自由もない血みどろの世界を脱するために、使者からのミッションを果たそうとするオフェリア。

最後のミッションは思わぬ形で果たすこと
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5



【ファービー▶︎チャッキー▶︎ゾンビ▶︎リアルスティール▶︎アレクサ(?)】

ロボット三原則ってどこ行った?

ミーガンの動きと作動音は不気味さを湛えていて良かった。

暴力シーンは「ちょうどこ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0



【「システム」に翻弄される一家】

・ほっとけば妻子3人は皆死ぬ
・うち誰か一人を死なせればそれで終わる
・あなた自身は死なない

…という救いようのないシステム。

ボブが倒れてから、家族全員が
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逆光(2021年製作の映画)

3.0



【広島弁のコミュニティの中で帰省者が徹底して東京弁を話してると嫌味感が…】

主人公に一切感情移入できず、彼女には親近感を持ってしまう。

アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

3.0



【ブレット・トレインの原型(違う)】

どう考えてもヒットマンの素質がない彼に二回目も依頼するとは。

死期が迫る悲壮感がなかったのと、息子を託しながら妻も道連れ寸前だったラストは、うーむ。

僕はラジオ(2003年製作の映画)

3.0



【なぜジョーンズはラジオを愛したか】

それはジョーンズの少年時代の後悔からだった。

ストーリーは王道ものだが、ラジオの演技はすごい。

ジョニー、ラジオに感謝する前に謝りなよ。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0



【陸海空の順でアトラクションのような活劇シーンが!】

ついにインディは時空を超えて…

やはり前作同様ハリソン・フォードの老いはどうしても気になってしまうがだんだん慣れてくるのでヨシとしよう。
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眠る虫(2019年製作の映画)

3.0



【バス車内シーンだけが現実的で他はファンタジー】

中弛みに思われそうなバス車内シーンが個人的にはとても良かった。

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.5



【アインシュタインとガンジー】

教室に掛けられていた二人の肖像。
スティーヴ・ジョブズの寝室ベッドの上にもこの二人の写真が飾られていたそうだから、ここからとったのかな?

富と名誉を築いてくれた
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.5



【永野芽郁がヨイ】

三人の父親と二人の母親がバトンを回して娘を幸せに育てていく。

絵に描いたような見事なハッピーエンドもまったく嫌味なく温かく受け入れることができる。

永野芽郁がとてもヨイ。

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.0



【介護ビジネスの闇】

ああいうラストになるのはもう仕方ないよね。

ワルvsワルは対消滅してほしいのだが、そう思うようにいかないもので。

あのおばあちゃん、顔がアンソニー・ホプキンスぽくて不敵
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都会のアリス(1973年製作の映画)

3.0



【アリスの笑顔よりもフィリップの笑顔の方が強い】

…と感じたので、フィリップの笑顔が出るたびにホッとした気持ちになった。
トイレで手がかりの地名がわかったとき、アリスが警察から逃げて車に戻ってき
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.5



【ピンボール&ピタゴラスイッチ】

わかってはいたのだけどあそこで終わられてしまっては爽快感は残らない。
どうせみんな生きてんだろと思えるから悲しみも不安も残らない。

悪事をジョーカー的に楽しむ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.0


【リド島に行きさえしなければ…リド島に戻りさえしなければ…】

…タッジオの神々しい美貌を見つめながら幸せなこの世との別れはできなかった。

どうせ死ぬならこう死にたい、立ち止まって振り返って微笑む
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.5


【ベニスから生きる】

『ベニスに死す』を観終わって一日だけおいて本作を鑑賞。

映画監督が子役を求めて、親族の言うがままにオーディションに出さされて、出演して一躍脚光を浴びて、本人の意志を出すこと
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偽りの隣人 ある諜報員の告白(2020年製作の映画)

