KotaroKinoshitaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

5.0

迷いなく北野武のベストであり、21世紀に入ってからの邦画としてもベストの一つ。北野がここまで分かりやすく現実社会を意識した作品はこれくらいなのではないか?という気もする。


演出1.0
人物1.0
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狂武蔵(2020年製作の映画)

3.8

チャンバラ無間地獄に付き合わされる中で、観客も武蔵と同様にヘロヘロになっていく体感型ムービー。もう少し演出の余地があったのではないかと思うが、段取りが詰められていないがゆえの緊迫した間合いはしっかり映>>続きを読む

クロウ/飛翔伝説(1994年製作の映画)

4.0

街全体のプロダクション・デザインもさることなから、母を失った少女が破れた網タイツを履いてスケボーを走らせるなどの細部にも"世界観"が刻み込まれている。
『ダークナイト』の源泉の一つであることはほぼ疑い
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オーディション(2000年製作の映画)

4.9

結局、滑り込みで年末にもう一本。『プロミシング・ヤング・ウーマン』には無いものが全てここにある笑
四谷怪談のごとく悪夢が連鎖していくシークェンスの後に戻ってきた現実で、椎名えいひが大きなカバンをどかん
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フランキー・スターライト/世界で一番素敵な恋(1995年製作の映画)

4.1

今年の本当の締め。清廉潔白に見えるガブリエル・バーンが浮気したかと思ったら、その浮気相手の連れ子とバーンの娘の恋物語になるという、なかなか尋常ならざるストーリーだが、非常に幸福なエンディングが用意され>>続きを読む

うずまき(2000年製作の映画)

3.9

伊藤潤二の実写化として最も原作に忠実な作品の一つ。初音映莉子の伊藤ヒロイン感は凄まじく、フィーファンも台詞回しの危うさ含めてナイスな配役。異常さとポップさのバランスの象徴として小津の切り返しを使ってい>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

インディの世界観を守りつつマンゴールドなアクションも盛り込み(部分的にミッション・インポッシブル以上だと思う)、思ってもいなかったサプライズなクライマックス展開もあり、基本的には「まさかの大傑作!!」>>続きを読む

バンパイア・イン・ベニス(1988年製作の映画)

4.0

タイトル通りの映画で、霧がかったベニスのロケ撮影が非常に美しい。女優の裸体の撮り方も綺麗。とかいってると、いきなりノスフェラトゥの腹にショットガンのデカい風穴が空いたりするので気が抜けない。
ほぼノー
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

-

ながら見していたが、やはり圧倒的にエキサイティングですね

禁断の惑星エグザビア(1982年製作の映画)

3.6

2001年、スター・ウォーズ、エイリアンをコラージュして美女で接着すればコーマンオリジナルじゃい!というわけで、基本的には「全く脈絡のないおっぱい」ありきのB級映画だが、実は特殊メイクも部分的によく出>>続きを読む

妖獣都市(1987年製作の映画)

4.1

これこそ真のジャパニメーション!12頭身ほどのスタイルから繰り出されるアクションとセックスはどれも奇想天外かつ美しいが、会陰から糸を吐き出す蜘蛛女には心底痺れる。飛行場の戦闘で飛行機が絵に侵入してくる>>続きを読む

サンタが殺しにやってくる(1981年製作の映画)

4.3

ダウナー系殺人鬼映画の傑作・・・!すっぴんの小梅太夫に似た主人公の絶妙な狂気を帯びた顔に釘付け。クライマックスのイルミネーションの非日常感、からの感動的ラストは落涙必至。


演出0.8
人物0.9
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.9

傑作というほとではないにしろ、とにかくテンポが良く、フランス人にしか許されないエスプリも効きまくっており、配役も含めて非常に好感の持てる作品。


演出0.7
人物0.8
構成0.8
驚き0.8
趣味
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Silent Night(原題)(2023年製作の映画)

4.2

『クワイエット・プレイス』も土下座する正真正銘の全編セリフ無し演出=アクション一本勝負!アクションを明確にするための適切なスローモーションを重ねた先に、2丁拳銃が飛び出したときには「流行りは<ジョン・>>続きを読む

白雪姫(1937年製作の映画)

4.6

オリジネーターにしかない凄味というものは時が経つほど増すらしい。井戸の水の波紋から不必要に多い動物の群れまで、アニメーションの魅力は尽きないが、「自分より美しい女を殺すために醜くなる」という転倒をアニ>>続きを読む

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.9

モロに世紀末でありながら、SNSのこともプーチンのことも(少なくとも一般人は)考えずに済む、というだけでこんなに明るく観れるとは。
宇宙に行くまでが面白く(逆に宇宙に行ってからは"無重力状態"のごとく
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

めちゃくちゃ面白いシークェンスはいくつかあるものの、さすがに支離滅裂すぎるし、明らかに間延びしているシーンないしショットが散見されることからアリ・アスターの演出が行き届いているとはとても言えないと思う>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

衝撃のセックス珍道中。めちゃくちゃ良かったが、途中から寝てしまったのでまた今度観ます・・・


@ AMC Kips Bay 15

(2023年製作の映画)

