teraishotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

teraishota

teraishota

映画(2571)
ドラマ(8)
アニメ(0)

おかしなおかしな成金大作戦(1987年製作の映画)

-

フライシャーの最後の監督作品がこれなんだー。子供の頃大好きだった70年代ノリのカーチェイス盛りだくさんのアホなコメディ。車がぶつかったりジャンプしたり転倒したり海に飛び込んだりするのは大人になった今見>>続きを読む

キャロル・キング ホーム・アゲイン ライブ・イン・セントラルパーク(2023年製作の映画)

-

シンガーソングライターとしての構築された楽曲の素晴らしさとデヴィッド・T・ウォーカーのバンドのタイトかつファンキーな演奏と両方楽しめて(ハーヴィー・メイソンのタイトなドラムよ)かなり贅沢。ただ彼女のア>>続きを読む

青べか物語(1962年製作の映画)

-

埋め立てで失われようとしている東京郊外(浦安)の余りにミニマルで寂寥とした風景と(川島雄三には珍しい美しい構図で撮られた風景の数々)、市井の人々の猥雑で喧騒的な営みとが対照的にあって、その真ん中に(端>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

-

今はなき多治見東映のレイトショーで大興奮しながら見た以来、ほぼ30年ぶり。リアルタイム見た時はブッチが日本刀片手に引き返す辺りがいちばんブチ上がったシーンだった気がするけど、今回見返すまで完全に忘れて>>続きを読む

賭はなされた(1947年製作の映画)

-

サルトルの脚本という惹句につられて(読んだことないけど)見た。死後の世界でで会う女と男のロマンスを中心に据えつつ身分や家族や革命といった対立するものとの摩擦で物語は進んでゆき、甘さと苦さとウェットさと>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

-

美しい色彩や画面構成とナレーションや台詞の応酬を同時に受け止めたいという気持ちで挑むもいつも失敗に終わってしまう。頭の回転が悪いのだろう篩にかけられた気分になる。それに追い討ちをかけるように彼の映画に>>続きを読む

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

-

シリアス風だったりコメディ風だったりボクシング八百長ものっぽかったりするけど、これ結局何も起こってないんじゃないのか。誰も死んでるように見えないし。映像と音楽と会話とすべてが噛み合ってない瞬間も何度も>>続きを読む

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

-

美しすぎる横移動とステレオにパンニングしまくった言葉の応酬を(聞いた側から忘れてゆくけど)堪能するために次映画館でかかるときは絶対。ガーーンって音の入るタイミング。緑と青。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

-

優しさ。集合写真を撮るシーンが素晴らしい。そして残された二人の並んだ写真。
ラストのみんなを写すのもめちゃ良いなぁ。

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

-

ぬめるように移動し観察するカメラの冷徹さや、スクリーンという切り取られたフレームの中のさらに切り取られ囲いこまれた構図や、他者に向けられるあまりに虚無な視線の数々、そしてその視線を巧妙に覆い隠す仮面も>>続きを読む

大阪物語(1957年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

中村鴈治郎の顔芸が極まった守銭奴コメディ。悔い改めさせずに発狂させるというのも業が深くてなんか良い。豪華な出演陣、勝新のアホボンがめちゃハマってた。

3階の見知らぬ男(1940年製作の映画)

-

自らが書いた新聞記事のせいで冤罪に追い込まれた殺人罪容疑者への罪悪感が反転したかのように、今度は書いた張本人の新聞記者が同じシチュエーションで冤罪に巻き込まれ追い込まれてゆく過程が心理描写も含めて巧妙>>続きを読む

人生は四十二から(1935年製作の映画)

-

見始めはチャールズ・ロートンの執事役がトゥーマッチに感じてなにか馴染めないのだけどだんだん人間味が滲み出して愛着が持ててくる、が主役はあくまでもそれを迎え入れるレッドギャップの町の人々、として見ました>>続きを読む

愛の奇跡/ア・チャイルド・イズ・ウェイティング(1963年製作の映画)

-

カサヴェテスの所謂お仕事監督作なのかなと勝手に決めつけあまり期待してなかったのだけど、今の時代から見ても孤高で異色でなおかつ傑作でした。。ジュディ・ガーランドを持て余してる感じや、あまり内容とそぐわな>>続きを読む

ハズバンズ(1970年製作の映画)

-

ずっとリアルな感触の残る悪い夢でも見ている気分になった。もちろん悪い意味で。ドヤ顔のベン・ギャザラと耳障りな笑い声のカサヴェテスとある意味いちばんタチの悪いピーター・フォークの痛々しさと我が身にも向け>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

-

少し前に見てもう殆ど内容覚えていないけど、可愛かったし楽しかったしそれだけで満足。

モーガン先生のロマンス(1938年製作の映画)

5.0

後年のモンキービジネスでの完全に振り切ったコメディエンヌっぷりが印象深いジンジャー・ロジャースがキュートさも相まって最高オブ最高。貪欲に笑いを取る姿勢に加えてギャグセンスも高くて80年以上前の作品にも>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

-

再見。公開当時めちゃくちゃ面白く見たけど今回もその時とほぼ同じ印象だった。つまり出し惜しみすることなくエンターテイメントしているってことなのか。デニーロ劇場であることは間違いないけど脇を固める俳優陣も>>続きを読む

トゥルー・クライム殺人事件(1947年製作の映画)

-

影や反射を多用した正にフィルム・ノワール然とした撮影に対する興奮作用は人間のDNAレベルで組み込まれているものなのだろうか。闇が忍び寄る誘惑というやつか。表面上は紳士的な平静を装いつつも明らかに常軌を>>続きを読む

秘密調査員/秘密捜査官(1949年製作の映画)

-

「拳銃魔」の衝撃をそのままに期待して見始めたけどこちらはかなり地味。でもお話の求心力はずっと保ったまま走り切る。地味さ故に何気ないシーンやショットが劇的に受け止められたりする。スピルバーグで例えたらペ>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

5.0

映画なんて見たくない!って時に決まって見る映画。水をぐびぐび飲む感じで見られる、それって名作じゃないか。気づかなかったけど実は大切な存在だった感じ。でもここに登場する料理が以前は美味しそうに感じていた>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

5.0

大胆なのに繊細で重層的に絡み合う物語を部分的に引き出そうとするとジェンガのように崩れてしまいそうでうまく語れない。あまりに鮮烈で感動的なラストですらこの先も続いてゆく物語のほんの一部でしかないもの。そ>>続きを読む

クリエイター(1985年製作の映画)

5.0

何度目かの再見。80年代的チープかつ感傷的な(しかも何回も使いまわされる)劇伴や、説明不足で唐突な展開に??となるシーンも多々あり欠点も多いけど何故だろうやっぱり好きだ。終盤にあるヴィンセント・スパノ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

-

こんなに笑えるコメディに昇華できていることが素晴らしいし希望。優しい映画だと感じました。マーゴットはもちろん素晴らしかったし、なによりライアン・ゴズリングはキャリア至上最高のアクトだったなぁと。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

-

再見。完璧主義的な構図や美術には目を奪われるけど、雑誌ならばもう少しじっくり読み進めたいです。

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

-

カンバーバッチはやっぱり良いなあ。アシッドな映像のギミックもとても好み。ここまで色々出来ちゃうと後で辻褄合わなくなるのではと余計な心配をついつい。続編は見たい。

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

5.0

反芻すればするほどこれは傑作だったなという気持ちが湧き上がってきた、といってもかなり歪な部分もたくさんあるのが曲者。閃きと行動力が必ずしも良い方向に向かうとは限らないわけで、実際こういう無責任な企画に>>続きを読む