3.5



【ガサガサの正体は…】

盗聴対象者のお隣の家に機材構えて滞在し、ご家族が訪ねてくるわ屋上で対象者に出くわすわのような設定だから、前半はコメディタッチにするしかないよね。

後半はシリアスさが増し
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.0



【もう一捻りを…】

予定調和なのはわかってるけど過去の黒人差別ものと比べて何か薄い。

カジノ(1995年製作の映画)

3.5



【ジョー・ペシが至高】

デニーロ、シャロンの演技もさすがのものだが、ジョー・ペシの存在感がこの映画の魅力を高めている。
凶悪さと子煩悩さ、俵孝太郎ボイスでの脅迫・恐喝が至高なのである。

「ザ・
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かけがえのない人(2014年製作の映画)

2.5



【そのオチでいいのか…?】

いくら創作とはいえコインシデンスにも程があるよ…

目的を果たしたあの毒親父が作品内で然るべき応報を受けることが描かれることなく(せめて相討ちにしてよ)、いくら二人の
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

4.0



【教える側に回ったら人にハッキリ言えないキャラの国岡】

安定のこのノリ。

6人の女生徒たちのキャラをしっかり立たせていて、決して演技力で獲ったタイトルではないはず(失礼)のミスマガジン達をこの
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レモ/第1の挑戦(1985年製作の映画)

3.5



【ガラス張りの毒ガス室からの脱出法】

シリーズ化を前提に作られてシリーズ化されなかった作品の代表格の一つ。

主人公のキャラとしての魅力の足らなさ、アクション作品としてはツラいテンポの悪さ、ビル
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悲愁物語(1977年製作の映画)

2.5



【スポ根からサイコスリラーへ】

梶原一騎×鈴木清順の、時間をかけて変化する化学反応。

落ち着く場所のなかった弟が最後に見せ場を作ってカタストロフなラストを演じる。

なぜか本作にしか出ていない
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.5



【赤と緑】

戦争が原因で正常な心を失った女性、愛息を失った女性、夫の健康体を失った女性。

PTSDや喪失体験から共依存に至る複雑な心理描写が、赤と緑をコントラストに使って描いている。

U-N
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ダークシティ(1998年製作の映画)

3.5



【いろいろ不可解なところはあるが面白い設定】

自分以外の人間が突然寝てしまう、夜しかない街で目を覚ました主人公。

過去の記憶がないうえに連続殺人の容疑者とされて戸惑うが、なぜか不思議な力を持っ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0



【期待して観たのだけど】

基本的にミザリーだし、驚くような展開もないし、もしかしたら悪いのは娘だったというどんでん返し?もないので今ひとつの印象。

殺さない前提だから怖くないんだよねえ。

セイフ ヘイヴン(2013年製作の映画)

3.5



【逃げて愛して託されて】

逃げた女房にゃ未練はタラタラ。
本当に狂ったDVストーカーならチャカ出したところですぐ撃ってると思うが…

撃退してメデタシメデタシからのまさかのファンタジーで、実はず
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.5



【『生きる』を昨晩観た後でも】

ストーリーを知っていても、このイギリス味付けのリメイクもとても感動できる。

オリジナル版でもそうだが、故人を語るシーンでみな彼の貢献を認めながらも各人の彼への評
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生きる(1952年製作の映画)

4.5



【『LIVING 』を観る前に観ておく】

もうこの作品の素晴らしさは語り尽くされているので何を書いてもそれらを凌駕するものにはならないが…

ハッピーバースデートゥユー♪に送り出されて生まれ変わ
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

4.0



【彼と彼の家族、彼に救われた人たちみんなが救われるために】

ベトナム戦争で危険を顧みず兵士の救護に全力を尽くして命を散らした衛生兵に名誉勲章が与えられない謎に迫るという、それほど複雑なドラマでは
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.0



【内のラザロと外のラザロ】

あらかじめキリストの友人ラザロの下知識があればもっと感慨深く観れたのかな。

内でも外でもみんなの幸福のために尽くしたラザロ。

だが外の現代社会ではその純真を受け入
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