ハコニワポップさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ハコニワポップ

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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

5.0

監督がどうとか、そういうことはどうでも良くて、ただただモリコーネのことを知ってみたくて観に行ったら予想以上に魅力的でとんでもなく面白かった。まあ冷静に見ると確かにジュゼッペ・トルナトーレの映画だなあ、>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.5

あ、これ面白そうだなあと思って観に行って、映画館を出てパンフレットを読むまではジュゼッペ・トルナトーレの作品だとは認識してませんでした。ミステリでもありおとぎ話でもあり何とも人の悪い話でもあり。これ見>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

5.0

この作品なんてまさに「どうせお涙ちょうだいだろ』と避けていた筆頭。ちょっと訳あってつい最近見てみたら素晴らしくて自分の不見識に後悔しきりでした。映画、そして映画館に感じるあの何とも言えない愛らしさや混>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

5.0

ジュゼッペ・トルナトーレ作品は一時期「どうせお涙ちょうだいものだろ」くらいにひねた感情で避けてたんだけど大間違いも甚だしかった。全てのシーンが素晴らしい。お涙ちょうだいどころかむしろそんなものは要求し>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.5

ミヒャエル・ハネケの人の悪さってのはラース・フォン・トリアーの人の悪さと同じようでいてちょっと違う。どっちかって言えばミヒャエル・ハネケの方がクールだしドライな感じがして、そこがさらに不気味だったりも>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.5

『ロストハイウェイ』と同じくやっぱりこれも全然何が何だかわからない。けど魅力的。映画館から無事に出てこられたのが何となく不思議に思えるような。

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.5

もうね、全然わかんないんですよこれ。でも何故かものすごく魅力的なんですよね。自分で気づいてないどこかにある妙な感覚に訴えかけてくるものがある。何だかわかんないからストーリーなんて千覚えてないけどこの映>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

5.0

デビッド・リンチでおすすめ作品は?と問われればまあこれでしょうね。冒頭の耳から不条理と異常性にどんどん飲み込まれ、まるで意味のわからない悪夢のような美しいでたらめを次から次に見せられ、気付いたらこの映>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

5.0

デビッド・リンチで一番好きな映画です。何だろうかこの馬鹿力は。不条理が全てどうでもよくなるこの感じは一体何なのだ。説明しても無駄なので気になったら見てみましょう。そうすりゃわかります(またはわかりませ>>続きを読む

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

5.0

まあラース・フォン・トリアーなのでどうせまた胸糞映画だろ、と思いますがやはり胸糞映画です。しかしこれはものすごくチャレンジングな映像で、書き割りだけで作られた全てが丸見えの町で起こる世にも醜い物語を神>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.5

ラース・フォン・トリアーの底意地の悪さというのはたぶん悪気があるのではなく、普通に物語を書くとこうなってしまう人なのかな、と思ったりもする。まあしかし特に前半のミュージカルのシーンは全て最高で、そこだ>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

5.0

不思議の国のアリスという作品が完全なドラッグムービーにでもなってしまったかのような悪夢としか言いようのない映画。悪夢は悪夢でもとんでもなく魅力的な悪夢があったりするわけで、この映画はまさにそれ。誰にも>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

4.0

アメリが当時お洒落映画としてガンガン宣伝されててクレーム・ブリュレが流行らされたりしてたのには本当に辟易していた。こんなんちょっと頭の足りない女の子の妄想を映像化した悪趣味なオタク映画なんだからさあ。>>続きを読む

ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)

5.0

ジュネ&キャロ名義の映画で一番好きなのは実はこれ。愚鈍な大男と利発な少女という紋切り型の組み合わせや絵本の実写化みたいな世界観を見てるだけで何とも楽しい。ガラガラの場末の映画館でぼーっと見ていたい一本>>続きを読む

デリカテッセン(1991年製作の映画)

5.0

愛らしい映画。世界の終わりがこんな風にのんびりしてたら良いのになあと思う。まあ色々とヤバかったりグロかったりはしますが、そんなもんは今の世の中だって変わりゃしない。ラストのあのシーンの何とも言えない幸>>続きを読む

カノン(1998年製作の映画)

4.2

一応『カルネ』の続編にあたるんだっけか。まあそんなわけでこれも胃に悪い赤の洪水映画です。ここまでくるともうお洒落とか言うやつはいなくなってるよな、たぶん。

カルネ(1994年製作の映画)

4.5

アニエス・ベーがめちゃめちゃこれを気に入ってたとかいう話を何となく覚えている。鮮烈な赤。血の赤。肉の赤。劣情の赤。人を食ったような警告文。まあこれをお洒落とか言ってた人々の呑気さに一撃を食らわせられる>>続きを読む

アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.2

これをもう一度見たいか、と問われればもう見たくはない、と答えてしまうかな。意欲作であることは間違いないけれども嫌悪感を抱く人が圧倒的に多いだろうなあ。実際劇場から退出する客が続出したらしいし。でもまあ>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

