プーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.6

前評判の高さからして、第二のTHE FIRST SLAM DUNKを観に行くぞくらいの気持ちで行ったのでそれとはだいぶ違ったかな。

テレビアニメ版の数々の素晴らしい試合と比較すると90分弱の映画はむ
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ソウ(2004年製作の映画)

4.0

読めたと思ったらひっくり返され続ける見事な脚本。
感触としてはサーチシリーズに近い。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

とてもハイコンテクスト。もう一度見直したらさらに大きく理解が深まりそう。

救いがなく辛いが、悲劇という切り取り方ではなくどちらかというと普遍的な子供時代の残酷さとして描かれているように感じた。

HERO(2007年製作の映画)

1.8

事件の加害者、被害者、被害者遺族、弁護人、検察、誰一人まともに描き込めていないし、裁判内容のレベルがめちゃくちゃ低い。
その結果、当然ながら法廷劇として興味を惹かれるところがほんの少しもない。

テレ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

「お前らこんなん好きなんやろ?」のブラックジョーク。
白人が馬鹿にされてる対象だと思っていたら最後に映画好きに対して盛大な流れ弾を乱射してきてやられた。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.3

本来一言目の感想に出るべきではないけど出てしまうくらいにはCGのしょぼさが気になってしまう。
人や物の耐久力やタイムパラドクスについての説明など一々ノイズになるような納得できない要素も多い。
取ってつ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ポスター絵の目に針が突きつけられる瞬間の前後1分間くらい、今まで観た全映画で最も怖いシークエンスだったかもしれない。誇張ではなく全身が凍りついた。
個人的には蝋燭の火が消えた瞬間に主人公視点で露わにな
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

傍聴席の立場から手のひらぐるんぐるんさせてくれる良質な法廷劇。
誰が話してる間に誰が映されているかでどう思えばいいか誘導していってくれるのでそれに乗りながら心地よく頭フル回転で見続けられた。

結局は
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.3

ジョンウィック以降大流行の「舐めてた相手が伝説の男だった」モノ。今回はロシア兵を300人殺したフィンランド最強の軍人ときた。
肩書きの凄さでは同ジャンルの諸先輩に引けを取らない。

コイツの特徴はそこ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.3

ストレスなく観れるが、エクソシズムシークエンスの面白さ自体に限界を感じる…
超常現象の方にいかず悪魔との対話に振り切った方が面白くなったかも?

最終戦ではなぜ2人が強大な悪魔に勝てたのか、過去に打ち
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

なんとなくアリアスターが好きにやり過ぎて暴走してる映画かと予想してたけど普通にちゃんと面白い。ただ終盤は少しずつ確実に観客が脱落していくのは感じた笑

ボウが車に跳ねられるまでの序盤は、世界全てが危険
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.1

俺たちのマソクト兄貴の無双っぷりを拝む、もはやコメディに両足突っ込んでいるシリーズ第3作。

今回は兄貴の動きがはっきりボクシングを取り入れて機敏になり、さらに無敵になってしまっている。

1と比べる
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

天然でぶっ飛んだテルマと超イカしたルイーズの解放逃避行。説教臭さを抑えつつ純粋に応援させてくれる本当に魅力的な2人だ。

いい映画って2人の関係性やバックボーンについてくどくど説明盛らなくてもちゃんと
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

冒頭から見せられる無菌教育。
しかしど頭の無茶苦茶な教材カセットでこの教育は欺瞞を孕んでいることが常に念頭に置かれる。
そしてもう一点、上空を飛ぶ飛行機の存在によってはっきりと外の現実世界の存在も念頭
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.1

かの有名なビューティフルドリーマー。
確かにイケイケでキレッキレな映画だ。コメディとしてもホラーとしてもサスペンスとしてもちゃんと面白い。
恋愛映画としてははっきり価値観が古いがそこはまあうる星やつら
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

箱庭世界で欲望のままに暮らしてきたベラは、現実世界で他者の思惑と資本主義の現実に出会い、自立した女性へと変化していく。
思考実験を通して学び続けることの大切さを説くような映画。絶えず学び続けることが、
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.2

丸出しの段取りチャンバラとワイヤーとトンデモ日本。
巨匠が日本を扱ってくれるだけで有り難がれるほどの卑屈さもない自分は普通にちゃんとやれよと思ってしまう笑

アニメパートの構図やカット割りは今の視点で
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

キレてんなぁ。
全く直線的でないのにこれで成り立ってると判断して世に送り出せるバランス感覚が天才です。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

舞台挨拶中継付き。

年間ベスト級。三宅唱監督は現在日本最高の名匠の1人で間違いない。
上映時間がずっとずっと終わってほしくなかった。

人物や人間関係を嘘臭く感じさせない工夫と難解にならない程度に想
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スマイル(2022年製作の映画)

3.8

いっぱいびっくりさせてはいただいたが、ジャンプスケアのゴリ押しはやはりなんか納得いかない笑
それはまあいいとしてもグラス落としや電話着信音など同じネタを使い回すのはダサいからやめた方がいいと思う。
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.1

流石は韓国犯罪映画という高クオリティ。
刑事×極道×殺人鬼の三つ巴でありつつ、エリート(広域捜査隊)の鼻を明かすアンダードッグ(刑事・極道)モノとしても爽快。

最初は明らかにマドンソクに並ぶ器ではな
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

対立する二者の歩み寄り過程をもう少し丹念にドラマチックに描いてくれても良いかなとは思ったけど行き過ぎるとダメだし現状でも十二分に面白いし誠実。

日本からすると韓国は強烈に隣国ライバルの意識があるけど
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.0

このシリーズ、結局のところ恐竜達が物語の都合に合わせた動きしかしないのがとっくにバレてんのよ…。
だから見せ場が多いように見えて本当に緊張感のある見せ場は一つもないのよ。

予定調和を崩す展開は特にな
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ニモーナ(2023年製作の映画)

3.9

大きな後ろ盾なしでオスカーにノミネートされただけあり視覚的な快楽量は申し分ない。
メッセージ性が直接的に前に出過ぎているので、そこを物語がうまくコーティングできていれば傑作だったかな。

スパイダーバ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.1

映像面の凄さ、物語の平凡さ、主人公の成長の仕方、隊長達人間サイドのキャラ付けなどなどなんか既視感あると思ったらアバター1だこれ。

AIを人間以上に人間臭く描くのは意図的だとして、なぜここまでテクノロ
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