gyaro311さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

gyaro311

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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

繊細な心理描写。映像センスにより、
いつの間にか、観ている人の心のひだを触り
平気ではいられなくする。
泣けない映画かなと思っていたら、
とんでもなかった。

まず、子育てで起こることの表現が
非常に
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.6

小学生の娘と上の句に続いて鑑賞。
上の句は想像以上に面白かったのですが、
さすがに下の句まではどうだろう…と
半信半疑だったのですが、
これは上の句を超える面白さで、
最後は、感動してしまいました!
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クワイ河に虹をかけた男(2016年製作の映画)

4.5

「戦後処理で負けた日本は、本当に負けた」
永瀬さんの言葉が、胸に突き刺さりました。
この映画は、日本社会の重大な欠点を
暴いた映画だと思いました。

第二次大戦で日本軍に捕らえられた
捕虜の多くが、悲
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淵に立つ(2016年製作の映画)

2.5

見ているのが、しんどかった。怖かった。
暗澹たる気持ちで、
まだ続くのか…と思いながら見ていた。
人の劣情を、容赦なく炙り出すこの映画は、
見ていて、常に息苦しく、目を背けたくなる。
最初はなんとなく
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.1

『ハドソン川の奇跡』を見て、
見逃していたクリント・イーストウッドの
この作品を思い出し、ようやく鑑賞。
イラク戦争を考える上で、
見なくてはならない映画だと思いました。
イラク戦争は、ブッシュ大統領
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.3

最近、小学校で百人一首を習い始めた
娘のリクエストで鑑賞。
恋愛を巡るやや曖昧な感情表現の意味を、
娘に単純化して解説しながらの鑑賞でしたが、
思いの外、良い作品でした!

広瀬すずさん、真っ直ぐな演
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こころに剣士を(2015年製作の映画)

3.8

実話を元にした映画で、
歴史的背景を知れば知るほど
感情移入できる作品だと思う。

映画の舞台は1950年代初頭の
エストニア・ソビエト社会主義共和国。
スターリンによる強制連行が横行していた時代。
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.5

上映中の映画や、試写会がきっかけで興味を持ち、
レンタル視聴した映画の感想も
これから載せたいと思っていてその第一弾!です。
11月上映予定の『エブリバディ・ウォンツ・サム‼︎ 世界はボクらの手の中に
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.4

期待通りに楽しめる作品。
今、週刊誌がスクープ連発で、
再び存在感示す中で、“文春に負けじ”とばかりに
スクープで復権目指す写真週刊誌というのが
今っぽいし、リアル。
スクープを狙うノウハウも興味深い
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.5

先に観た方のレビューを読んで
かなり期待して観に行ってしまったのですが…
上げたハードルを、余裕で越えてきました。
素晴らしい作品!すごくリアル!
アニメだから心の動きを効果的に可視化できる。
アニメ
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

4.5

ものすごく面白かったのです。
それは、自分が無知ゆえにビートルズとは何だったのか、全く分かっていなかったから。
法被姿のビートルズが羽田空港に降り立つ写真が、なぜ教科書に出てくるのか、真剣に考えたこと
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将軍様、あなたのために映画を撮ります(2016年製作の映画)

3.7

夕方から、ふと時間が空いたので、
0時から見た『ハドソン川の奇跡』に続き、
W初日鑑賞達成!

この作品は、
北朝鮮をめぐる史料として一級のもので、
映画としても一級品でした。

まず驚くべきは拉
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

公開初日0時からの回、観てきました!
15分違いのビートルズと
正直、かなり迷いましたが、
寝不足気味なので、今回は時間が浅い方に。
観てまず思ったのは、
大御所、クリント・イーストウッドだから
撮れ
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怒り(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「怒り」というタイトルの群像劇ですが、
怒っている人ばかりが出てくる映画ではありませんでした!笑(過去にそういう邦画もありましたが)
その実、出てくるのは、皆、怒れない人ばかりです。
怒ることができれ
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

この映画を観た感想は、地雷の恐ろしさ、その一言に尽きます。
地雷の爆発に、三度、
身体が派手に仰け反りました。
その度に、一番後ろ席に座っていて良かったと、思いました。

地雷の信管を抜く除去作業は、
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ソング・オブ・ラホール(2015年製作の映画)

4.4

この映画を見に行く時は、誤解していました。
この映画は同じく上映中の『はじまりはヒップホップ』と同様のテーマのドキュメンタリー映画だと。
どっちが出来がいいかな。感動させてくれるかな?と…
『はじまり
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チリの闘い(1978年製作の映画)

4.6

今日は、9.11
三部作4時間23分!
一気に観てきました!

