hikumahikaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5



【きれいな勧善懲悪】

ジョニデの『チャーリーと…』とはまったく違う時代設定や世界観。

チョコレートの店を開きたい!チョコレート工場を作りたい!という青年の夢をめぐって、味方は裏切ることなく最後
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.5



【白竜の三白眼の睨みがあってこそのバイオレンス映画】

果てしなく繰り広げられる暴力シーンは、クライマックスの銃撃の応酬でかえって残酷さが薄まる。

身体と身体が密着するかのような接近距離で殴り、
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スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.0



【もったいない、ほんとうにもったいない】

他でお目にかかれないレトロソフトフォーカス風のCG処理をした映像はとても魅力的なのだ。

だからこそもっとしっかりと空中戦、ロボット戦をさまざまなアング
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.0



【パワハラにDVに染まる作品だが階段落ちで何もかもOKに】

でもやはりクライマックスからラストにかけては泣けるなぁ。

風間杜夫の舞台風セリフまわしも終始痛快。

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5



【乱痴気のあと目が覚めて「俺たち昨夜何してた?アイツどこ行った?」を解く旅】

記憶にない昨夜を辿って花婿をウェディングに間に合わせろ!

ここまでアホなやつしか出ないドタバタコメディを徹底してく
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.5



【もしもあのオンボロトラックに交換しなかったら】

ライアン・オニール追悼観賞。

坂の途中でエンストしなかっただろうし勝手に走って追いかけることにはならなかったし二人がまた一緒に旅することにはな
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0



【アキ・カウリスマキ復活祭】

何度もこの表現使うけど、「セリフ最小限」「背筋ピン」「無駄な動きなし」のアキ節をまた新作で味わうことができただけでマイ映画界十大ニュース入り確定。

二人にどんな障
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

3.5



【この奇妙な体験はベトナム戦争のトラウマなのか、それともアメリカの陰謀なのか】

ティム・ロビンスの笑顔はそのエクボが飾りになってとても可愛い。

ベトナムでの戦闘中に腹を刺された主人公ジェイコブ
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.0



【実際にあった殺人鬼・西口彰事件をもとにした作品、だけど】

原作者の佐木隆三が黒木和雄、深作欣二、藤田敏八、今村昌平の四監督に映画化を許可して大揉めに揉めたエピソードも面白いぞ。
こっちも映画化
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.0



【公開時に観てもあまり感動しなかったけど今改めて観てもあまり感動しなかった】

なんかこうキレイにできすぎててね…。

ジョンを見世物として扱う人たちは改心するシーンもなく最後までそのまんまだった
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0



【いつの時代もどこの星でも資源が戦争の火種】

映像、各種設定、文学的台詞など全てが美しかった。

続編は劇場で観ることにしよう。

(2023年製作の映画)

4.0



【首にみんなあれだけずっとこだわってからの皮肉の効いたあのラスト】

荒木村重の反乱から始まり、みんなが知っている史実なのでどこでどう終わらせるかが見どころだったが、そこでそう終わるか〜と唸らせる
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.5



【シリアを逃れヨーロッパでの暮らしを得るため自分の肌を芸術作品として晒した男の物語】

実際にあった芸術作品を監督が見たことが制作のきっかけ。

展覧会で大きく人気を博してしまい、彼の人生があらゆ
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5



【少女が抑え続けていた憎い人たちへの嫌悪は、怒りの凶悪さを増幅させた別の姿へと孵化した】

夫と二人の子供に恵まれながらも幸せが満たされない母親は、理想化した家族の虚像を動画配信する毎日。
そこに
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0



【僕の機長はコマンドーかランボー】

シンガポールから経由地の東京へ向けて飛び立ったLCCトレイルブレイザー機が制御不能となり島に不時着するも、そこは反政府ゲリラの支配する無法地帯。
しかも殺人罪
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.5



【唯一あの子だけにはわかるのであった】

出だしはカーチェイスつきクライムサスペンス映画かと思わせといて、実はSFホラー作品であった。

順繰りにのりうつることによって善人が次々と凶悪化し、目的で
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

3.5



【誰ひとり善人が出てこない団地家族ドラマ】

舞台は4人家族が暮らす団地の一室で、室内と玄関先以外の場所はほとんど画面に登場せず、長く白い階段が効果的なイメージとして現れる。

息子には横領を娘に
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KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)

3.5



【悪巧みと殺意と復讐心をTAXIは運ぶ】

役所広司にカタコトの日系ペルー人やらせるだけでもう優勝。
奔放な片岡礼子の美しさもまた優勝。

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.5



ダニエル・グレイグの過去作をザーっと流す映像で彼がここまで来たのかとグッとくる。

ボンド役に決まった当初の国内でのバッシングもそれはもうひどいものだったけど、ちゃんと手のひら返す準備をメディアは
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

