chinsukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

WANTED/ウォンテッド(1986年製作の映画)

3.8

1986年、ルトガー・ハウアー主演のアクション作品

『ブレードランナー』のレプリカント:ロイ役でブレイクし、その後『ヒッチャー』でヒッチハイク殺人鬼をクールに演じていたのが印象的。
『ヒッチャー』と
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.8

白いキャンパスに描かれる差別という色

12歳の主人公ポールと級友のジョニー。ジョニーは黒人でポールにとっては息の合う親友。
ポールは画家になる夢をもっていて、授業中も教師の顔を書いたりと奔放な毎日を
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恐怖の報酬(2024年製作の映画)

3.6

Netflix版、1977年版との比較

1952年版は未視聴なので、1977年版・ウィリアム・フリードキン監督作との比較です。

主な内容は一緒ですがキャラクターの違いで、77年は女性は居らず男くさ
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鯨の骨(2023年製作の映画)

2.8

『デデデデ』が好調なあのちゃん出演

主人公がマッチングアプリで呼び出した女子高生が自殺したと思ったら突然消えた。少女は明日香という名でスマホアプリの「ミミ」に自身の足跡を刻んでいて、主人公が「ミミ」
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サイド バイ サイド 隣にいる人(2023年製作の映画)

3.4

雰囲気は良いがストーリー設定に難あり

主人公、未山は不思議な力で人を癒すことができる。本作はこの「ヒーリング」をフィーチャーしていて、主人公の人間性、生活環境、共に過ごす人々にその属性を付けている。
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あしたの少女(2022年製作の映画)

3.8

実話ベースだけに、スッキリしない着地に悶々

韓国で起こった事件をベースにしたストーリーで、みる者を惹きつける構成は見事。

前半と後半で展開が分かれ、前半は高校生のソヒがインターンとしてコールセンタ
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.2

ドラマ未視聴なので登場人物の多さとストーリー展開のスピード感を凄く感じてしまいます。

キャストが凄く多いですが、ドラマのキャスト全出演という事でしょうか。2時間枠でこの多さは追いきれませんでした。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

確かに難解、登場人物多し、だが全て予習して臨む必要ありますか?

本作はオッペンハイマーの伝記映画で、オッペンハイマーの視点で語られる部分多しという風に考えると、重厚なドラマである本作は必要最低限の情
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

2.8

韓国産・モキュメンタリー・ホラー

『呪詛』なんて言う話題作がありましたが、それを『ほんとにあった!呪いのビデオ』風に製作している、と言う感じでした。

1992年、トンソン荘という旅館で殺人事件が発
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トランク ~走る密室~(2024年製作の映画)

2.5

「走る密室」・・・その通りだけどもっと他になかった?

どこかで見たようなシチュエーションスリラーでしたが、まあ生き埋めよりはましか。

大して驚きのない展開は、普通以下の感想。

カメラワークに拘り
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ティル(2022年製作の映画)

4.0

悲劇であり、胸糞悪いと分かっていながらも鑑賞

1955年、南部のミシシッピ州においてエメット・ティル少年が白人女性に口笛を吹いたかどで拉致され、リンチの上殺害された。
母のメイミーの元に無言の帰宅を
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.2

例えるならフリージャズ、その醍醐味が分かり辛いかも

昭和63年のバブリーな頃の銀座にて、池松壮亮演じる博と南のジャズ・ピアニストの物語。

登場人物は昭和感たっぷりで、タバコをくゆらせながら吐き出す
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.8

誘拐事件から政治スキャンダルを端的に捉えた作品

題名は誘拐犯が国会議員の宇田清治郎に宛てた脅迫文。この犯人は頭が良いのか悪いのか分からないが、清治郎に罪を認めさせる事で何か変わると思ったのか。いや、
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キラーコンドーム(1996年製作の映画)

2.3

危うくソフトを買うとこだった

ディレクターズカット版という事でブルーレイが発売されて、ジャケ写に心を奪われはしたものの買わずに、今回配信で視聴。いや~買わなくて良かった。

コンドームに歯が生えてモ
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花椒の味(2019年製作の映画)

3.8

「お父さん、仏教じゃなかったっけ?」

火鍋店を営む父の訃報に長女ユーシューは葬儀社に言われるまま中国風スタンダードな葬儀を行う。父の親族には自分が知らない異母姉妹がいることが分かる。
本作のテイスト
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隣の影(2017年製作の映画)

3.6

陰湿な隣人トラブル、リアルか虚偽か

アメリカじゃ『ネイバーズ』なんて言うブラック・コメディで隣人トラブルを笑い飛ばしたりしていましたが、本作はそうではなく、誰にでも起こりそうなリアルを描写しています
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.4

プライムで見放題になったので鑑賞。

実はフェリーニ監督作は見たことが無く(これに限らず60年代以前のイタリア映画は見たことが無い)今回初見です。

これあらすじ見ないと何が起こってるか分からんし、あ
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紅い服の少女 第二章 真実(2017年製作の映画)

