冷蔵庫とプリンターさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

柔道龍虎房 4K(2004年製作の映画)

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柔道したいだけの奴らからの手厚いサポートでダメ男が再起する話なんだけど、状況を把握するまでがめちゃくちゃシュール。
割と少年漫画的な設定だけど、柔道のためにそこまですんの?みたいな面白さが続く。少なく
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サポート・ザ・ガールズ(2018年製作の映画)

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ままならない現実を、なんてことのない些細な反抗によって覆して見せるマンブルコアの真骨頂。
ところで、ジャケ写の叫ぶシーンだが、日本青春映画特有の「とりあえず感情を爆発させてみた」的な叫びが死ぬほど嫌い
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プレデター(1987年製作の映画)

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プレデター、範馬勇次郎タイプで、強いやつを探しに来てるくせに、ハイテクのステルス装備で隠キャ戦法貫徹してるのがまず面白いんだが、プレデターとは何かを知った状態で見るのとそうでないのとでは、序盤の印象が>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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近年稀に見る純度の高いメロドラマ。
フツーに良作だとは思うけど、好みに完全に反している。会話が死ぬほどつまらん。言いそうなことしか言わない。

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

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説教中に「全部嘘よ」って歌詞の歌謡曲流す破壊工作とかすごい面白いんだけど、全編通してシリアスに振り切っているせいで、扇情的な宗教のあり方に対する批判が弱まり、ドラマが感情に流されてしまっている感じはし>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

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筋肉というソリューションを提示してアクション映画史に名を残す傑作。今作のシュワルツェネッガーは、一昔前ならジェームズ・ボンド的なオールラウンダー型の主役にあっさり負けてしまうタイプの脳筋敵キャラのはず>>続きを読む

自由の幻想(1974年製作の映画)

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一般的な社会通念とは真逆の価値観のもとに生活する人間を描くことで、逆に社会通念そのもの、規範そのものの不条理を浮かび上がらせた傑作。
公共の場での排泄を奨励し、食事をタブー視する独特の場を目撃した我々
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ラスティ・メン/死のロデオ(1952年製作の映画)

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株式会社ブロードウェイから『不屈の男たち』の題で販売されていることに長い間気づかず、さらにはDVDを購入してからも長らく積んであった今作をようやく鑑賞。

現代のカウボーイの生き様を描き出した、言わず
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

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ブロードウェイミュージカル由来の魅力を、映画化にあたって解体せずに残存させることに成功したのが今作の圧倒的ヒットの理由じゃないだろうか。
もちろんキャストはものすごい顔ぶれが揃っているが、恥じらい、馬
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

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面白い。復讐三部作の3作目。当時の韓国映画界でも、ビジュアルの奇抜さはピカイチ。
復讐の主題に特別の関心はないため、今作における復讐がどうであるかとか、いちいち分析する気にもなれないでいるが、とりあえ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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人間の一生を語るのに映画は短すぎることを『市民ケーン』から学んだ保守的な映画ファンとしては、今作の長さは許容できない。だからと言って全然ダメかと言われるとそうでもない。「いかにもオスカー取りそう」とし>>続きを読む

スニーカーヘッズ(2015年製作の映画)

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スニーカー文化をポジティブに描いたドキュメンタリーで、浮き彫りになるのが現代消費社会の神話と構造だったりするから面白い。スニーカー収集の趣味はないが、「履かないのに買いまくって倉庫がパンパンになる」「>>続きを読む

悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

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思っていたより結構良かった。100点満点で言うと、40点くらいかなと予想してたのが、見てみるとマイナス90点だったという感じ。
殴り方がパンチングボールのそれでかなり良かった。

ワーキング・ガール(1988年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

80年代「強い女」表象の代表的な女優シガニー・ウィーバーに、メラニー・グリフィスが挑むロマンティック・コメディ。
恋とビジネス、どちらの勝負の決着も終盤のエレベーターで着くところが面白い。
「おい、こ
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猿の惑星(1968年製作の映画)

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あまりにも有名なラストはさておき、予想以上にしっかりしたSF作品でフツーに面白い。
教条を頑なに守り続ける猿の社会の前近代的不条理も良いが、未来のアダムとイヴになろうとしたチャールトン・ヘストンの歪ん
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美人劇場(1941年製作の映画)

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凡庸なミュージカル映画。凡庸でもミュージカルシーンが続くのなら良いが、内幕モノの体裁を保つために主演3人の凡庸なメロドラマがそれぞれ付随しており手に負えない。レヴューのない中盤は特にキツい。
とはいえ
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上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

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『切腹』と並んで、やたら海外評価の高い時代劇。武家社会の不条理を描く小林正樹作品だが、「上意」に逆らうことを禁じられ、断るという選択肢が与えられないばかりに「恐れ多い」を連呼する三船敏郎の姿は今見ると>>続きを読む