ヒデさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

同期がプロデューサーをやっているというので観てきた。

贔屓目なしにめちゃくちゃ良い映画で、震災という重いテーマを扱っているにも関わらず、笑って泣ける素晴らしい作品だった。やはり中野量太監督は天才。
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.3

「俺たちの人生はクソだな。こうなっても簡単には死なない」
「そう嘆かないで。私が殺してあげる」

"魔女"が追われる系のサスペンス映画かと思ったら、ゴリゴリの能力バトルものだった。今の韓国がフルスイン
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鉄塔武蔵野線(1997年製作の映画)

3.2

「9月になれば離ればなれになってしまうことを、僕はあきらに打ち明けることができずにいました。それは、あきらと分け合うことのない、僕だけのはじめての秘密となったのです」

鉄塔武蔵野線の71号から1号を
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

「核は未来しか変えられない。だが、この兵器は過去も変えられる」

時代を"逆行"して世界の破滅を止める話。

「過去に戻るには、過ぎた時間と同じだけ時間が掛かる」という"逆行"のアイデアが斬新で、その
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.5

60年代のテキサスを舞台にした、脱獄囚と人質の少年のロードムービー。旅を続けていくにつれ、二人の間に友情が芽生えていく様がすごく良い。

どうやって子供との共依存を作るのかと思ってたけど、まさか親がエ
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ガン泣きした。主人公・グイドの妻と子供への愛が深すぎる。いきなり強制収容所行きなんて本当は自分も怖いはずなのに、あんなに陽気に振る舞えるなんて…。

この映画、何が凄いってコメディシーンと残酷なシーン
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

「寡黙は病気じゃない」
「通称"ベイビー"。まだしゃべれん」

"ベイビー"の愛称を持つ天才ドライバーの話。

全然喋らないキャラなのに、その人想いな人柄に惹き込まれる。ジョーの介護をする時の気配り(
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.3

「"仕事"は5分でやれ。何があろうと5分間は外で待つ」

"逃し屋"として天才的なドライビングテクニックを持つライアン・ゴズリングの寡黙さが最高にカッコ良く、彼とマフィアとの激しいカーチェイスが展開さ
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.5

「夢たちは慄いているのだ。科学によって安住の地が失われてしまうとーー」

夢を侵略するテロリストと戦う探偵"パプリカ"の話。

ずーっと悪夢を見ているような映画で、気が狂ったような映像が絶え間なく続く
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フラガール(2006年製作の映画)

4.5

面白すぎた…。何この見せ場オンパレードの映画。各キャラの成長と変化が気持ち良すぎる。(特にお母さん)

ゆる〜い映画なのかなーと思ってみたら、かなりキツイ展開もあったりして、感情が振り回されまくった。
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

「これは魔法の靴よ。食事の心配も、戦争も、踊っている時だけは全て忘れられるーー」

1951年の朝鮮戦争下、捕虜収容所に捕らえられた北朝鮮人ロ・ギスが、自由主義の文化を学ぶことに葛藤しながらアメリカの
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.8

第1次世界大戦当時の実際の映像を着色して、フルカラー化したドキュメンタリー。
戦争を経験した老兵たちによって、かつての地獄が語られる。読唇術によって当時の兵士たちが話していたこともアテレコされているら
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麻薬王(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ソン・ガンホはすごい役者だな…。最初のダメ親父の演技と、最後のラリった演技のギャップが凄すぎてビックリした。特にラストの銃撃戦の狂演は凄い。

ストーリーは麻薬密売を題材にしたピカレスクもので、ヒロポ
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.6

クリント・イーストウッドの作品には必ずカッコいい男が出てくるなぁ…。当時本当にこういう人がいたかどうかは分からないけど、渡辺謙と伊原剛志は「一生ついていきます!」ってくらいのカッコ良さだった。しかし、>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「あなたは本物になれたけど、私はなれない。どこまでいっても偽物」
「私は詐欺師、あなたはプリンセス」

前作よりどんでんはちょっと弱かったけど、まずまず面白かった!

最後のシーンは完全に時かけ。

来る(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーというかもはやエンタメ。序盤はところどころ怖いけど、御祓のための壮大な仕掛けが出てきたあたりから1mmも怖くない。アクション映画を観るようなテンションで「よし!いけ!倒せ!」と思いながら観てしま>>続きを読む

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.7

ハリウッド版「火の鳥」。
6つの時代のストーリーを同時並行で進める超難易度の高い脚本だけど、一つ一つの話の完成度が高くて面白かった!個人的にはゲイの作曲家の苦悩と、クローン人間(ソンミ)の革命の話が好
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CUBE(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最後の1秒までドキドキする映画。
ピアノ線とか硫酸のトラップも怖いけど、それ以上に人間の醜さが怖い。正義感の強い警官が最終的に暴力レイシスト野郎になったのはかなり「うわぁ…」って感じだった。特に医者の
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8