3.2

赤い服の少女は何故霊になってしまったのか

前作の中途半端なホラー感は残しつつ、都市伝説として扱われる赤い服の少女霊の真実を見せつけるという内容となっておりました。

主人公のリーは幼児虐待の調査員と
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マン・フロム・トロント(2022年製作の映画)

3.0

Netflix発、アクションコメディ

面白かったのですが、絶賛とまではいかない感じでした。

ケヴィン・ハートのコメディ・センスは大したものだと思いますが、本作に於いてはイマイチだった様に思えます。
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.2

NETFLIX発、ファンタジー

ファンタジー冒険もので、王子が妃をめとりドラゴンの生贄に差し出すという、結婚詐欺的なテーマを含んでいて、主人公エロディがそれをどう覆すかがストーリーの肝になっています
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春に散る(2023年製作の映画)

4.2

予告を見ただけですが予想通りの展開、しかし熱く感動する

これほど予想を裏切らないボクシング映画は久しぶりです。やはりボクシング映画にハズレはありません。

ストーリーはありそうな内容なのですが、見る
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.4

巨匠マーティン・スコセッシの初期作

何故か見る機会が無く、ようやく見れました。

ニューヨークの街並み、雑踏、喧騒、ノイズのリアルさがスコセッシ独特の感性を垣間見ることが出来ます。
登場人物はギャン
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春画先生(2023年製作の映画)

3.6

春画、江戸の裏の華。それって結局

前半こそ風光明媚な語り口、しかし「春画」を扱うにあたってエロは欠かせないでしょう。という事でエロも含めて実に面白く拝見しました。

内野聖陽さん扮する「春画先生」こ
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ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)

3.6

ディザスター・パニック映画の中堅どころの作品

90年代終わりの視覚効果の発展が落ち着きを見せた時期で、ディザスター映画としては、新しくもないけど面白い、落ち着いた作品だと思います。

当初見たときは
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

第1作目より大いに楽しめた

本作の特色は何といっても凄い映像体験に尽きると思います。

それは前作でも同じで、前作は凄い映像の割には物語がイマイチな印象で評価が落ちたのではと思っていました。
その点
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パレード(2024年製作の映画)

4.0

災害にあった人々を追悼するような作品

良い意味で日本映画らしい、ちょっとベタさはあるものの、この美しい物語を万民に届けようとしている姿勢を感じます。

旬の豪華キャストの出演でそれぞれが納得の演技を
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Love Will Tear Us Apart(2023年製作の映画)

3.0

同名のイギリスのロックバンドの曲があるが特に関連は無いようです

エクストリーム配給協力とあり、低予算で荒唐無稽なホラー作品群に見合う作品となっておりました。

ドラマは幼少期と現在パートに分かれてお
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.2

分かった気でいたけど、解らないクローネンバーグ

デヴィッド・クローネンバーグ、巨匠ですが好きだったのは1990年代前半まで。以降は見たけど記憶に無いものばかり。

本作も良く解らない作品なのだが、自
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.6

またもやミスリード、だけど普通に良いドラマ

地球外生命体「X」が日本にも存在する。という冒頭の触れ込みからX容疑のある人物を追う雑誌記者が、容疑者と普通な恋愛をするという物語。

受けた印象は、ベタ
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.0

スリラーかと思いきやホラー、でもホラーとしても微妙

題名からして、リゾート地で起こる連続殺人スリラーだと勝手に思ってましたが、まさかのホラーというよりオカルトでした。

ある都市伝説のキャラクターが
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市子(2023年製作の映画)

4.5

『怪物』には悪いが、主演女優賞はこれだろ

凄い内容、重く、苦しい物語。難役を演じた杉咲花さんがとても凄かったです。

正直、中盤まではどこが良いのか解らなかったのですが、後半にかけての展開に一気に心
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インナースペース(1987年製作の映画)

2.8

この映画が最先端だった頃は良かったんだけどね

37年前の本作、発想やコメディなところ、スピルバーグ製作総指揮とか良い要素が多く、当時は確かに面白かった。しかし現代ともなると、特撮やセットのチープさ、
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

ドッグマン=ダグラスの不遇な人生

今回は体調が悪くCMの時点で眠ってしまい、気づけば1時間過ぎていました。なので前半のあらすじはサイトを参考にしております。

サイトによると、主人公ダグラスの生い立
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

ポリコレを皮肉ったブラック・コメディ

主人公モンクは作家で教養もあり穏やかな性格。だが職場の問題発言や家庭問題で、精神的や金銭的にも紛糾してくる。
そんな中、モンクの作品がイマイチと評価されるのに対
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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.6

ドラマ&映画の一気鑑賞

見る気はあまりなかったのですが、disney+でドラマを鑑賞したので映画版に臨みました。

本作はドラマの7年後で、鳥栖哲雄の一家は次男が生まれ、娘の零花は警察官になりと、幸
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フォルス・ポジティブ(2021年製作の映画)

3.0

A24提供、マタニティ・ホラー

ホラーと言うより、妊婦のマインドが不安定になる様子をホラー仕立てで描いております。

主人公ルーシーの疑惑が事実であればトンデモな気色悪い展開なのですが、真偽の程はご
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