Frapentaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.2

プレデターって狩猟民族だから思い返してみたら存在としては古そうなんだけど、映画としては近代化した舞台が多かった。
だからこそ、今作のような古い時代でのプレデターは逆に新鮮で、そしてかなりマッチしていた
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

個人的に宗教の傲慢さが暴かれると同時に信仰の本質が見出される作品が大好きで、今作は宗教におけるタブーを盛り盛りに詰め込んでそれらを抉る傑作だった。

ポールヴァーホーベンはエルしか観たことなく、裸体や
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

あまりの熱量に踊り出す。
ナートゥをご存知か?

リアリティラインを大いに超えて笑わせてくれる。観る人を元気にする素晴らしい映画だった。
こういう映画ってインド唯一無二そうでいい。多分真似できない。

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

ウェスアンダーソンライクな映像が好き。
正直話がよくわからなかったんだけど不思議と観ることができたのも自分にとってのウェスアンダーソンと似てる。
シアーシャローナンは今作が1番好き。新人として必死に事
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.0

常に冷静であろうとする主人公と、核という力に誇りを持ち敵対勢力はもれなく排除すべきという艦長との意見の食い違いが艦内全体の分裂に繋がっていて、どんどん大事になっていて緊張した。
ストーリーは潜水艦内の
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

ほぼ全編タマヒュンなサバイバル映画。
地上600mというワンシチュエーションだけでよくここまでの長尺で飽きさせずに作ることができたなと思った。間延びもせず面白かった。生存本能をむき出しにしなければいけ
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アムステルダム(2022年製作の映画)

4.0

キャスト豪華すぎる。あんな人からこんな人まで。端役でいていい人じゃないんだよな。

事前知識を入れずに鑑賞したが、結局あの組織に繋がるとは思いもせず。彼らがいなかったらアメリカも危なかったかも?

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ザ・ファン(1996年製作の映画)

4.0

今作のデニーロは過去一で気色悪い。

狂信的なファンになったデニーロがあの手この手で野球選手を追い詰めていて、何より自他の子どもに悪影響を与えてるのがすごい不愉快だった。独善的な態度を貫く奴とは離婚し
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

"1人"の男が落ちぶれていく姿を丁寧に描く超絶大傑作。
似たような作品には「ゼアウィルビーブラッド」があって、人に対するフォーカスの狭さとしてはゼアウィルビー〜ファントムスレッドまでのPTAを彷彿とさ
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

4.0

あんまり観ないシチュエーションにも関わらず昨今のご時世もあってあり得そうと思えてしまう奇作。

ピンク雲が突如発生し、外に一切出られなくなってしまった2人の男女が生活するミニマムな話。ミニマムであるか
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誰が為に鐘は鳴る(1943年製作の映画)

3.4

ストーリーが浅すぎて他の良質な戦争描写が勿体無さすぎる。
その程度で一生を誓い合うのか?

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

4.2

獣狩りの夜が始まる……と言いたくなるようなバトルロワイヤル。

味変として素晴らしい出来。
いつものマーベルと違う点としては、グロが多いことと、往年の作品をオマージュしたような白黒映像であることだ。
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フットルース(1984年製作の映画)

4.0

ガーディアンズオブギャラクシーの「踊って倒す」ルーツを探れた。

今作は古めかしいからこその旨みがある。曲から入るオープニングがもう懐かしい。

クリスペンの役が本当に踊れない役で、そこから特訓してる
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.4

サブストーリーだけあってコメディ色強め。
噛み合わないドラックスとマンティスのくだりは面白くてずっと観ていられる。
家族愛がさらに深まってて良き……。そしてさらに株が上がるヨンドゥ最高。
総じて最高!

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.9

超面白い!
言葉一つ一つにネタが詰まっていて何回も自発的に観たくなる傑作。これはナイヴズアウトに続いて本当に上手い。個人的には破壊者がツボに入った。

探偵は皮を剥くことはできるけど中心にある真実は当
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

現実逃避としての御伽話は本当に辛いが作品として大好きな部類の一つである。


第二次大戦中のスペインで暮らす少女オフェリアは軍の指揮官であり男根主義を体現した新しい父に振り回される。嫌な現実から背いて
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

3.9

ジョージマッケイが主人公に構えるからこそじわじわと救いのなさが押し寄せてきてスリラーとして良作だったと思う。
犯人の動機が弱いのがモヤっとした。ただ割と少年期の怒りでかなり根源的であるため理解できない
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ジュピター(2014年製作の映画)

