ロランスさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.0

別荘の門にはじまり、
門に終わる。

好きだなぁ、この、何か起こりそうで起こらないような。ああでもない、こうでもないと会話を交わす人々。

なぜ観ていられるかって、登場人物や風景が美しく、テーマが普遍
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.2

すごかった…

まだの人には、
とりあえず観てほしい。

なぜ北朝鮮だけこんなに特殊で、こんなことがまかり通るのか。
1つの国の暴走を止めることはできないのか…?すごくモヤモヤする。

ナチスの収容所
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.2

表紙を見て気になっていた映画(雰囲気的に北欧かどこかのホラーかと思ってた…)。

日本のインディーズなんですね。
初の長編映画とは思えないほどテンポも脚本も演出も洗練されていて、予想できそうでできない
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

「お笑いBIG3」の1人、ビートたけしさんの下積み時代。
彼の師匠であり「幻の浅草芸人」と呼ばれた深見千三郎さんとの師弟関係を垣間見る――。

たけしさんといえば、私にとってはすでに地位を確立した後の
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ミッキーのクリスマスキャロル(1983年製作の映画)

4.2

クリスマスシーズンに観たくなる作品。

子どもの頃に何回も観たなぁ。

スクルージおじさんは寂しそうで、少し怖いというか不気味な感じがして、でもディズニーのキャラクターだから愛らしさもあり…

このな
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blank13(2017年製作の映画)

3.0

斎藤工さんの
初監督長編映画なんですね…

タイトルロゴの印象からするともっとエッジの効いた作品かと思いきや、しんみり系人間ドラマ🌇

最初の3分の1くらいはテンポもよくセピアな回想シーンがレトロでよ
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月光の囁き(1999年製作の映画)

3.8

パートナーが好きな作品。
漫画も一通り読んだ。

一言でいうと変態な作品。

変態という言葉では片付けられないかもしれないけれど…。そして恋愛ものでもある。

不思議な関係性。
独特の世界観がすごい。
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.0

長編MVのような世界観!

難しいこと抜きに
景色に没頭せよ😇✨

とにかく綺麗。色合いや光の表現が美しくて可愛いし、ポップでありながらノスタルジックな雰囲気もある。

星のマークをこんなにオシャレに
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.3

実写+アニメーション🐭🐱💨

どちらかだけの作品にはない苦労とか工夫がありそうだ…!

正直、そんなに心に残る映画ではないけど…トムとジェリーは相変わらず可愛かった。

ジェリーの小さなお部屋がミニチ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

「どこで生まれたって、最高って日もあれば、泣きたくなる日もあるよ」

やっと観れた…
山内マリコの原作小説は1年前くらいに読んでいたからなんとなく流れはわかる。でもやっぱり映像にするとそれも素敵…
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.7

過去の名作振り返り。

公開当時はスクリーンで。
「ああ劇場で観てよかったな…」と思い、今回は自宅で観たけど、それでもやっぱりよかった。

意図の分からぬ地球外生命体とコミュニケーションを試みる言語学
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.7

過去の名作振り返り。

※もしまだ観ていない人がいたら、絶対に前情報を見ずにまっさらな状態で鑑賞してください⚠️

【the sixth sence :第六感】
ユージュアル・サスペクツと並ぶ「どんで
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

やっと観に行けた!
映画館空いてて前列貸切り状態。

1984年デヴィッド・リンチ版にも忠実。あの長さと突拍子のなさを経験していたから、今回は観るのに支障なし!👏笑

あの頃に頭に描いていたけれど技術
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

“健常”な頭で「認知症になると世界がどう見えるのか」を追体験できる作品。

ズシリと重かった…。
単純に楽しい映画ではないかもしれないが、体験してみて損はないはず。貴重な時間。

「これは誰だ?」「こ
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.9

原作を読んでいたので、映画のリリースを楽しみにしていた。

原作者の燃え殻さんは、いつも脆くて壊れそうな面白さを醸している。

燃え殻さん(主人公)は人生を不器用に生きながら、脱力しながら世の中を歩き
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

けっこう前に観たぞ。
しかも3回連続で!😂笑

ループが面白くて、変化した部分をちゃんと理解しようと繰り返し観てみた。

最初はコテンパンにやられるけれど、だんだん要領よくなってスムーズに展開していく
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眠れる森の美女(1959年製作の映画)

4.0

これ、子どもの頃に何回も観たなぁ…

3色の優しい妖精?みたいなおばあちゃんが印象的で、なぜかずっと記憶にある。

現代には時代錯誤なお姫さま像なのかもしれないけど、1950年代だからご愛嬌。

こう
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アルカディア(2017年製作の映画)

3.2

カルト集団を入り口に、何やらおかしな世界に引き込まれていく兄弟。ジャンルはファンタジーホラー?