3.4

何かと鼻につきますね〜ぇ笑


演出0.7
人物0.7
構成0.7
驚き0.7
趣味0.6


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体的な構成
驚き=斬新さ、意外さ
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ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.1

そういや見ていなかったのでぼんやり鑑賞。パンのくだりとか、キャラクターの印象付けとか、もっと丁寧にやれば普通に面白くなるのでは。脚本が無茶苦茶なのはいいとして、クライマックスはもう少し派手な殺し合いに>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

2.8

ファンダムありきのシリーズとはいえ、ここまでつまらないとは・・・どんな環境でもキャラクターを仕上げてくるゲイリー・オールドマンだけは評価できる。


演出0.6
人物0.6
構成0.6
驚き0.5
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.4

思っていた以上に低予算映画になっていて驚いたが、やたらアジア人が活躍するのでそこは好感を持った。しかしアンディ・ガルシアはオーラが無くなったな・・・


演出0.7
人物0.7
構成0.6
驚き0.7
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異端の純愛(2023年製作の映画)

3.9

男の白昼夢あるいは少年の暴力的妄想の具体化として、井口昇にしか描けない気持ち悪さと妙な品格のバランス。一部やりたいことに絵が追いついていない感じはあるものの、俳優が総じて良い。


演出0.8
人物0
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大魔神怒る(1966年製作の映画)

3.4

一作目と違い、村人にまで怒りの矛先が向かうこともないので、普通の勧善懲悪の話になってしまっている。突然のモーセ(笑)


演出0.7
魔神0.7
構成0.7
驚き0.7
趣味0.6


演出=総合的
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Eileen(原題)(2023年製作の映画)

3.9

トーマシン・マッケンジーの変顔が可愛いので必見です。●●に錠剤飲ませる某シーンがやたらリアル。


@ AMC Empire 25

演出0.7
人物0.9
構成0.7
驚き0.8
趣味0.8

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大魔神(1966年製作の映画)

4.4

人間の向こうに巨大な大魔神が見えるショットで、全く合成のアラが見えず驚愕するが、実は合成ではなく等身大の大魔神を作って撮っていると知りさらに驚愕!でお馴染みの傑作。大魔神のオーバーキル具合には、神を目>>続きを読む

座頭市御用旅(1972年製作の映画)

4.0

勝プロの座頭市は『座頭市』しか観ていなかったが、こちらも地味ながら十分満足できる秀作。序盤でもう三國連太郎率いるやくざが市に手も足も出ないので、話がそこで終わってる感じがするが笑、それはそれとてクライ>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.4

最近の終末映画としては個人的ベストかもしれない。「ネット繋がらないとNetflix見れない!」という状況をNetflixオリジナルでやるという批評精神に感動した。ジュリア・ロバーツがめちゃくちゃハマっ>>続きを読む

ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

4.0

クライヴ・バーカーの原作を読んだので再見。ハリウッドのテンポに乗せて北村龍平の美点だけが引き出され、原作よりだいぶ粗い殺しっぷりなれど不思議とバーカーのムードも残されているという稀有な作品。公開時には>>続きを読む

ブラインド・フューリー(1989年製作の映画)

3.7

ハウアーの刀さばきこそアレだが、古き良きB級アクション映画のスタイルでしっかりエンタメしているので無理なく楽しめる。最後に突如出てくるショー・コスギも頑張ってます。


演出0.7
人物0.8
構成0
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.3

異次元ジャンプは何度観ても楽しいとはいえ、基本的には花子さんから進化してないし、セリフからストーリー進行までさすがに色々と雑すぎるのでは?せめて"師匠"は『来る』の松たか子を超える意気込みで演出してほ>>続きを読む

バッドサンタ(2003年製作の映画)

3.6

オフビートは好きではないが、あの子役の存在がどんどん膨らんでいく感じは並大抵ではないなと思った。


演出0.7
人物0.7
構成0.8
驚き0.7
趣味0.7


演出=総合的な演出
人間=俳優お
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.0

テクスチャだけでは興奮は生まれないという典型。外装には明らかに手がかかっているものの、キャラクターの動きは実はかなり限定的で、ほとんどプログラミングで作られている感じがした。悪のミュータント軍団周りの>>続きを読む

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

4.0

今やアニメーション本来の喜びを最も体現しているシリーズになっているのでは?ナンシー・シナトラとかストーンズを持ってくる音楽センスも光っている。


演出0.8
ミニ1.0
構成0.7
驚き0.7
趣味
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

4.4

戦争の勃発から社会主義的な解決まで、基本はオーセンティックでウェルメイドな展開ながら、終盤のレジーナに起こるハプニングなどで飛躍も見られ、とにかく面白い。レイチェル・マクアダムスはじめ全員可愛くて良い>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

見れば見るほど良くできているのだが、良くできている=演出のコントロールが効いているがゆえに、個人的にはプンクトゥム不足(?)というか、決定的な恐怖には欠けているように思ってしまう。


演出0.8
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