ちーくん

マッドボンバーのちーくんのレビュー・感想・評価

マッドボンバー(1972年製作の映画)
3.1
面白くない。まず、社会に恨みを持って爆弾魔になった動機が、普段普通に生きている上での社会に対する憎悪だったり、そのような日々でのストレスなどを爆発するためとかだったら納得出来るし面白いんだけど、今回の場合は自身の娘の自滅的な行為による亡くし方や妻に逃げられても仕方がないような立ち振る舞いなど、100%自分自身で引き起こした問題であるにも関わらず、社会のせいにしたりする姿勢があまりにも自己中心的で気に入らなかった。街行く人々にいちゃもんをつける場面も、実際に居そうな嫌味ったらしいクレーマー気質みたいな感じで観ていてただただ気分が悪かった。あと、この題材だったら強姦魔は全く要らなかったし、爆弾魔一本に絞ってこいつの心理描写をもっと深く抉って作った方がよかったと思う。本作がそんなに有名でもなければ評価が低いのも頷けるし、全体的に雑な作りだった。マイケルダグラスの「フォーリング・ダウン」のような傑作を期待していただけに残念。
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