hikumahikaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

4.0



【復讐に燃える男は途中の誰をも生かしておかない】

チャップリンの孫娘がチョイ役で出てるのね。

前作『カジノ・ロワイヤル』と比較されたり上映時間が短かったりして評価はあまり芳しくないようだけど、
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スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

3.0



【もしボイジャー2号に積まれたゴールデンレコードを宇宙人が拾って誘われるがままに地球にやって来たら】

・なぜか宇宙人が地球人に追われる
・愛する人と二度目の別れが訪れる
・しかしとても素敵な置き
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます



【派手にやりすぎて感動が薄まるパターン】

予告編の最初の文句から大ウソだし。

クライマックスは同じギャレス作品の『ローグ・ワン』まんまと思わせるし。

ハウエル大佐の心優しい母親・妻と思わせて
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劇場版 火の魚(2009年製作の映画)

4.0



【広島発ドラマ 室生犀星原作 渡辺あや脚本 原田芳雄 大崎上島】

東京での絶頂から転落し田舎の島に帰った偏屈男性作家と、ある秘密を持つ真面目な女性編集者の交流を描いたNHKドラマ。

何度も言う
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白い巨塔(1966年製作の映画)

4.0



【ゴロ助ちゃんの出世物語】

腕だけでは教授になれない。
それ以外のものの方がはるかに重要…
そしてまだまだ患者側が医療裁判で勝つことが難しかった時代。

クールガイ田宮二郎の魅力もさることながら
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.5



【家族を救うため文字通り奔走するアイダ】

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争におけるスレブレニツァの虐殺を描いた作品。

元高校教師で国連職員という立場を利用して夫と息子たちをトラックに乗せまいとアイ
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

4.0



【台湾の現代史をチーの成長とともに】

『ニュー・シネマ・パラダイス』のような始まり方で、『この世界の片隅に』のように厳しい生活を覆い隠す無邪気さで、その国で女性として娘として妻として友として生き
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X エックス(2022年製作の映画)

2.5



【意外性に乏しかった】

ヒロインと婆さんがアレだということ、どういう手段で殺すかということ、爺さん婆さん実はアレだろなどなど、予測しやすくて困った。

ラストのTVとの絡みもびっくりってほどじゃ
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殺し屋たちの挽歌(1984年製作の映画)

2.5



【何を考えてるのかわからない4人の謎ロードムービー】

これだけの個性を際立たせた4人を使っておきながらこのストーリーにとどまったのはとてももったいない。

さんざん痛めつけてやった女に向けてウィ
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スペースボール(1987年製作の映画)

3.0



【スター・ウォーズの壮大なパロディ】

絶対つまんないだろと思って観たらところどころクスッと笑えてまあいいんじゃないのという作品。

SWのみならずエイリアンやスタートレックなど多くのSF作品をパ
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0



【北朝鮮の真実をプレゼンする若者は彼ではなくて彼だった】

強制収容所での非人道的虐待はユダヤ人-ナチスを取り上げた作品で数多く見てきたが、ここで描かれるのは正に今起こっていること。

当局はこの
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0



【ホーゼンフェルトの悲しい物語でもある】

2回目の観賞。
シュピルマンに対しては本当に生き延びることができてよかったね、正に芸が身を助けたね、と喜ぶばかりなのだが、一方で彼を最終的に救い合わせて
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0



【初志貫徹 牧野】

美意識を詰め込んだ音、カット割り、セリフ、そして格闘。

やはり中でも格闘シーンは手を変え品を変え場所を変えここに極まったようにも見える。

大阪ですでにお腹いっぱいになるか
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5



【80s名曲が気持ちを代弁】

チャーリーがとても可愛い。
ベタなストーリーではあるけれど二人👬(?)の友情愛情にホッコリする。

あっという間に消滅させる遺体も残らない殺し方は好きではないけども
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.5



【電車男→下町ロケット、そしてホロリ】

実力派俳優陣がさすがの演技を見せてくれるが、この作品が引き締まったたのはオダギリジョーあってこそ。
持ちたい先輩No. 1なのである。

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.0



【母と娘、父と息子それぞれの悲劇】

探偵を引退したはずのポワロが旧知の友人からの依頼は断れず、そこで怪しい霊媒師の呪術に端を発した連続殺人事件に出くわしてしまう。

自分の命まで狙われる状況とさ
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さいはて(2023年製作の映画)

2.5



【おててつないで】

冒頭シーンが必ずラストシーンに繋がると思って観ていたら…ふーん…
あたかも冒頭でバッドエンドを匂わせて
おいてあのエンド…という監督兼脚本の狙いなのか。

ベッドシーンがあそ
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.0



【口だけの男ども、これくらいやってからほざきな!】

クロエの出演作はこれまで縁がなく、初めての観賞。
吹き替えだったのでまだどんな声なのかは知らないままだけど。

ある任務を背負って男ばかりの戦
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.5



【実際の銀行強盗事件を基にした三谷風クライムコメディと熱い暑い電話劇】

計画ガバガバの銀行強盗から犯人たちも予期せぬ劇場型犯罪へ。

ストックホルム症候群などでは決してない人質と犯人のほのぼのし
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5



