EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.5

娯楽映画として百点満点な導入から一転、氷結と評されても仕方ない寒い家族ドラマと能力のわかっている悪霊の興味ない歴史に焦点を当てたダルいドラマが展開される。
キャラ勢揃いなファンムービーも登場人物が多す
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.2

この映画を観てあなたは誰かを思い浮かべるだろうか。“イニョン=運命”の描き方をアップデートさせた構成に好感。24年にも及ぶ海をも超えた相思相愛。何か成し遂げたいことがある、だけど大切な人がいる。そんな>>続きを読む

憎しみ(1995年製作の映画)

4.3

面白い!
パリ郊外(バンリュー)で暮らす移民たち。
若者の1人が警官の落とした拳銃を拾ってから96分の尺で目まぐるしく物語が展開し目が離せない。
都会も郊外もモノクロで同一視させるおかげで郊外の物騒さ
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ミニオンの月世界(2024年製作の映画)

3.9

イルミネーション作品『FLY!フライ!』と同時上映。怪盗グルーの悪役ベクターのメイン短編。
第一弾『怪盗グルーの月泥棒』で月に飛ばされてしまったベクターのその後を描く。
天才科学者なのにアホ。ミニオン
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

5.0

「可愛い鳥には旅をさせろ」
生まれ育った池しか知らぬカモ一家が羽ばたき外の世界へ。幾多の苦難を乗り越え家族の絆を確かめ合う模様が良い。個性豊かで飽きのこないキャラの配置、鳥目線で見た社会の厳しさやアニ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

大興奮の砂虫ライディング!!
一見内輪揉めな一族争いを宇宙の大規模で描くシリーズ第二弾。
シャラメの予言者かつ救世主としての成長譚。葛藤や挫折は浅いし悪役もあっけないけど音と圧巻のスケールでお釣りが来
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.7

残酷すぎる焼殺事件…その謎を追うフランスの刑事たち。螺旋のコースを巡る自転車と同様に悪循環が続く。どうしても犯人に辿り着けない、焦る彼らを見渡せば男性が牛耳る社会なのだ。未解決事件を元にした作品だから>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

2.2

「なんか間取り変じゃね?」から始まる悍まし系ミステリーからのホラー?予告が一番良くできてた。予告編集した人は褒められるべき。ってか後半のあの展開真新しさも何もない。散々引っ張ってそれかよってのと「なぜ>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.9

マイケル・マイヤーズとローリー・ストロード最後の対決。恐怖は伝播する。
人々の悍ましいほどの悪意がたった一度の過ちを犯した人間の心を毒す。
ブギーマンを作り上げたのは第三者の悪意だ。KILLSの殺戮以
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卒業(1967年製作の映画)

4.5

とんでもない青春時代だ!
優等生で将来を嘱望された有望株。だけど彼にはまだ済ませていないことがあった…まさかの展開で知り合いの社長夫人と逢瀬を済ませたと思いきや、恋に落ちたのはその娘。
一体何からの卒
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

4.3

思わぬ掘り出し新作配信。最初は悪ふざけで作った架空の人物だった…周りから追及され引けなくなった主人公らは無名俳優に“なりきり”を依頼。ほら吹きからまさかのサクセスストーリーへ?爆笑と感動をWでどうぞ。>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.4

あまりにもドギツい106分の新感覚映画体験。アウシュビッツ強制収容所の敷地内の屋敷に暮らす家族。夫の疲弊、妻の執着、裕福な暮らしに見えて周りは悲惨。それを見せない嫌らしさが気持ち悪さを増幅させる。
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.7

右頬を白人警官に殴られ歯が欠けた実在の黒人活動家。キング牧師の「私には夢がある」演説の裏でカリスマ的存在となった男が人種差別撤廃を訴え続ける。時代の変化の乏しさと少しの進歩を知るきっかけに。

今回ア
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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.5

狂い咲き津田健次郎の優勝。
娘の半グレ彼氏を殺したドラマ版7年後に再び鳥栖哲雄に危険が及ぶ。推理マニアの主人公は半グレたちの裏をかき続け危機を脱する。家族の物語であり、一方で津田健の独壇場。セリフ回し
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

緊張感ある心理合戦がたまらない。岡田将生のサイコパスキャラにハズレなし。沖縄の断崖絶壁で起きた転落事故?その真実を知ってしまった少年たち。本当にヤバいのは誰?畳み掛けるクライマックスに納得しづらい箇所>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.4

音楽は地球を救う!
どうやってもリコーダーが上達しないのび太を個性として捉えた音楽映画の新境地。
ドラえもんのピンチに必死で音楽で貫くのび太の姿に目頭が熱くなった。
ただ見せ方という意味では新鮮だった
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デッド寿司(2012年製作の映画)

3.0

す、寿司だって生きてるんだから!
まさに何でもありな異種格闘技戦。寿司が舞う、襲う、吸い付く、火を放つ!意味不明だがグロあり、エロあり、屁あり!武田梨奈の壮絶アクションと松崎しげるのシャウトが旅館を救
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.2

