ジザメリやマイブラのファンとして、一応観ておきました。
ザ・ラーズの場合は、待てど暮らせど一向に完成しないアルバムに痺れを切らしたレーベル側が強制的に仕上げて発売させましたが、堪忍袋の尾を切らしつつ>>続きを読む
社会派ドキュメンタリーの映画は良くてMAX4点までと自分の中で決めているのですが、本作はそれらの中でも素晴らしいなと感じたので上限超えです。
今も日韓両国間で完全解消されていない〝慰安婦問題〟につい>>続きを読む
アイルランドの活動家,ジミー・グラルトンの生き様を描いた作品。
舞台は内戦が終結した後のアイルランドの田舎町。
アメリカから10年ぶりに故郷へと戻ってきたジミーは、教会や地主達など町の権力者の弾圧に>>続きを読む
2023年1本目の鑑賞。
『シャイニング』とかでもそうでしたが、外部と遮断された閉鎖的な環境というのは、精神に狂いが生じやすいのだと思います。
スイスの山沿いの美しい景色と、そこで暮らすある一家に>>続きを読む
ドイツ製作の戦争映画。
休戦協定が締結され、あと15分で戦争が終わるという時に、兵士を集め、突撃させるドイツ将校。
過去のドイツがしたことは愚か過ぎるが、その過ちを自国製作で映画にする現在のドイツ>>続きを読む
開けてはならないパンドラの箱を開けさせたのは、他ならぬ姉弟の母。
なんと壮絶な人生。。
今、平和に生きていられることに日々感謝したい。
中年を迎えたインディーズのミュージシャンに突然訪れた冬の恋物語。
ギヨーム・ブラックは、今回も大人のロマンスを軽やかに描いているものだと思っていましたが、後半は危なっかしさ全開でハラハラドキドキのサ>>続きを読む
今年ダンテの『神曲』を読んだので、オリヴェイラのこちらも今年中に観たいと思ってて、忙しい年末に滑り込みでなんとか観れました。
オリヴェイラの描く『神曲』は、ダンテとは全然違います。
舞台になるのは>>続きを読む
第二次世界大戦下の日本軍が支配するジャワ島を舞台に日本軍と英国軍の捕虜達との交流を異色のスターキャストで描いた反戦映画。
戦時中の日本軍は狂気的な宗教組織と化していました。
ヒトラー率いるドイツ軍は>>続きを読む
リヒター展を観た後に観ようと思ってたのに忘れてしまっていました。
リヒターは絵(抽象画)を観て作者の意図がわかるような作品は駄作だと語っていました。
そして、本人さえも今描いている作品の意図を理解し>>続きを読む
こんな面白そうな講義受けられるのであれば、受けてみたかった。
今作はドキュメンタリーとフィクションの狭間を交錯するようなゲリンの真骨頂の映像詩ではなく、言葉によってドキュメンタリーとフィクションの垣>>続きを読む
700マークの節目だったので、今日は贅沢をしようとワインセラーから極上のワインを出して開けるかのように『バルタザールどこへ行く』を選びました。
一頭のロバを主人公とし、その誕生から死までを撮り、その>>続きを読む
観るまでは邦題もいいなと思っていましたが、これは旅なんてもんじゃない。
生きるということを放棄しているかのような怠惰な女性の終わりなき放浪記。
傑作ドキュメンタリー作を多数遺したヴァルダですが、劇>>続きを読む
オリヴィエ・アサイヤスの撮るジャンニ・バリバールは、ペドロ・コスタの『何も変えてはならない』とはまた違った魅力がありました。
サーストン・ムーアとキム・ゴードンによるMIRROR/DASHもカッコ良>>続きを読む
ジェーン・カンピオンが手掛けた西部劇サスペンス。
ベネディクト・カンバーバッチは好きな俳優で孤高のカウボーイ役の今作も名演だったし、青年ピーターを演じたコディ・スミット=マクフィーの演技も『少年は残>>続きを読む
中国新世代の俊傑、フーボー監督の長編デビュー作にして遺作となってしまった作品。
タルベーラ直系の静かな長回し。
まるでカメラまで生死の間を彷徨っているかのような映像表現も非常に繊細で美しい。
本>>続きを読む
バルネット初のトーキー作品。
舞台はドイツと国境を接するロシアの田舎町。
その静かな町に押し寄せる第一次世界大戦とロシア革命の波。
冒頭、池の水面に反射して映る白い教会の姿。
本作が制作された19>>続きを読む
アキ・カウリスマキによる敗者3部作の1作目。
久々にカウリスマキ作品を観ましたが、やはり良いなと思いました。
序盤から夫婦共に転落し始める人生、更に追い討ちからのダメ押しで、この世の厳しさを知らし>>続きを読む
フランスでも批評家としての方が有名という、クラシック愛好家でもある映画監督ジャン=クロード・ビエットの『カルパットの茸』
