率直な感想を一言で言うと「油断した」
…というか「油断させられた」っていう方が正確な気さえする。
冒頭からのライトであっけらかんとした雰囲気を見るにつれ、
青春18(切符)かー、インバウンド需要意識し>>続きを読む
復讐に生きていても、愛してしまう。
愛を取り戻しても、復讐から逃れられない。
幸せを知ったがゆえに、幸せを選択できない。
冷徹なフィリップの仮面が、一度だけ裂けた。
狐につままれた、という言葉を久しぶりに思い出しました。
思えばなるほどです。
必要最低限の会話。
自然を熟知する、ここに美味しい水がある・・
食べられる植物と、触るな危険の植物。
遠くで響く銃声。
鹿>>続きを読む
トリック映画とかでは全くないのですが、映画が終わったその瞬間から、私の中で全てが鮮やかにひっくり返っていきました。
自分が本当に何も分かっていなかったことに気付かされました。
外側から見た絶望的な状況>>続きを読む
見始めた瞬間から、ストーリーに引き込まれ、常にワクワクし、ドキドキし、息苦しさも感じながら、宇宙を目指す追体験。
「僕」こと前澤さんには、夢を真っ直ぐに追う力はあるが、それを周りが受け止めやすい言葉に>>続きを読む
役所広司さん✖️WIM WENDERSの凄み。
フィクションをドキュメントが追いかける。
役所さんの演技は生っぽいけど作られている。
作り物というのではなく、形成されていくというか、計算されているとい>>続きを読む
個性的な役者さんたちの演技がテンポよく展開され、すぐにシーンの中に引き込まれます。
シナリオも重層的で、最後まで楽しめる作品でした。
しかし、これだけ監視カメラの映像を見ていく映画、他にあったかな…笑>>続きを読む
子供の頃に貪り読んで、この物語は絶対古くならないだろうなーと思った火の鳥。
いい加減、諦観を知りなさいと言われる年代のおじさんになってから観ても、やっぱり古びてない。
むしろ前衛的にすら感じる。
人間>>続きを読む
劇中で何度も繰り返されるセリフ。
あなたが選んだことだ。
違う。それは抑圧者のセリフ。
NYで何度もBlack Lives Matter のデモを見た。
I can’t breathe.
数時間の不条>>続きを読む
変わらないためには変わらないといけない。
でも変えるべき部分と変えてはいけない部分を明確に切り分けられるほど人は簡単ではない。。
被災者の気持ちについて考えさせられる映画でした。
そして、今となって>>続きを読む
ジブリの、宮崎駿さんの凄い所はもはや、そのいろいろな象徴的なシーンの展開を、こちらが頭の中で繋ぎ合わせることができるほど、経験が蓄積されていること。
最後に作りたかったものとして納得感ある。
後は、吉>>続きを読む
評価はあくまで原作ファンとして。
アニメでは再現不可能と思っていた
山王戦を完全再現。号泣でした。
充分完璧ですが個人的にいくつか、、笑
●宮城から三井へのノールックパスは
見ないで見る宮城の目の寄り>>続きを読む
なるほどボクシングは音のスポーツだ。
リズムが問われ、タイミングで勝負が決まる。動体視力の猛者が集うスポーツであることを考えれば、耳が聞こえないことのメリットは、ほとんどないだろう。
ならば何故ケイコ>>続きを読む
あちら側の純愛と、こちら側の純愛は、こんなにも違う形になるのか!というのが、一番正しい感想な気がしますが、私がそれ以上に印象的だったのは、この時代の「筋の通し方」でした。
高度成長期からの転折を迎え>>続きを読む
男の愚かしさ、女性の繊細さ、聡明さ、、という展開かと思いきや、
女性の逞しさ、女性の現実性、そして女性の愚かしさ。
結局、今日も米を食べ、人生で求めるものは祭りでしかない。その中で、踊った者が勝ちって>>続きを読む
女性目線を貫いたロードムービーの新たな形、と言いたいです。疾走感には『テルマ&ルイーズ』の影響が感じるような気もしますが、勘違いだったらごめんなさい笑。
原作を読んだことないのですが、1998年〜2>>続きを読む
2時間11分の極上の映画体験。素晴らしい作品というより、素晴らしい「映画体験」と言いたくなるのですが、では「映画体験」とは、どういう意味なのか?