あまり期待せずに観たら、見事に騙された…!このどんでん返しは気づけないw

最後の最後までグルグル展開が変わって面白かった。脚本がめちゃくちゃ優秀。

しかし長澤まさみは良い女優だな…。

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.2

「オレたちはヴェノムだ」「オレたちならなんだってできる」

ヴェノム側もエイリアン界では負け組っていう設定がうまいなーと思った。最初はヤベー奴に寄生されてどうなることかと思ったら、寄生獣みたいに次第に
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.7

「これは"善"のリストです。生命のリストです。この紙の外は死の淵です」

第二次世界大戦下、ナチ党員でありながら多くのユダヤ人を救ったオスカー・シンドラーの話。

コテンラジオでシンドラー回を聴いても
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カノジョは嘘を愛しすぎてる(2013年製作の映画)

2.8

仕事のために観たけど、齢三十のおっさんが少女マンガ原作の映画を観るのはなかなかに辛かった…。なぜ登場人物みんな人に背を向けながら喋るの…。

反町の「すべての音楽には必ず、誰かの想いとか人生とかが詰ま
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キック・アス(2010年製作の映画)

4.0

とにかくヒットガールがカッコ良すぎるよこの映画は…。冒頭は主人公のクソダサシーンが続くけど、最後ああも綺麗にまとめてくれるとは。

マシュー・ヴォーンらしいドンパチシーンのエンタメっぷりも最高だった。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.4

とんでもねぇ傑作だった…。まともなCG技術がない時代にこれを作ろうとしたのが凄すぎる。セル画の線の情報量にぶん殴られるような感覚で、圧倒的な映像体験ってこういうことを言うんだなと思った。序盤のネオ東京>>続きを読む

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.4

「それだけ頑固だから、お前は良い刑事なんだ」

デンマーク発のバディもの×ミステリー映画。

超頑固な刑事・カールがある日やらかして部下を死なせてしまい、「特捜部Q」という中二くさい名前のただの資料整
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.0

「ええ仕事をしたかどうか、結果が出るのは、俺らが死んだ後なんや」

100年スパンで仕事をする林業のダイナミックさが超カッコいい。そしてそれ以上に主人公の成長っぷりが超爽快。ナヨナヨ都会人すぎて最初は
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.3

優しい気持ちになれる映画。寺尾聰の穏やかな語り口調が気持ち良いし、博士を慕う深津絵里の演技も素晴らしい。ルートくんを名付ける時の博士のセリフ「どんな数字でも嫌がらず自分の中に匿ってやる。実に寛大な記号>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.2

満州国最後の皇帝・溥儀の数奇な人生を描いた作品。

転落の人生にも程があるだろって感じで観てしまうけど、後年になるにつれ傍若無人だった溥儀が人間性を獲得していく様に考えさせられる。

溥儀のEDを描か
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.5

仕事をクビになった落ちこぼれプロデューサーが失恋した天才シンガーと出会い、互いの再起を懸けてアルバムを作る物語。お金がなさすぎてNYの街角で収録をするというのがロマンがあって良い。

セントラルパーク
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

男のロマンが詰まった映画。アマプラでレンタルできるようになってたから観たけど大正解だった。

フォードがフェラーリを下町ロケット的な展開で倒す映画なのかと思ってたら、意外とフォード側にも忖度マンがいて
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.5

殺し屋になったトラック運転手の実話を基にしたマフィア映画。

長いし登場人物も多いので観るのに結構覚悟がいるが、とりあえずロバート・デ・ニーロとジョー・ペシとアル・パチーノさえ追っていれば迷子にならな
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.5

実はまだ観てなかったマーニー。途中までは「雰囲気良いけどようわからんな…」と思っていたら、最後の仕掛けにビックリ!それまでバラバラだったパズルが一瞬で組み合わさっていくような感覚が気持ち良かった。ジブ>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.2

めちゃめちゃ良い映画…。心臓の病気を抱える55歳の大工が、絶対給付金を出さないお役所の人々相手に抗う話。タイトルの意味がわかった時、心が揺さぶられる。そしてラストも泣けた。一見意味のないロングカットが>>続きを読む

HERO(2015年製作の映画)

3.7

2015年に上映された、HEROの劇場版第2弾。検事のキムタクが大使館の外交特権(治外法権)と戦う話。

多少ムチャ感はあるものの、型破りな主人公ってやっぱりカッコいいなぁと再認識した。絵づくりにこだ
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.5

「えー!そこも繋がってくんの!?」の連続。脚本がとにかく凄い。ようこの難しい設定を綺麗にまとめたなと。

比べるのはちょっと違うけど、和牛の結婚式のネタを観た時の感覚と似てる。序盤が全部ネタフリで、後
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

ラストシーンだけでも観る価値がある。まっすぐな正義だけで人は生きていけないんだよな。