因みにユーロスペースは上映一時間前から
凄い行列&満席&立ち見ありでした。

正直、疲れました!
見終えて真っ先に浮かんだのは、
毛沢
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グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状(2014年製作の映画)

2.4

かつてない斬新なドキュメンタリー!
一体どんな作品なんだろう?と
張り切って見に行きましたが
正直、寝不足の身には少々きつかった…
という情けない感想に。

神聖な美術品も、ある意味では、
凄く古くな
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五島のトラさん(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

この映画を観ながら、強く感じたのは、
「保守」ってきっと、こういうことなんだろうな、ということでした。

自然、地域、そして家族に価値を置き、
それらのために一生懸命働き、
生きることこそが、人生の普
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

他の映画を見ようと思っていたのですが、
スケジュール的に見れなくなってしまい、
皆さんの評価が総じて高かった、この映画を鑑賞してみることにしました。
個人的には、積極的に選ぶ映画ではなく、
正にレビュ
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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

4.4

徹夜仕事の後に見に行ったら、
思い切り泣かされて、
もうフラフラです。

見始めた時は『ライフ・イズ・ビューティフル』みたいな映画かな…という印象。

でも途中から、その印象はスーっと消えていきました
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ポバティー・インク あなたの寄付の不都合な真実(2014年製作の映画)

4.3

この映画は今の「経済」は、どういうカタチをしているのか、見る人に突き付ける傑作だと思う。
「経済」において主役となるのは常に、カネや、モノや、人を動かす側なのだ。
例えそれが、人々の善意によるカネや、
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

遅ればせながら、きょう、ようやく鑑賞。

大スクリーンで、ど真ん中で観ることができて、
本当に良かったです。

五年前の東日本大震災で、日本人が突きつけられたこと…

海から突然、襲ってくる破壊。
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

6才の少年が成長する12年間を描いた『6才のボクが、大人になるまで。』。
そして新学期を迎えた高校生の日常を描いた『バッド・チューニング』を世に出した、
リンクレイター監督が、その2作の精神的続編とし
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.5

同じく、グルジア(ジョージア)紛争を扱った「とうもろこしの島」に続けて同日に鑑賞しましたが…

素晴らしい映画でした!
個人的に、大絶賛です!

こういう細部にリアリティが行き渡って、
かつ、重厚なス
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

3.2

とにかくセリフがない。
全編ロケの美しさ。
そして、映画は監督のものなのだと思い知らされる映画。

コーカサスの国グルジア(ジョージア)の映画。
自然と寄り添う、伝統的な暮らしの中の、紛争を描いてい
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

4.6

凄い映画でした!
この日、キネカ大森で見たのですが、上映終了が近かったのもあるのですが、ほぼ満席でした。
東海テレビ、恐るべし!
「ヤクザと憲法」というタイトルですが、描いているのは「ヤクザの人権」の
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スーパーメンチ 時代をプロデュースした男!(2013年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーではありますが、冒頭から怒涛の展開・・・事実は小説より奇なり。奇なりです。
出てくる人も、スターばかりとあって、圧倒されっぱなしでした。
あまり、アメリカのエンタメに詳しくないのですが
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92歳のパリジェンヌ(2015年製作の映画)

3.8

非常に重いテーマの映画でした。
尊厳死をテーマにした、この映画。見終わって、最初に思い浮かんだ言葉は「謳歌」という言葉でした。
なぜだろう・・・と、ネットで「謳歌」の意味を、調べてみると・・・

おう
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.9

この映画は「言葉」が突き刺さってくる映画でした。社会背景を知らないと、真意を呑み込めないような言葉も出てきます。ドキュメンタリー映画の「言葉」のようだ…と思って見ていましたが、鑑賞後に映画の成り立ちを>>続きを読む

はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

4.5

個人的にこの夏、最も期待していた映画。やっと観れました…やばいです。号泣してきました。
インタビューの音切りと構成。そこにインサートされる生活シーンや、昔の写真などの撮影手法と、編集。非常に高いレベル
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イエスタデイ(2014年製作の映画)

4.0

1967年、オスロ。ビートルズに憧れる少年たちの青春音楽ムービー、、というキャッチコピーに、最初は自分とは縁がない映画かな、と思っていました。“青春音楽ムービー”って言う所が、遂に40代に突入した自分>>続きを読む

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