eop421さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

5.0

ギレルモ・デル・トロのアニメーション、しかもストップモーションアニメで題材はあのだれでも知っているピノキオです。なんでピノキオ?と思っていましたが期待を裏切らぎらない素晴らしい作品でした。原作の内容も>>続きを読む

僕の彼女はどこ?(1952年製作の映画)

3.0

初のダグラス・サーク作を鑑賞。題名と内容がなんか違うのだが?と思ったら作中で歌われる曲がそのままタイトルになっているだけで内容とはあまり関係ないそうです。肝心の作品についてですが、コメディだから展開の>>続きを読む

クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

4.0

非常に知れた話しなので展開わかるし、まして1938年と古い作品だし楽しめるだろうか?と思ったがそんな思いは不要でしたね。ケチで強欲なスクルージが心を入れ替えて、優しく寛大な人間になるまでのお話です。特>>続きを読む

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

3.0

人間の狂気を描いた作品なのでしょうか。ジャンヌには自分勝手に相手に抱く妬みや嫉みが、ソフィーには自分の秘密を知られる恐怖が…。その二人が一緒になったことで狂気が増幅したのかな、と思いました。ジャンヌと>>続きを読む

舞台恐怖症(1950年製作の映画)

3.5

好きな男性のために、にわか探偵としてジェーン・ワイマン演ずるイヴが活躍するサスペンスです。マレーネ・ディートリッヒが主役かと思ったのですが、違うのですね。ヒッチコックですから単純なお話しでは終わりませ>>続きを読む

決闘高田の馬場(1952年製作の映画)

4.0

テレビの時代劇並の時間で、色々なものを凝縮しており凄いです。コメディ調で長屋の人達との絡みも良いですし、後に堀部安兵衛になる伏線もちゃんとあったり。一番大事なのは阪妻って凄いんだなぁ、ということでしょ>>続きを読む

こころ(1955年製作の映画)

3.0

『こころ』は時折無性に読みたくなる小説の一つ。あの名作が映画化されているのはなんとなく知っていたけど監督は市川崑だったけ?というくらいの無知っぷりでした。しかも森雅之に新珠三千代なんて期待してしまうで>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.5

何これ…。よくこんな馬鹿みたい(褒めている)な話し考えついたな、と感心してしまった。無人島で助けを待つも誰も来ず。そんなとこにやっと誰かが!と思ったら死体さんだった…。だけどその死体さんはスイスアーミ>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

馬鹿みたいな実験を始めてみたら、歯止めが効かなくなってしまったおじさん4人。一見人生が好転するかに見えて、元々巣食っていたダークサイドが露わになってくる辺り笑えない話しだなと思いました。結局お酒の力で>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

4.0

アニエス・ヴァルダ自身が住むダゲール街の日常を撮った作品。ドキュメンタリーというにはラフ過ぎるし、映画というには物語が無い。いつも顔を見合わせる人々にあらためて視線を向けたらなんだか良いものが撮れまし>>続きを読む

WALK WITH ME マインドフルネスの教え(2017年製作の映画)

4.5

今年1月に亡くなっていたのですね。ティク・ナット・ハン氏のことは知っていましたがマインドフルネス本が巷に溢れていて、何を読んでも同じなため氏の本に手が出ませんでした。たまたまAmazonにこのドキュメ>>続きを読む

新宿タイガー(2019年製作の映画)

1.0

私が小さい頃から新宿で見かけていたタイガーさん。親と新宿へ買い物に行く度に見かけるのです。いったいあの人はなんなんだ?とずっと思っておりました。新聞配達員だと知ったのは大学生の頃かな?新聞の束を抱えて>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

2.5

ドタバタの顛末を90分ちょっとで上手くまとめていて、そこは評価できるのでは…。あり得ない話し、と言ってしまえば身も蓋もないないのだけど少々やり過ぎな感じに思いました。内容的にあまり好きになれないタイプ>>続きを読む

戦慄の七日間(1950年製作の映画)

3.5

どこかで観たことがあるような内容だがまったく思い出せない。自分が開発に関わったものを戦争に使われることに怒りを覚えるウェリントン教授。核兵器の製造を進めるならロンドンの破壊も辞さないと首相を脅します。>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

2.5

話しに無理があるのですがそこをツッコんでは野暮ですよ、という感じの作品です。主人公の二人は余命幾ばくもないのだから大目に見てよ、ということでしょうか(悪人でない人達は大迷惑で可哀想…)。もうすぐ死んで>>続きを読む

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

4.5

16mmフィルムで撮影された巨大建造物、音楽、ナレーションだけで立派なSF作品が出来てしまうのですね。夢の中で未来の人から啓示を受取ってしまった、というような趣きの作品。昨今の世界情勢や気候変動からす>>続きを読む

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.5

あの『ベニスに死す』の美少年の人生がこんなにも過酷な人生を歩んでいようとは知りませんでした。まだ世の中を知らず、頼る者が必要な子供時代に彼のような経験をしたら何を指針に生きていけば良いのか分からなくな>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

3.5

公開当時観に行ったのですが、このなんとももどかしい恋のお話に高校生の自分は?な感じでした。受験前の気晴らしに観に行ったのに気晴らしにならなかったのを思い出しました…。やっと理解できるお年頃になったよう>>続きを読む

ブラザー・サン シスター・ムーン(1972年製作の映画)

