EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

顔を知らぬ個人投資家たちが株式市場の“空売り”文化を変えた!熱き物語とお茶目なお笑い、兄弟の歪な愛に酔いしれろ。YouTuberが資産家、大企業を相手に痺れるほどの熱戦を繰り広げる。我々はスマホのワン>>続きを読む

罪と悪(2024年製作の映画)

3.6

罪の意識は消えない。どんな形であれ自分に返ってくる。少年時代の不可解な死亡事故と大人になって起きた殺人事件がクロスする。罪を被った男と守られた同級生、しかし真実はあまりにも残酷だった。
にしても少年院
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.7

歪すぎる純愛。愛のベクトルが真っ直ぐに向いていようが人の心は変わらない。
恋愛とは一方の偏愛ともう一方の妥協で成り立っているのだろうか。
互いに深い傷を負うことで初めて対等になり向き合える。
“目の死
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

2023年公開映画でトップクラスに好きなラストシーン。ワンコ好き必見。
仕事を転々とする低所得な男女のすれ違い恋模様をカウリスマキらしくユーモラスに魅せる。登場人物は驚くほど笑わない。だけど心情が想像
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.2

個性的な4人+1人が織りなす究極の五角関係!中島歩のための中島歩映画とも表現できる今年屈指の恋愛コメディ。クズ役をやらせてもなんだか憎めないのは『レッドロケット』のサイモン・レックスにも匹敵。てか主要>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

好き嫌いは置いといて凄い映画を観た。そんな感覚。体は大人、頭脳は子供な主人公の視点で世界を旅する。“良質な社会”を知らず理性なく本能のまま動く前半と徐々に知性を身に付けていく後半。エマ・ストーンも強烈>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.0

ゴジラはモノクロがよく似合う。
映画の感想はカラー版と変わらずだがその迫力と破壊力は贅沢な時間以外の何物でもない。銀座上陸シーンだけやけにゴジラと街のCGの浮き具合が気になったが最高レベルのゴジラ映画
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.3

テンポも良いしめっちゃオモロい!
原作未読ながら血の通った個性的な登場人物たちに心を奪われる。
アクションも見応え十分だが、それ以上に知略的な心理戦もお見事で体感時間も短い。
フラグの立て方も上手く次
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サウンド・オブ・サイレンス(2023年製作の映画)

3.3

音出し厳禁🚫イタリア産アイデア力勝負ホラー。得体の知れないものがやっぱり怖い。だから真相解明する後半は怖さ皆無。とはいえ編集とアイデアは一級品。「なるほどぉ」と感心してる場合じゃない。俺はホラーを観に>>続きを読む

私の少女(2014年製作の映画)

4.0

鬼キツい。エリート街道まっしぐらな警官がある問題を機に田舎町に左遷。そこで出会った傷だらけの少女…彼女との出会いが再び警官の人生を狂わせる。自制心を持つ大人としての葛藤、正義感を持つ警官としての真っ直>>続きを読む

太陽の家(2019年製作の映画)

3.7

軽々しくお礼にって知り合ったばかりの男を家にあげる広末も広末だが、図々しくカレーをもらおうとする長渕も長渕。独特な盛り付けのカレーライスは本作のテーマに通ずる。真ん中は自分自身、その周りを大切な家族や>>続きを読む

FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023(2024年製作の映画)

5.0

最高のライブ体験!“生”に勝る体験はないのが前提ではあるが、最前列でアーティストを独占できる感覚が味わえるのは劇場ならではだろう。ドルビーシネマの音響も相まって心から生毛までビショビショ。カラオケ行き>>続きを読む

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 4K REMASTER版(年製作の映画)

4.5

星を救った戦士たち、その後の物語。まさか劇場スクリーンで観られる日が来るとは。劇場の大音響で同シリーズのテーマソングが聴けるのは贅沢以外の何物でもない。Rebirthの告知映像が劇場スクリーンで観られ>>続きを読む

台風クラブ 4Kレストア版(1985年製作の映画)

4.4

「生きる」「学ぶ」「恋する」に葛藤する中学生たち。正しい成長、正しい大人とは何なのか。子供から大人への階段を登るにあたり、恋に喧嘩に勉強に…台風という非日常をきっかけに自分たちの人生を見つめ直す青春人>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

4.0

すれ違う母息子。お互い自分の世界に閉じこもって殻を破れない。親子に限らず、人にはお節介なところがある。“相手のため”という大義名分を盾にしてるだけで結局自分のことしか考えていない。そんな似た者同士が痛>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.3

この男は一体何を考えているのか。大学に馴染めない“孤独”な男は学内の人気者と仲を育む。絢爛な豪邸でひと夏を彼の家族と過ごし巻き起こる悲劇⁉︎序盤に結末を見せてから徐々に真相を明かしていく構成に釘付けに>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.4

「これぞ映画」という感覚を与えてくれる見事な“こじらせ”青春ドラマ。高校卒業を機に大人の階段を登るレベッカと変わることを受け入れられないイーニド。レコード蒐集家のオタクとの出会いで自分の気持ちの収拾が>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.6

少年時代の苦い思い出。優しいおじいちゃんから受け取り刻まれる一つひとつの大切な言葉。人種、移民、偏見といったあらゆる差別感情が1980年代の社会と共に切に映し出される。厳しくも温かい家族の存在の有無が>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

