あー、あの頃のPARCOだよなあというのが溢れかえっている映画。そこはかとないアート感とかあの頃の空気感とか色んなものが奇跡的に良い方向に化学反応を起こして素晴らしいものに仕上がっている。
80年代のあの軽さとそこに潜む危うさとが渋谷の街とジャストフィットしてすごく良い効果が出てる。主題歌がPINKだったのもすごく合ってたなあ。
実際1984年になってみるとまあまあジョージ・オーウェルの言ってた感じにはなってたのかも知れんけど見てる方にはあまり緊張感もなく。結果的に壮大なPVみたいになっちゃいましたね。
何が何やらわからんけど何かすげえ!とかよくわからんけどかっけえ!とかそういうのがまかり通るのが映画の良いところ。けれん味の固まり。エゴラッピンもかっけえ。
今冷静になって評価すると実によくできてるんだよねこの映画。後々のゾンビ映画の基本フォーマットはだいたいこれで出来てる。当時はすげえ怖かったけど今見たらたぶん普通にお話を楽しめそう。
延々とマーラーの悪夢を見せられてるだけの映像なんだけど何かすごく好きなんすよねこれ。
もう凄みが違うんすよね。映画全体から出てる凄みが。全編ささくれ立ってる。どこ見ても怪我する。とんでもない狂気。
プロットが本当に面白かったはずなんだけどさすがに忘れてる。今度ゆっくり見直したいなあ。
大林映画のあの何とも言えない粘度の気持ち悪さがホラーとして面白い味付けになってるのではないのかなと。
何本かある、好きだけど見てると寝ちゃう映画のうちの一つ(笑)。愛すべきしょーもなさ。
コンプラコンプラとやたらうるさい今だからこそ是非再映を!何もかもがひどすぎて痛快。
男のカッコ良さ的なものって俺らの年代では恐らく探偵物語(松田優作)とルパン三世と007から来てます。シリーズ随一のバカ映画として有名な今作、剣道で襲ってくる殺し屋は必見。