文化庁のHPによると「非日常空間の中である映画館等の>>続きを読む
是枝監督が撮り続ける家族シリーズの新たな一章。
海街diaryが、家族と姉妹。そして父になるが、家族と血縁。万引き家族が、家族と貧困(経済)にフォーカスした作品だとすれば、この作品は、家族と出生、が焦>>続きを読む
すみません。
エンディングに向けてストーリーは加速していくのですが、収斂したのか?拡散したのか?あまり好きなジャンルではないからか、判然とせず。。
こういうジャンルとしては、出来は良いのか??いや、全>>続きを読む
突き抜けてる映画!チラシはアクション映画を謳っているけど、私は鑑賞後に村田沙耶香さんの『コンビニ人間』の読後感をまず思い出しました。
そうとしか生きられない、その人の価値観というか、その人が生きていけ>>続きを読む
背景にある戦争の甚大な被害と悲惨さを、あまり理解せずに見た結果、2人の女性の倒錯した愛情と、子供という存在を巡る物語という印象を強く受けました。
ストーリー展開は序盤、置いていかれそうだと感じる場面も>>続きを読む
好きとは言いたくないけれど、評価してしまう、という日本映画の典型です。
まずやっぱり暗いです。老人を描く映画は世界中にあるけれど、ダントツに暗い方かと。
世界では多分、元気な老人の映画の方が評価される>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
二度あることは三度ある、を越えて来る所が新鮮でした。一方でどのように行動を変えても、その瞬間がほぼ固定化されて起きるので、シナリオ的にやや残念でした。小説はより精巧なのでしょうか。
ドライブ・マイ・カーを見た後の感じと近いのですが、言葉を見せる為の映画。言葉を際立たせる為の映像。
私はこれまで、セリフではなく、主人公らのアクション、行動で“語る“のが、映画や脚本の醍醐味かと考えて>>続きを読む
懐かしいようで今っぽくもある、透明感ある描写が、アンネの日記の世界に連れて行ってくれました。声や音楽も引き込まれるものでした。アンネの名前は街のあちこちに残されているけど、アンネの日記が問いかけた本質>>続きを読む
人に受け入れられない恐怖で笑い、
それでも生きるために全力で走り、
束の間の光を謳歌するために踊る、
That’s life.
ニューヨークの日本映画祭で鑑賞。
前半は割と好きな感じだったのですが、
後半のお葬式は、かなり佐藤二朗さんの
お馴染みの回し頼みだなー、
なんて思ってました。
その後、齋藤工監督に
直接お話しを伺う機>>続きを読む
ニューヨークの映画祭でやっと鑑賞。
所々で大きな笑いが起き、拍手も。
日本の観客より演出に対してダイレクトに
反応している印象。
リリーフランキーさんはもちろん、
樹木希林さん、松岡茉優さん、
安藤さ>>続きを読む
誰を裁くのかは、誰が決めるのか?
この映画の最大のテーマであり、
その答えは、怖いものだ。
考えれば考えるほど、人ごとではなく、
怖いものだ。
人は本当に人を裁く資格を持ち得るのだろうか?
役所広>>続きを読む
映像の世界に携わる者であれば
感服せざるを得ない作品。
一度、その世界に入ってしまえば
もう途中で逃げ出すことは出来ない。
ストーリーの登場人物と共に、
窮地から逃げ切るしかないのだ。
セリフによる>>続きを読む
世界最大の民主主義国家、
インドはどこへ向かうのか?
ちょっとインドについて勉強中で
まだ見てなかった名作を手に取りましたが、
インド社会の現状が
映し出されていたものと思います。
兄弟を主役とし、明>>続きを読む
評価不能!こんな映画初めて。
ただ鑑賞後、スペインのマドリードで見た
ピカソの『ゲルニカ』を思い出した。
戦場の生命力がデフォルメされたような人たち。
そして、戦争の犠牲になる哀れな動物たち。
生命>>続きを読む
『理由は聞くけど、気持ちは聞かない』。
40代で小学生の娘を持つ身として、
そして、タバコがやめられない喫煙者としても
徹頭徹尾、身につまされる映画でした。
そして、本当に素晴らしい映画でした。
『>>続きを読む