4.0

夫婦の心の会話。冷え切った関係から愛情の再燃、それはほんの些細なきっかけなのかもしれない。物語の抑揚が薄く、その分役者の動作一つひとつが想像をかき立てる。微妙な不可解がラストにひっくり返される驚きの展>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

巻き戻らないビデオレコーダー。過ぎた時間は取り戻せないからこそ、一瞬一瞬を全力で生きる。中学生もヤクザも立場も年齢も職種も違う我々もみんなそう。戦わなければならない理由がある。劇中の彼らの関係性の積み>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.0

ヴィラン不在…復讐心に取り憑かれたブラックマンタでは役不足。黒幕もそれで終わり⁉︎な消化不良で、映像的スケールに対して戦闘のスケールやワクワク感が足りない。“兄弟の絆”を描くテーマ性は好みなはずなのに>>続きを読む

運命のマッチアップ(2019年製作の映画)

4.4

台湾映画のスポーツ傑作ここに誕生!
大の仲良しバスケ好き兄弟。弟は強豪校へ、兄は弱小校へ。それぞれの学園生活にドラマがあり双方全く違う方向に。少年漫画的な“友情・努力・勝利”が詰まりに詰まった涙を禁じ
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彼方のうた(2023年製作の映画)

3.4

すべては主演・小川あんの表情に委ねられている。川のせせらぎ、バイクのエンジン音、料理する音、劇中のすべての音に五感を研ぎ澄まし想像を膨らませることで豊かな情景を思い浮かべる。喪失も何かを得ることも“気>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.4

驚異的な信念と精神力で戦地沖縄を生き抜いた銃を持たない衛生兵。軍の方針に背くと軍法会議にかけられた男が多くの米兵の命を救ったなんて信じられる!?彼は戦地で一発も銃弾を放たず、銃撃飛び交う断崖絶壁を何度>>続きを読む

ボルケーノ(1997年製作の映画)

4.1

LAを突如襲う未曾有の大災害。地震?いや火山の噴火だ!とトミー・リー・ジョーンズが街の人々を救うために立ち上がる。溶岩の海が押し寄せて「もう終わた…」な状況も冷静に諦めずに対処。わがまま娘が仕事人間パ>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.4

タランティーノ監督デビュー作にして30年の時を経てスクリーンに帰ってきた時系列マジックの傑作。限りなくバイオレンス、海の向こう側アメリカにも“任侠”って言葉があるのだと確信させられる義理人情に涙。>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.5

生に抗い今を生きる。ツチヤタカユキはまさに笑いに生けしカイブツや。
世の中の慣習や上下関係、忖度、そんなもんクソ喰らえ。笑いのネタ作りで狂ったように日々を過ごした男の悲喜劇。とはいえ人に生かされてる。
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

大阪を舞台にオレオレ詐欺グループを巡るクライムサスペンス。安藤サクラと山田涼介が姉弟で巨悪な集団と警察の両方から追われることに。キャストの好演もあり思った以上に楽しめた。やはり安藤サクラは凄い。個人的>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.9

料理とは混沌、それに秩序をもたらすのが料理人。オープニングから収穫→調理→食事と丁寧に見せながら、美食家と料理人の主従を超えた関係性を映し出していく。逸品の数々に目を奪われながらも残念なのは香りが楽し>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.7

人の恨みを買ってない?きちんと精算してる?目も当てられない惨劇から1年後、不気味な連続殺人事件が巻き起こる。年末にやり残したことはないか?と盛大にグロ散らかしたゴアスラッシャーは景気が良い。
ただ10
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.9

できなければ手を差し伸べて貰えばいいし、チャレンジすれば見える景色はこれまでに味わえなかったものになるだろう。自由な発想を大事にした教育が“やさしい”子どもを肯定する。否定されることほどブレーキになる>>続きを読む

ブギーマン(2023年製作の映画)

3.6

Here comes theやべーやつ!
部屋を真っ暗にするな。絶対に振り返るな。破れば奴の思うツボだ。
良くも悪くも正統派ホラー。スティーブン・キング原作らしい程よい塩梅で恐怖感を煽る。後半のオバさ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

役所広司の顔面の演技力ハンパねぇ!トイレの清掃員の日常をただ追いかけただけに見えるが、極力余計な情報を排除することで想像で補う余地を残すヴェンダース節も随所に。ルーティンを繰り返すばかりでも間違いなく>>続きを読む

ファミリー・プラン(2023年製作の映画)

4.0

おバカ映画だと侮るなかれ。元殺し屋である身分を隠しながら家族第一で生きる車の販売員が主人公。この最低情報を備えておけばギャップをつく演出とテンポの良い編集の術中にかかり笑いが我慢できないはず。赤ちゃん>>続きを読む

人魚伝説(1984年製作の映画)

4.3

凄いもんを観た!何者かに夫を殺害され復讐心に支配された1人の海女。あわび取るしか脳がないと揶揄された女が田舎の漁村を血の海に変える。原発誘致がもたらす権力の壁と人間の汚い欲、金に塗れた男たちも裸の美女>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.9

ザック・スナイダー待望の最新作!
なぜこれを劇場でやらない⁉︎
壮大な宇宙大戦争の幕開け。
まだまだ序章感は否めないが、随所に発揮される魅せる演出。
クライマックスは後編に期待を膨らませるのに十分。早
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