4.0



【切ない切ないフレンチラブストーリー】

世間から嫌われているがボウリングはやたら上手くて向かいに住んでいる美女を覗くのが趣味のハゲた仕立て屋が、若い女性を殺害した疑いをかけられる。

稲光のおか
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0



【東京湾から進出して来るゴジラが壊すのは東京の街、同じようにやって来る吉本勝が壊すのは…】

封切り時は茂之や慎一に近い年齢だったのでそっちの目線で観たせいかあまり面白いと思わなかったが、それ以来
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アウトサイダー コレクターズ・エディション/アウトサイダー ディレクターズ・カット版(2005年製作の映画)

3.5



【STAY GOLD】

フランシス・コッポラ監督がブラット・パック(80年代ハリウッド青春映画に出た若手俳優たち)を大挙出演させた青春巨篇。

『ダンスに夢中』レイフ・ギャレットはあんな悲惨な役
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5



【大量殺人鬼と女子高生の身体が入れ替わってる〜!?】

グロ場面はなかなかにグロい。
そのグロい場面とコミカルな場面が巧みに入れ替わり、一風変わったホラー作品になっている。

男女が入れ替わった作
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

4.0



【仏版『シティーハンター』スタッフが今度はMARVELをパロりまくる下ネタ満載の爆笑痛快ヒーローコメディ】

おちんちんネタが多いぞ!(歓喜)

何も考えずに観て、MARVELのオマージュ・パロデ
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狂った野獣(1976年製作の映画)

3.5



【心筋梗塞の運転手とパニクった銀行強盗と視力低下した渡瀬恒彦のハンドル捌きによる爆笑カーアクション巨篇】

銀行強盗に失敗した二人組が京都の路線バスに乗り込んでジャックし逃走しようとするが最後部座
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池沢さとしと世界のスーパーカー(1977年製作の映画)

2.5



【こども向けスーパーカー短編映画】

ランボルギーニ カウンタックLP400
フェラーリ365GTBB
ポルシェ930ターボ
マセラッティ ボラ
ポルシェ カレラ
ブリックリン SV1
ロータス 
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WeWork/470億ドル企業を崩落させた男(2021年製作の映画)

3.5



【糾弾集会になるのもやむを得まい】

肝心のアダムとレベッカが出演を辞退したため、終盤は破格の退職金を手にして去った彼らへの糾弾集会になってしまったのも宜なるかな。

孫さんしっかり出てきて12分
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.5



【知力・体力・運を駆使した逃走劇】

都市に虐げられた村の人々が今こそ力を結集して反撃に転ずる…というテンプレ作品ではなく、妻子との約束を守るために生き延びようとひたすら逃げる男の物語。

緊迫感
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.5



【金田一は石坂がやはり良い】

西田や渥美もいいけど金田一っつぁんはやっぱり石坂浩二。
女優陣も仁科明子、高橋洋子がとても素敵。

石坂と若山の丁々発止の掛け合いもお見事。

犯人は中盤あたりで当
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0



【ヒューマン要素を多めに入れてみました】

『永遠の0』、『海賊と呼ばれた男』、『アルキメデスの大戦』の系譜で戦いの中にヒューマン要素をふんだんに盛り込む山崎貴節で展開される呉爾羅(ゴジラ)。
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.5



【お…お前そんな映画だったんか…】

冒頭であんなシーンがあったとはいえ、後の『ボイリング・ポイント』のような作品と思って観ていたら何から何まで仕組まれていた…

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5



【「不死身」じーちゃんはともかく添い遂げていたワンコ🐶の運命やいかに】

タランティーノばりのチャプター分けとランボーばりの身体裁縫とドントブリーズばりのタフネスキラーじいちゃん。

ついに金鉱を
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傷だらけの勲章(1986年製作の映画)

3.0



【ヒデキ銃撃!そして濃ゆいちあきなおみ】

単なるアイドルアクションものかと思いきや大物俳優が脇を固めて海外ロケもがっつり。

開始まもなくのカラミシーンで「アイドル映画じゃないっすよ」を叩き込み
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.5



【ダイヤモンドは武器もになり生き残る理由にもなり】

シエラレオネ内戦で血を流し合う資金となる紛争ダイヤモンド。

ダイヤ横取りを画策する本傭兵と息子奪還に燃える元漁師のタッグの行く末は…

キン
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対峙(2021年製作の映画)

4.0



【高校銃乱射事件の被害者と加害者それぞれの両親が第三者同席なしで向かい合う】

ドキュメンタリーではなく、架空の事件をテーマとした物語だが、事件そのものは米国で頻繁に起きている校内銃乱射。

和や
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.5



【渥美金田一の青空教室】

祟りのようで祟りじゃないと思ったら祟りもあるような展開。

渥美清演じる金田一耕助はそれそのものの存在感はあるがオオッというような活躍は少なく整理役進行役解説役に専念し
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