3.5

昨今話題になっている某新興宗教団体の方達に見て欲しい、というかこれ見て顔洗ってでなおして来いと言ってやりたくなりました。ドノヴァンの甘〜い感じの曲と時代もあったのかと思いますが、いささかロマンチックに>>続きを読む

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

2.5

日本にもスパイを養成する所があったのですね。スパイ養成所に行ってしまい消息を経つ主人公、三好君。いつまで経っても帰ってこない婚約者を探すため、陸軍の参謀本部でタイピストとして働く雪子さん。この二人が繋>>続きを読む

黒水仙(1946年製作の映画)

3.0

ヒマラヤ山麓に尼僧院を開き、子供達の学校と医療施設を任された主人公クローダー含む尼僧達。志は高くとも、過酷な環境と暮らしの違いやらで困難に苦しみます。信仰心が薄れる者、男に恋する者、彼女達に心の変化を>>続きを読む

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

1.5

観ていて途中で嫌になってくる醜い人間の欲望のお話です。欲望のままに不誠実なことすれば罰が下るんでしょう。愛と憎しみは表裏一体なんですね。非常に怖いはなしです。エドウィーナの豹変はちょっと驚きました。演>>続きを読む

ソングス・フォー・ドレラ(1990年製作の映画)

4.5

いつまでたってもDVD化してくれないので捨てられないVHS。時々観たくなって観るのですが、昔の四角いテレビならよくても最近の横長のテレビだと映像が潰れてしまってなんだかなな感じ…。擦り切れてるのか映像>>続きを読む

エクストロ(1983年製作の映画)

2.5

82年製作のホラー。チープさ丸出しなとこもあるのだけど、グロなシーンはやけに気合入っていたのかなかなかの完成度。その差がチグハグでなんだか奇妙。普通アブダクションならそのままの状態で地球に帰されるだろ>>続きを読む

私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話(2019年製作の映画)

3.0

リチャード・ドーキンスの著書でFSMのことを知りました。既存の宗教を批判するパロディと思いきや、真剣に宗教として信じる人達がいて驚いた。何を信じるかはその人の自由。でも信心深くない私から見ると理解はで>>続きを読む

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.0

初のケン・ローチ監督作品です。なんだか手が出なかったのですが、『イギリスから来た男』での回想シーンがこの作品から引用されいると知り観たくなったのです。
当時のありのままのイギリスの街の風景、人の暮らし
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第三の男(1949年製作の映画)

3.0

最初と最後の葬儀のシーンが重なるところが皮肉。作中の登場人物や背景等、この作品の陰鬱さが滲み出るように感じました。モノクロだからこその光の具合が印象的。追跡のシーンは面白かったです。迷路のような下水道>>続きを読む

哀愁の湖(1945年製作の映画)

2.0

男から疎まれる女のタイプ、ナンバーワンなエレンさん。好きな男を独占するために彼の弟、自分の子供(お腹の中)まで殺してしまうのです。ビョーキですね、ここまでくると…。夫から別れると言われると自殺行為に及>>続きを読む

キャッチ22(1970年製作の映画)

4.5

マイク・ニコルズの作品は"エンジェルス・イン・アメリカ"しか観たことなかったが、とても好きな作品なのでこちらも期待が大きかったかな。期待を裏切らない傑作です、私的には。冒頭の夜明けの静けさから、それを>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

久し振りに鑑賞。映画館の大画面で観るのは初めて。冒頭からして40年も前の作品とは思えぬクオリティに改めてビックリしてしまう。洋画にありがちな、可笑しな"日本的なもの"には時代を感じてしまうけど。
"こ
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.0

世にはまだ観ぬ傑作がまだまだあるんじゃないの?と思えて仕方ないです。大人の事情やなんやかやで封印されてしまった良作が埋もれてたら、掘り返さねばなりませんよほんとに…。
55年前の作品とは思えぬ壮大なス
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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

4.0

やっと彼らの良さが分かる年頃になったようです。若い頃は退屈だな、と思っていんです。私の世界には属さない類いの音楽、という認識でした。その認識が覆されるって凄く面白いことですし、こういう瞬間が来るから音>>続きを読む

スーパーマン III/電子の要塞(1983年製作の映画)

3.0

3作目も観てしまえ、と思い鑑賞。ロイスさんが最初と最後だけしか出ておらず、スーパーマンというかクラーク・ケントとの絡みが無く寂しい感じ。代わりに高校の同級生、ラナさんが出てくるのですがロイスさんにはか>>続きを読む

スーパーマン II/冒険篇(1981年製作の映画)

4.0

一作目が良かったので続編も、ということで鑑賞。お目当てのテレンス・スタンプもね。
メガネっ子のクラーク・ケントが本当に可愛らしくて好き。ロイスさんの無茶振りも良いですね。スーパーマンのあれでロイスさん
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スーパーマン ディレクターズ・カット版(1978年製作の映画)

4.0

今迄観ようと思わなかったのですがテレンス・スタンプが出演しているらしいので観てみました。安心して観ていられる勧善懲悪的な作品です。たまにはこういったお話も良いものです。悪役もちょっとマヌケなとこが安心>>続きを読む

ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

4.0

絶賛スランプ中ななか、クエイ兄弟の短編が見放題だったので久しぶりに観てみました。時間が短いのと、これといった内容もない(あるんだろうけど…)ので今の私には丁度良かった。ボンヤリ観てられるのでストレスが>>続きを読む