もしも「繰り返す日常」が本当になったら…

それは本当の恐怖と絶望かもしれない。

コンセプトは面白い
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クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

3.8

アマプラの配信が終わってしまうようなので観なければと😇

グスタフ・クリムトとエゴン・シーレだけを語るかと思いきや、同時代の音楽家や写真家、建築家、心理学者などの話題がたくさん出てきて面白かった。
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パターソン(2016年製作の映画)

4.2

詩的で美しい作品。

何気ない日常の機微に触れ、言葉という、自由かつ不自由なツールで表現しようとするのが「詩」なのではないか――?

パターソンに住むパターソン。
詩人の多い街。双子の多い街。

1つ
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ハーヴェイ・ミルク(1984年製作の映画)

4.0

1984年公開のドキュメンタリー映画。

自身がゲイであることを公表し、同じように弱い立場、少数派の人々を守る政策を進めたハーヴェイ・ミルクを記録する。

彼は1999年「タイム誌が選ぶ20世紀の10
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グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

「まるで会話を聞いていたかのような広告が出てきて驚いたことはある?」

――はい、身に覚えあります…。

*****
2016年の米国大統領選挙、同年の英国EU離脱(ブリグジット)が政治コンサルティン
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「A」(1998年製作の映画)

3.8

オウム真理教(Aum)とその信者たち、主に広報副部長の荒木浩(Araki)の様子を追ったドキュメンタリー。

ナレーションは一切なく、むき出しというか材料をそのまま見せる「素」のドキュメンタリーという
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最後の日々 生存者が語るホロコースト(1998年製作の映画)

4.0

アウシュヴィッツ収容所にいつか足を運びたいと思いながら、しかし軽い気持ちでは行けないと考え、それを繰り返し今に至る…

*****
肌の色や国、信念を理由に、こんなにも悲惨かつ無慈悲な行いをしていいは
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.6

ライアン・ゴズリングと
ラッセル・クロウって、

ワンコとクマさんみたい。
可愛い…🐻笑

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.0

枯れたひまわり、
空の青を映す瞳。

ゴッホの視点としてのカメラワーク、絵画のような色彩と鮮やかさ、風や温度を感じさせる1つ1つのシーン。素晴らしい…

説明が少なく、観る者の知識や感受性に楽しみ方を
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殺人ゲームへの招待(1985年製作の映画)

3.7

イギリス発祥のボードゲーム「Clue(Cluedoとも)」を題材にした1985年の映画「殺人ゲームへの招待」。

ミステリーかと思いきや、
けっこうコメディ。笑

キャラクターが面白くて(特に女性陣)
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

ずっと観たかった作品。
すごくよかった…
余韻のある映画だった。

真っ直ぐで嘘が付けない、
間違っていることを見逃せない、
不器用で優しい「三上」。
少し頭に血が上りやすい。

人生の半分を刑務所で
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女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

3.5

衝撃作だ…⚡

クエンティン・タランティーノが影響を受けて、マツコさんがファンだと公言する「女囚さそり」――これは観ないと。

そしてなるほど納得。

1972年の映画だから荒い部分はあるけど、斬新な
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.6

「考えるな、感じろ」
この言葉がいちばん似合う…

理解しやすいかとか、
ストーリーに必然性あるかとか、
そゆこと考えたらたぶん負け🥲笑

テレンス・マリックの映像は好きだ。この説明の少なさとか、よく
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夜明け(2019年製作の映画)

3.8

画面の雰囲気や色合いは
映画『悪人』のように暗め。
少し覚悟して観た。

だけど内容はそんなことなく、
少年誌なみにピュアというか
性善説で成り立っており、
「人の優しさ」や「受容」に
ただ心が柔らか
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<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事(2019年製作の映画)

4.0

またまたドキュメンタリー。

「この世界の片隅に」公開後、
「さらにいくつもの…」まで
作品創りを追っている。

過度な装飾や脚色はなく、
淡々と丁寧に映された作品。

こんなに歴史や地理背景に忠実な
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エンディングノート(2011年製作の映画)

4.2

気になっていた作品。
ステージ4の胃がんと診断された父のエンディングノートと、最期の生き方を、娘が本当に近くで撮ったドキュメンタリー。

息ができないほど涙が出た。

この家族を知らない自分が泣くなん
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.3

ずっと観たいと思っていた。
こりゃまた素晴らしい作品に出会った。

自宅からほど近い3連の看板。
月5000ドルの広告費。

そこに何を“広告”するか――?

無惨に殺された娘のために…

自分自身の
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.4

設定と本人のキャラクターに多少違いはあれど、オリジナルにかなり忠実なリメイクだった。

「音声だけ」というのがこの映画のすごいところなんだけど、一瞬電話の向こうの映像が出てきて「出しちゃうんかい」と。
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.9

おお🥺

007ダニエル・クレイグのシリーズのメイキング&本編を観られて、裏話(苦労話)を聞けるドキュメンタリー。

No Time To Dieを鑑賞する前でも、観た後でも楽しめるんじゃないかな。ネ
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