3.9

普通に映像良くて面白かった。
あまり酷評されてる理由がわからなかった。

正直いいたいことがないわけではない。
なぜジュピターが選ばれるのか。それをただ遺伝子で片付けていいのか。明らかにポッと出過ぎる
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.2

とても辛い。養子に出された人たちの強制送還は昔の話と勘違いしていたら、完全に今起きている出来事で大きな衝撃を受けた。

やはり子どもが否応なしに振り回されるので可哀想。お父さん不信になっていて別れの時
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.1

思った以上によかった。
マイケルベイはCG使うより純粋なアクションの方が向いている。

何より爆発アクションと大真面目なボケの二つがしっかり両立できていて、終始飽きなかったのがいい。臓器が爆発してしま
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

4.0

泥棒退治というコンセプトやストーリー展開の良さはほとんど変わらず、さらに過激な報復が上乗せされていて面白かった。

ワールドトレードセンターの二つのビルを観ると9.11前なんだなと思い出させる。

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.0

クリスマスにクリスマス映画観たのは初めてだが、ホームアローン自体は何回か観ている。

この映画の面白いところは、ジョーペシが同時期に「グッドフェローズ」で本当に怖いマフィアに扮して観客を戦慄させてる一
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2

ストーリーに関しては捕まって助けたと思ったら違うやつが捕まって……を繰り返しててお前ら何回おんなじことすんねん!!!学べや!!!と心の中で叫んでいたが、ドキュメンタリーのごとく超リアルな映像だから全部>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

「いま自分が生きたいように生きるのが大事ーー」

未熟だと言われ自身も無意識に自覚しているような生徒たちがキーティング船長の奇抜な授業から生きることを学び、素晴らしい人生に向けて巣立っていく。胸を打つ
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ドクトル・マブゼ(1922年製作の映画)

3.9

4時間以上は流石に長いが、終盤にかけて、錯乱状態により無機物が動き始めるドイツ表現主義的な描写はフリッツラングの美術センスが光っていて良かった。今作の後、世に送り出される「メトロポリス」の系譜を持って>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.1

シリーズファンには恐ろしい映画。
ウッディの決断に感情がグチャグチャです。


人の老いと同じようにおもちゃにも飽きがあって、画面越しからウッディにずっと寄り添ってきた自分にとって、彼が飽きに直面して
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

原作全くの未読。面白かった!

とりあえず単純にスポーツにハラハラできたのがよかった。CGぽいアニメーションを初めて受け入れられたかもしれない。そのくらい親和性が高く、白熱した場をこちらにも提供してい
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

4.2

アクション全振り脳筋映画
だがそれがいい……!!


最強の破壊神がどのように生まれたのかをプロローグで丁寧に描き、その後はもうほぼ全編戦闘。かなり最初のほうからヒーロー側とドンパチしていて、アンチヒ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こういう恋愛ノリもたまには良い。ソーとジェーンはもちろん、それぞれの武器との愛情友情も色々あって面白かった。
まさにラブアンドサンダー。

あまりGotGが絡まなかったのが残念ではある。すぐまたいつも
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.2

ちゃんとホラーだったの面白い。ワンダが追う姿が完全にゾンビそのもの。
サムライミの過去作品観るとさらに面白そう。監督色が濃く出ていてかなりよかった。


ストレンジ単体作品は映像が特異的だから楽しめる
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ティチャラ追悼。

MCUで一番死との向き合い方を描いていた気がした。長が突然亡くなると混乱して必死に生きる道を探ろうとしてるのが、妹のシュリを通して伝わってきた。チャドが亡くなったときも大慌てだった
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

怨念がすごい。

上から目線の雑な消費が作り手をどれだけ怒らせていたかひしひしと伝わってくる。

料理はもちろん経営面など多方面から関係を迫られるが、とりわけ評論家と、価値を知らない雑食家および崇拝者
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

4.4

ピクサー作品って本当に面白い。
エンタメ性においてバランスが良すぎる。

恐怖から笑顔に経営方針を変えるのが正にハッピー。ワゾウスキーが活躍してるの観られて嬉しい。適材適所とよく言ったものだし、サリー
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.0

変な家族を観るのはコメディとして面白い。
パジャイナマン笑った。作る娘すごい。

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

VSタリバンにおいて極限状態になってしまった映画が多く散見されるけど、タリバンの戦力を舐めていたのかな。
少なくとも完璧な作戦ではなかったように思える。実際はもっと杜撰だったようで悲しい。

4人が結
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ある男(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

日本の現代社会の闇を、石川慶が得意とする上品な映像美とともに抉ってきた。これは最高。


「他人の人生が欲しい。」
世間に無数にあるただの願望。だけど、谷口たちにとっては、ただの願望という枠では済まさ
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