ちーくんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.7

前半はいかにも戦争映画らしい作りで、後半は哲学的というか宗教的な作りになっていて、観終わった後 よく分からなかったなというのが正直な感想ですね。そして全体的に結構カオスな映画だなとも思った。 前半は大>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

あまり自分にはハマらなかったかな。質素で少し粗さを感じる映像に静かな雰囲気など、作品の質感としては結構好きな部類なんですが、これをボクシングに当てはめるとなるとちょっと違うかなと自分は思いました。ただ>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.1

バスケのこともよく知らないし、エアジョーダンも履いた事ないけど面白かった。まさかNIKEが当時こんな扱いだったなんて知らなかったなぁ。たった一人の可能性を信じて全てを賭ける姿も凄いなと思ったし、この上>>続きを読む

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)

3.9

これは作中の少年と監督も言ってたけど、「どんなものかと思って」の一言に尽きると自分も思う。前作の「セブンス・コンチネント」同様、どう受け取るかは歓喜次第ということだから自分の好きなように解釈するけど、>>続きを読む

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

3.6

ミヒャエル・ハネケ監督のデビュー作ですね。最初あまりにも解釈を観客側に任せすぎてて、何が起こってどういうことだったのかと困惑してしまいましたが、監督のインタビューを聞いてようやく少しだけ分かったような>>続きを読む

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.3

なかなか見応えのある作品でした。単純な面白さではなく、不思議な体験が出来るワクワクとした面白さがありましたね。モーションキャプチャとか怪人とかのエピソードは観ているだけで楽しかった。あとやっぱり言葉が>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.1

シリーズ10作目。Dolby Cinemaにて鑑賞。やっぱり映画館で観るワイスピは迫力があっていいですね。 本作に関しては次回の最終作に向けての作品といった感じでストーリー的には物足らない部分もあるけ>>続きを読む

マッドボンバー(1972年製作の映画)

3.1

面白くない。まず、社会に恨みを持って爆弾魔になった動機が、普段普通に生きている上での社会に対する憎悪だったり、そのような日々でのストレスなどを爆発するためとかだったら納得出来るし面白いんだけど、今回の>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.6

始まった時のこれは面白そうだなという期待感からだんだんと盛り下がっていってしまったかな。実話に基づいているから、GUCCIの内部事情や事件のことについては何も知らなかった自分にとっては興味深い話だった>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

自分が子供の頃やっていたゲームといえばスーパーマリオブラザーズで、一通りプレイして思い出もあるので楽しかったです。マリオブラザーズ以外にも色々なシリーズが出てきたり、マリオルイージ、ピーチクッパなどの>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.7

まぁまぁ良い作品ではあったと思うけど、個人的には突っ込みどころが多かったかな。まず思ったのは主人公二人の心理描写が浅く描かれていて、何故ここまで苦しい思いをしているのか、どのような経緯でそうなったかな>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.9

やっぱりいいね〜荻上さんの作品は。今回は「死生観」という一見すると暗くなりがちなテーマを取り扱いながらも上手いこと緩さだったり微笑ましいシーンも織り交ぜられていて本作も好きでした〜〜。また、白米や漬物>>続きを読む

凪の島(2022年製作の映画)

3.6

「天国はまだ遠く」の監督&キャストということで期待していた作品ではありましたが、正直な感想を言えば映像と物語が少し合っていないなと感じました。アルコール依存症やPTSD、吃音などといった、これから一生>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.1

再鑑賞再投稿。北野武監督作品。ストーリーも去ることながら、北野武の実体験を映画という作品に落とし込む演出力は改めて凄いなと思う。漫才、ギャグ、タップ、絵画など、どれも映画の一部分に当て込めると不自然に>>続きを読む

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.8

北野武監督作品。どうやら本作は個人的に作った映画で、人からの評価は関係なしに極論言えば人に見てもらわなくてもいい、こういう映画を一回作りたかったとのことなので特に真面目に観たり考察したりするもんではな>>続きを読む

(1997年製作の映画)

2.8

ツァイ・ミンリャン作品。これはとことん自分には向いてなかったかな。「青春神話」、「愛情萬歳」と続いて三作目だけど、いよいよ何がしたいのか自分には分からなくなってた。観終わった後の感想は、首痛そうだなぁ>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

再鑑賞再投稿。北野武監督作品。最初観た時は北野作品の中ではあまりハマらなかった作品で再鑑賞した今、まだ良さが全部は分からなかったものの映画としての素晴らしさはしっかりと感じ取れましたね。というのも最初>>続きを読む