どうしてそこまでして危険な海を渡るのか。困難でも一回の人生で何かを成し遂げる。
人を突き動かす“夢”とは凄まじいパワーを持っている。
誰よりも勇敢な戦士と彼女を支えた親友の究極の愛を描いたバディムービ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.5

「今大事なのは黒人の声に耳を傾けること」
あまりにも皮肉に満ちた傑作ブラックコメディ。文学に精通した黒人小説家がいかにも大衆が好みそうな小説をテキトーに書く。思いもよらぬ形で話題になる風刺×風刺の多重
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0

とことん騙しにかかる裏切り型スパイアクション。次々と繰り出される「実はこうだった」で脳内が刺激され気付けば拒絶反応が…色鮮やかなセットと美麗な俳優は観て楽しいが明らか合成のCGと間延びした構成に飽きる>>続きを読む

コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

心と心の壁。妻を亡くした男が主人公。
妻の希望を叶えるべくイギリスのウィンダミア湖を目指す。
誰よりも愛する妻だからこそ、彼は息子にすら対抗意識があったのかもしれない。
ただ旅先で父娘と出会い新たな価
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.2

苦しい…苦しすぎる…!
思い込みの魔力って本当に凄まじくて、言霊と通ずるところがある。「大丈夫」と手を差し伸べてくれる存在がいることがどんなに救いになるか。杉咲花の圧倒的な表現の力で自分もその世界にい
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プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

4.3

内気な少年がひと夏の出会いで進化する。ボーイミーツ陽気なおじさん。ママの恋人から3点と言われようが輝ける場所は間違いなくある。
「自分で挑戦してこそゲームだ」
見知らぬおっさんからかけられた言葉を実行
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.8

産後すぐに母を亡くした主人公。開花した能力は未来予知。3人の少女と邂逅し母を持たぬ女性が保護者として成長する過程が実に良い。趣向を凝らしたアクションや地に足ついた展開には好感。ユニバースの制約を受けず>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.4

“勝ったことがない”どころでなく“得点したことがない”サッカー代表チームを導くことになった白人監督。タイカ・ワイティティらしいおふざけ具合で笑わせながらも最後の結果で感動を誘う。とはいえ過程の描き方は>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

あなたの目に映る真実は何?
夫が落下して死亡。
自殺?事故?他殺?疑われるは妻。
裁判では参審員の疑似体験をしながら真実を第三者目線で追う構成が面白い。
低視力の息子や飼い犬など、具体を証明する術が主
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.5

バディムービーの最高峰。
命懸けの救出作戦。恩には恩で返す。
当然のこと。
命を救われた米兵が「お前を救い出す」の精神でアフガン人通訳を救出し返す話。
周りは敵だらけ、こちらは己のみ。
妻の覚悟も凄い
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

ただラグビーの試合の遠征で飛行機に乗っただけなのに…。
“生きてる”とはどういうことか。
「これを生きてると言えるか?」悲痛なセリフが胸を突き刺す。
“生きてる”とは選択できる環境があることなのだと再
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彼方に(2023年製作の映画)

4.5

全ての想定外の出来事はほんの一瞬で変わる。多忙な日々を送る男と発表会を迎える愛娘、最愛の妻。彼らは幸せだった…はずだった。人生何が起こるかわからない。自分が悪いわけではない。だけどほんの一瞬のよそ見が>>続きを読む

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

4.2

「私はあなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影」
母を亡くし機械帝国への復讐を誓う少年。
謎めいた女性メーテルとの出会い、擬似親子関係と旅と絆、憧れのヒーローとの邂逅、道中の出会いと友情。
少年の葛藤
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.4

うぉ〜超良い!
73歳のお爺ちゃんが仲違いして10年会ってない兄に会いに行くほっこり癒し系ロードムービー。
ただその方法が驚き。
たった時速8kmしか出ないオンボロトラクター。
行き先は560km離れ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.7

広い世界を知ることの大切さ。夏休みの間、親戚夫婦と過ごすことになった少女。少しずつ、着実に“生きる”ことの喜びと楽しみを見出していく。共に過ごす人の影響がどれだけ子どもの成長に繋がるか。ラストはわかっ>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.0

1900年代、自分の思い通りに生きられなかった黒人女性。彼女らの怒りや悲しみ、全ての心情をパワフルなミュージカルで映し出す力作。一方、尺の割にミュージカル一辺倒で彼女たちの不遇はマイルドに感じられた。>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.1

機械仕掛けのマスコットたちが襲いかかるホラー!酷評するほど悪いとも思わなかったけど冗長で面白いとも思わず。
ホラーというよりミステリーサスペンスの方がしっくり。
この手の人形系ホラーやり尽くされてて斬
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

鑑賞後の余韻でじわじわと“好き”が高まる映画。やはり他人の痛みを知る人は人に優しくできる。劇的な演出があるわけでもないのに記憶に残るシーンの数々。この映画の登場人物は僕らの生活の延長線上にいる。松村北>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.8

果たして俺は何を見せられていたんだろう🍅突如人々を襲うようになったトマト🍅
トマトが暴れる🍅
トマトが潰れる🍅
トマトが浮遊する🍅
みんななぜか絶叫しているがトマトの何がそんなに脅威なのか🍅

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