5.0

ギャスパー・ノエが行き着いたところはここなのか、と慄然としてしまう。二分割の画面で描かれるどうしようもない孤独はたぶん誰にでもある潜在的な恐怖なんだろう。死ぬことを描くことは生きることを描くのとまるっ>>続きを読む

血を吸う宇宙(2001年製作の映画)

3.9

まあ『発狂する唇』を見てしまったあとでは続編的なこれはどうしてもインパクトに欠けてるように思えてしまう。とはいえこちらもなかなかにひどい(褒め言葉)。

発狂する唇(1999年製作の映画)

4.7

これを好きだと言ってしまうと人格を疑われそうなんだが、でもまあ好きです。不謹慎と不条理と無駄打ちのエログロのオンパレード。ここまでくればもうあとは笑うしかない。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

戦争映画というものをそんなに好んで見る方ではないのだけれど、これは本当に素晴らしかった。とんでもないイマジナリーフレンド。すぐそばに転がっている『死』。ごく普通の日常に組み込まれた異常。戦争なんてろく>>続きを読む

マーティン/呪われた吸血少年(1978年製作の映画)

5.0

ジョージ・A・ロメロを「ああ、あのゾンビ映画の人ね」と片付けてしまってる方には是非おすすめしたい一本。少年は本当に吸血鬼なのか、それとも単なる奇病の持ち主なのか。どこまでも残酷でどこまでも美しい映像。>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.5

大学生の頃にデートムービーで観てしまったんですが私は頭がどうかしてるのでしょうか(笑)。奥崎謙三って人はただただ記録し続けるだけでこんなにも面白い…と言っては不謹慎ですが、でも実に面白い。興味深い。精>>続きを読む

六月の蛇(2002年製作の映画)

4.7

塚本晋也作品の中で描かれる暴力衝動が内面に向かっていってるのがこれなのかなあと。サディズム・マゾヒズムが何を破壊し、何を生み出すのか。青と銀に彩られた画面から静かに沁み出てくるエロティシズム。

ヒルコ/妖怪ハンター レストア&リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

いやもうこれは最高でしょう。諸星大二郎のあのざらっとした禍々しさをしっかりと描きつつエンターテインメントに仕上げた好事家向きのB級ホラー。いまだにたまーに見たくなります。

TOKYO FIST 東京フィスト(1995年製作の映画)

4.0

暴力衝動をただただ描く、ってことで言えばたぶん『鉄男』と同じモチーフを違った方向から描いてるだけなんだろうなあ。ぶん殴る痛み・快感とぶん殴られる痛み・恐怖。これまた見る人を選ぶ映画。

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.5

これ、公開当時デートムービーとして観に行ったんだよな(笑)今思えばなんてことしてんだ俺。わざわざストップモーションアニメ的に撮った特撮、どこまでも醜悪な鉄+人体のクリーチャー、唐突なストーリー(ってか>>続きを読む

罠 THE TRAP(1996年製作の映画)

5.0

私立探偵濱マイクシリーズ第3弾、そして最終作。ハードボイルドの極み。あー、これで終わりなのか…という寂しさも感じつつ胸がぎゅっと締め付けられる。テレビ版もまあ悪くはなかったけどやはりこのシリーズは映画>>続きを読む

遥かな時代の階段を(1995年製作の映画)

5.0

私立探偵濱マイクシリーズ第二弾。今回はちょっとセンチメンタルな?まあ何にしてもこのシリーズには個人的に評価が甘甘なのでもちろん満点です。

我が人生最悪の時 4K デジタルリマスター版(1994年製作の映画)

5.0

私立探偵濱マイクシリーズ第一弾。松田優作の『探偵物語』にシビれてた向きにはたまらんよねこれは。林海象の映像の美学と相まってハードボイルドでオフビートな独特の世界観が炸裂してる。やっぱ黄金町のあの映画館>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

ストップ・メイキング・センスと一見同じようなもの何だけど実質はぜーんぜん違う。やっぱスパイク・リーだよなあと思わせる人種差別に関する視点。ステージの芸術性や斬新さに目を奪われるのはもちろんなんだけどそ>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

5.0

これは文句無しでしょう。ポリコレなんてくそくらえってなもんよね。ダメ人間やハズレ者たちをきちんと描いててホントに良い。中途半端に「俺達は仲間だ!」とか「ファミリーだ!」とかなんないのがとても良い。そし>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

4.2

あー、これってリドリー・スコットだったんだっけ?レクター博士のファンムービーなんだけど、まあなかなか悪趣味で良かったよね。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

これは満点しか付けられないでしょう。原作の面白さ、それを損なうことのない撮り方、役者の素晴らしさ。サイコホラーというカテゴリでこれを超えるものはなかなか出てこないでしょうね。

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

5.0

まあトーキング・ヘッズの一番凄い時期を見られる時点でもう満点なんだけど。ジョナサン・デミがエゴに走らずにこうやって撮ってるってとこも恐らく傑作たる所以。