【社内政治に翻弄された男たちのゴール】

ドライバーから外すことを画策され、回転数の上限を一方的に指定され、挙げ句の果てはお手手繋いでゴールインを指示されてしまい、花を持たせるためにやってあげたら
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光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

4.0



【K-PAXから来た高度知能宇宙人か、トラウマで精神を病んだひとりの男か】

たまたま『カッコーの巣の上で』を観てほどなく本作を観たので、ひとりの男が精神病棟の患者たちを変えていくという共通点を楽
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5



【つや消しパステルカラーのウェスワールドを】

童話タッチでほのぼのと話が進む心地よいウェスワールド。  

宇宙人の仕草も、みんなの反応も、モノクロ舞台裏も、全てがホッコリする。

ウェスワール
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.0



【複雑につながった親子そして男女の絆】

このシリーズはドラマは観ておらず🎥『麒麟の翼』を観たのみだが、それでも十分に感銘を受ける作品だった。

クライマックスでちと音楽を大袈裟に被せ過ぎたのは残
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.5



【ECTの適応でもロボトミーの適応でもない】

これらの治療法が行動制御や懲罰の目的でも行われていた時代。

両方の立場で観るとなかなか複雑な思いに駆られる。

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.5



【中盤までは何度も音で脅かす陳腐な展開】

ところが終盤で一気に恐怖と残忍さが襲ってきてそしてまさかのバッドエンドにつながる。

友人の家族を思う心がいともあっさりと切り捨てられ、主人公にはこの先
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.0



【スタイリッシュに描かれる男たちと女たちの夜】

殺し屋男とエージェント女、口が聞けない男と失恋未練タラタラ女。
そしてぶっきらぼうだが笑顔の素敵な親父。

彼ら彼女らの濃い接点も薄い接点も頻繁な
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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.0



【ついに見つけた喜びの街】

パトリック・スウェイジがノーギャラで汗だく水ビショの演技を披露する。

虐げられて虐げられて最後に幸せな時がやってくる。

父親はあのあとどうなるのか。

マルサの女2(1988年製作の映画)

4.0



【三國連太郎の凄み】

彼でなければどの程度の作品になっていただろうか。

亮子が機転と行動力、三島が成長と頭脳、花村がマネジメントと泣き落としで悪徳宗教法人・政治家・地上げ屋を追い詰めていく。
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5



【『童夢』にインスパイアされたサイキックホラー】

超能力を持ちそれを高めていく子どもたち4人の演技は凄いの一言。

大人や年長者たちは誰一人として彼らの能力を知ることなく、ただ翻弄され、操縦され
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.0



【ミヒャエル・エンデは認めなかったが…】

当時としてはとても夢のあるファンタジー映画。

少年がいじめっ子達に追われて逃げ込んだ書店で出会ったのは、読み終わってもそれまでと同じ現実に戻らず物語が
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水を抱く女(2020年製作の映画)

3.0



【ウンディーネの話なら邦題はつけなくていい】

…と思った。
予備知識なしに観賞したが、冒頭で原題を見た瞬間、ファンタジーと悟った。
やはり恋愛ファンタジーだった。

でも裏切った男の命を水中に沈
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5



【突然に音を失った青年ドラマーの物語】

ミュージシャンが聴力を失うことがどれほどのものか、その苦悩がこれでもかというほど描かれる。

そして大切なものを手放して音を取り戻そうとした彼に別の試練が
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5



【のん には海が似合う】

カミソリなんちゃらと総長がからむ海辺のバトルと魚さばきがお見事。

のんはやはり海で映えるからこのキャスティングは大正解。

変質者(?)から追いかけられてたミー坊が、
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殺人者はライフルを持っている!(1968年製作の映画)

3.5



【老優の威厳と杖と往復ビンタ】

家、ハイウェイ、ドライブインシアターで無差別にライフル殺人をおこなった若者を抑えたのは銃や警官スクラムでもなく、老優の威厳と杖と往復ビンタだった。

制作の2年前
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.0



【ジュテーム…ジュテーム…】

から始まる男と女の転落劇。

アレを回収し忘れたばっかりに、男はエレベーターに閉じ込められ、愛車を乗り奪われ、彼女に心変わりを疑われ、別の犯罪の容疑者になってしまう
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0



【形勢逆転のキーはスリとフェイクフェイス】

この前観たワイスピを彷彿とさせる市街地カーチェイスとこの前観たインディジョーンズを彷彿とさせるトレインルーフバトルと昨年観たブレットトレインを彷彿とさ
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