おくむらひさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

この2人が自身の問題を「私的領域」での相互補完で解決しようとしないのが良い。「こういう人もいる」「こういう事もある」の連続の中で、大人が「共同体」の舞台を出入りしながら、適切に寄り添う。メロドラマに落>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.4

沼地での生活やそこで流れる時間を掬い上げようとする努力は感じられ、それは心地よかった。撮影が良く、当時の空気を感じられる。しかし、後半からの脚本に難がある。矛盾があるということではなく、退屈だという意>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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白黒の方を観たので点数はそちらで付けてます。1.0
以下は白黒の方に書いたレビュー。

致命的だと思った。これが賞賛されている…ということは、日本人がまた戦争する日も近い。アメリカでヒットしているのに
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

1.0

致命的だと思った。これが賞賛されている…ということは、日本人がまた戦争する日も近い。アメリカでヒットしているのにも頭を抱える。カラーは観てません。
戦後直後にゴジラが東京を襲うという興味深い設定。それ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

男性性の愚かさを嘲るか、Toxic Masculinityへの反省から必死に無害であろうとする男性を登場させるか。男性性を扱うとき、最近のハリウッド映画はこのどちらかを取る場合が多いように思うが、もう>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

2.0

インド人が相当イギリスに怒りを抱えているのはまぁ分かった。しかしあまりにもカリカチュアされた元宗主国への復讐の描写は、植民地時代の総括ではなく、インドという国家が次の時代の経済大国に成り上がる兆しを見>>続きを読む

ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.6

トムとジェリー、志村けんが好きなので否定しようがないなぁ

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

1.5

魔女の宅急便、ラピュタ、もののけ姫、千と千尋。これだけ宮崎駿へのオマージュを捧げておきながら何一つとして更新するに至っていない。かなり残念。
主に画面は端正に描き切られてほとんど動かない背景絵の前に、
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ユアプレイス、マイプレイス(2023年製作の映画)

2.8

こういうのもたまには。
LAとNYで生活拠点を交換する設定があるのだから、もう少し観光映画的に街並みやカルチャーを映して欲しかった。画作りはクリーンで上手いが、多少の無機質さを感じるのはそれが原因かも
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.0

尺の95%くらいグリーンバックかLEDの合成だったけど、映像的には意外と悪くはなかった。しかしそれ以外が辛い。
今回のヴィランであるカーンに台詞で説明される以上の意味はないらしく、エンドクレジット手前
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.6

使徒、機体やクローンの設定がやたらと難解なのは「社会」の代わりに「世界」を人間描写の背景に用いるため。なのであまり設定を考察することに大した意味はない。というのがシリーズ通しての持論。
エヴァは大人で
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.4

・スコセッシの考える「映画」とは今何を意味するのかよく分からないまま3時間26分が終わった。
・ドラマ映画としてはよく出来ていると思う。退屈することはなかった。
・白人がネイティブアメリカンをどう追い
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.8

所作のみで映画一本作れてしまう恐ろしさ。物語は完璧主義の殺し屋が仕事に失敗して始まる。加えられた報復に対し、関係者全てをあたって復讐していくシンプルな構成。何の捻りもない。大した社会的イシューの言及も>>続きを読む