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.5

再鑑賞再投稿。北野武監督作品。自分が一番好きで尊敬する監督の作品はしっかりレビューしておこうと思ったけど、改めて観てもこの映画に関してはレビューなんかいらんなと思う。少しだけ書き留めておくと、賛否ある>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

再鑑賞再投稿。北野武監督作品。何回観てもこの作品ほど芸術的で洗練された映画は他に無いと思う。キタノブルーと海、乾いた暴力と血で染まった青と赤のコントラストによる絵画的な映像に、クレーン、拳銃遊び、紙相>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

自分は語彙力が乏しいから月並みな感想しか言えないけど、めっちゃいい話だった。言葉って自分が知らないだけで無数に存在してるし、(自分が言葉を知らなさすぎるというのもあるけど)意味や説明を知ると案外面白い>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.9

マジでめっちゃ面白いわ。元々007のパロディみたいな感じでやってると思うけど、これは本当に寄せていたのが分かるし、その中でもコメディをしっかり混ぜ込んでいてバランスが良かった。007で言うボンドとQの>>続きを読む

海の沈黙(1947年製作の映画)

4.3

ジャンピエールメルヴィル作品。メルヴィルの長編デビュー作は細かくて繊細な人物描写を表した傑作でした。メルヴィルの作品といえば、一切無駄がないストーリーと説明、そして「メルヴィルブルー」と呼ばれるフィル>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

3.6

この前観た三作目の「アナログの逆襲」が面白かったので、一作目に遡って観てみました。感想としてはまぁまぁだったかなと思います。まだ一作目なので型があまり決まっていなかったというのもあると思いますが、本作>>続きを読む

ブリット(1968年製作の映画)

3.3

この時代の刑事モノといえば、「ダーティハリー」とかフリードキンの「フレンチ・コネクション」、ちょっと時代が離れて「L.A大捜査 狼たちの街」とかも観てきたけど、個人的にはどれも似通っているなと思う。そ>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

4.0

皆さんのレビューにも書かれている通り、色々な監督の影響を感じた作品だった。最初は、真昼の木々が揺れて緑が溢れる日常みたいな感じが侯孝賢やアピチャッポンらしいなと思ったけど、後半にかけては、少し霧がかか>>続きを読む

知らなすぎた男(1998年製作の映画)

4.3

普通にめちゃくちゃ面白かった。設定からすでに面白いけど、主演のビル・マーレイがさらに面白くしてたと思う。自分の中のコメディ映画一位は「お熱いのがお好き」だけど、その次くらいに面白くて笑っちゃった。あと>>続きを読む

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一つのドキュメンタリー作品として面白かったです。特に餌を撒いてまんまと釣られてベラベラ喋ってるのが超面白かった。ノビチョクやべぇ。

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.7

まず、「最初」の晩餐というタイトルが良い。そして、設定も良い。葬儀というのは所謂「最後」なんだから、その人の最期の想い出や最期に集点を当てるのが普通だと思うけど、そこをあえて「最初」に振り返って、最初>>続きを読む

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

結構面白かったです。まず初めに、沖田作品の登場人物の中に悪い人がいない世界が大好き。観ていて嫌な気持ちになることが一切無いし、むしろずっとほっこりして癒される気持ちになるから観終わった後の気分が凄く良>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.0

ロードムービーの金字塔的な作品ですが、面白かったですね。バイクでアメリカのだだっ広い道を走るのも観ていて爽快感があったし、それに合わせて流れてくる音楽も全部カッコよくて好きだった。大げさに言うと音楽映>>続きを読む

ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

3.6

最近「ピンポン」や「GO」などを観て、自分の中で窪塚ブームが来ていて、さらに本作の監督脚本の方が「横道世之介」や「さかなのこ」などの沖田作品の脚本の人だということで余計期待が高まっていました。まず感想>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

4.0

過去二作をすっ飛ばして本作を観ましたが、これだけでも充分面白かったですね。こういうくだらないやつ結構好き。気休めにもなるからいい。主演のローワンアトキンソンはミスタービーンをやってるからか、顔や動きな>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

4.3

素晴らしい。こんなにも観ていてずっと癒される作品というのはなかなかないから、本当に素敵な映画だったなという感想です。物語が良かったのは然る事乍ら、キャストが全員どハマりしていたなと思いました。世之介演>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.1

めっちゃ良いやん。めっちゃ面白いやん。こういうのでいいのよロードムービーは。物語や台詞は極力抑えて、映像で伝えて映像で楽しませてくれる、それがロードムービーのあり方だと自分は思いますね。優しい物語で人>>続きを読む