彼の監督作品は、フランスでもひとつもDVD化されていないらしいです。
一部の>>続きを読む
マニラのスラム街で生きるある一家を描いた作品。
両親は駄菓子等を扱う商店を営みつつ、その陰でひっそりと少額の麻薬の密売も行う。
ある日、警察の強制捜査が入り、両親が連行されるところからはまるでドキ>>続きを読む
60年代フランスの流行を捉えたドキュメンタリー。
ファッション・ドキュメンタリーは、表面的で薄っぺらいものになりがちですが、ジャック・ロジエが手掛けた本作は知的でチャーミングなものでした。
8分で>>続きを読む
大女優エリザベス・テイラーと、この頃『ローズマリーの赤ちゃん』でも主演を務め個性派女優として頭角を表していたミア・ファローの共演で、奇妙な母娘愛を描いたスリラー作品。
さすがはジョセフ・ロージー、一>>続きを読む
旧ソ連から独立した後のジョージアの様子を、監督の実体験を基に映画化した作品。
主人公エカの年齢14歳も、監督が当時同様の出来事を経験した年齢と同じ。撮影場所も生まれ育った場所で行われています。
電>>続きを読む
PTA版『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』もしくは『mid90s』(アーリー70s?)みたいな映画でした。
タイトルの『リコリス・ピザ』とは、アナログレコードを意味するスラングらしいで>>続きを読む
リメイクドラマ版を視聴する前にオリジナルの本作を鑑賞。
ソニックユースの〝Tunic〟が流れたところとラストは良かったですが、他はあんまし面白くなかったです。
でも、せっかくなのでリメイク版ドラマ>>続きを読む
まさにジョン・カサヴェテスの集大成的作品。(といいつつまだまだ未視聴作品がたくさんありますが)
特にラストにかけての怒涛の畳み掛けは圧巻でした。(インド映画もビックリ)
カサヴェテスの訪問に備えて>>続きを読む
『ジャンヌ・ディエルマン』制作舞台裏の様子を収めたドキュメンタリー。
主演を務めたデルフィーヌと監督アケルマンのやりとりが主に収められています。
今の時代は、和気あいあいとした雰囲気が良しとされて>>続きを読む
茨城県の原発再稼働を巡って、県民投票を実施できるよう署名活動を行った有志達のドキュメンタリー。
日本の政治システムなんて、所詮政府や与党にとって都合の良いものに設計されている。
善意ある国民が勇気>>続きを読む
舞台はナチスドイツが迫る第二次世界大戦下のベラルーシ。
主人公は、入隊したばかりの少年兵。
ここまでリアルに戦争の恐怖と残酷さを描いた作品はなかなかないと思います。
そこにはハリウッドの戦争映画の>>続きを読む
反体制主義が疑われる者に対して厳しい監視が行われていた1984年の東ドイツが舞台。
ベルリンの壁が作られる時、表現の自由を求める芸術家は東ドイツから西ドイツへと渡った人も多くいましたが、本作を観ると>>続きを読む
エリック・ロメールによる〝四季の物語〟
ラストに描くのは、円熟味が出る40代の大人の恋。
ロメールは何かと難しくなってくる不惑の恋愛でも、これほどまでに面白く描けるのですね。本当に素晴らしい!>>続きを読む
狂気の映画。
イザベル・アジャーニの演技が凄すぎるし、ホラー過ぎる。
寒色を主体にした映像もアーティスティックで、途中まで4Kリマスター買い直そう(所有DVDで鑑賞してました)と思ってましたが、最>>続きを読む
素晴らしき映像詩…
ストーカー(密猟者)とは、地上に忽然と出現した不可解な空間「ゾーン」への案内人のことを指す。
冒頭はセピアがかったモノクロ映像から始まり、「ゾーン」に侵入するとカラー映像へと変>>続きを読む
都会で感じる孤独感や虚無感というのは、日本だけでなく世界共通なのかも知れません。
それが家族であっても、愛する人であっても、それぞれに生き方が違うから、その距離が近すぎると人はぶつかり合う。
でも、>>続きを読む
そんなことどうでも良いと思いますが、メルヴィル生誕の日(10月20日)に観ました。
ジャン・コクトー自身が最高傑作に挙げる代表作を、ヌーヴェル・ヴァーグの先駆者メルヴィルが映画化。
凄いマッチアッ>>続きを読む
アラン・レネの『去年マリンバードで』をはじめ、トリュフォーやブニュエル, デュラス, アケルマン等、錚々たる監督の作品に出演したフランスの女優デルフィーヌ・セリッグと、フランスで2番目にビデオカメラを>>続きを読む