来夢さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

インベージョン(2007年製作の映画)

3.3

なんども映画化されている「盗まれた街」の再映画化。これまでの映像化よりもアクション強め。アクション要素少なくても面白いSFなはずなのに、アクション頑張っちゃって、でもアクションメインの話じゃないから全>>続きを読む

私の少女(2014年製作の映画)

3.7

「リンダリンダリンダ」「空気人形」で日本人にも馴染みの深いペ・ドゥナ。「ふがいない僕は空を見た」の田畑智子的な透明感と繊細さを持ったエロさにドキドキ。同姓愛者であることを匂わせる演出が巧で、相手が子供>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.0

ラースフォントリアーの映画はいつだって女性がもの凄いパワーを持っていて、男は女という種に包括されている弱者かのように見える。女性にトラウマでもあるのか、若しくは女性が撮っているんじゃないかと思うくらい>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

3.6

富士の樹海。あの名所といわれるところですね。
30年くらい前だけれども、小学校の林間学校でお邪魔した時に、
別のグループの子たちが人骨発見したらしいって騒ぎになっていたのを覚えてます。
まぁ、コンパス
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蘇りの血(2009年製作の映画)

3.6

元BLANKEY JET CITYドラマー中村達也による贅沢な按摩。マッサージとして気持ち良いかはさておき、耳に心地良いのは間違い無い。ヒロインは草刈正雄の娘さん。豊田利晃監督、逮捕からの復帰作品とい>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

まさにスラムダンク世代でバスケ部だった俺。原作コミックもリアルタイムで買っていました。原作読み返してから観ようと思ったけれど実家におきっぱで、今では希少な電子書籍化されていない漫画(井上雄彦作品で電子>>続きを読む

L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.4

冒頭、残虐なシーンから重厚なフィルムノワールを期待するも最初だけ。後はよくある仲間を集めて悪いやつをぶっ倒せなアクション映画な構成。仲間たちのエピソードがかなり薄いので、全くキャラに愛着が湧かないのね>>続きを読む

蟲師(2006年製作の映画)

3.9

あの人気漫画を、あの大友監督が撮るってことで話題になった本作。当時は結構ボロクソ言われてた気もするし、俺も後半の展開に苦言を呈した覚えはある。んだけれど、久々にみたらあれ、こんなに良かったっけ。ってな>>続きを読む

蠢動 -しゅんどう-(2013年製作の映画)

3.4

こういう硬派な時代劇が観たかった。のだけれど、色々な技術が上がった今の時代に観るには少し厳しいところも。殺陣が下手なのか、撮影アングルの問題なのか、あからさまに寸止め手前で動作が遅くなってゆっくり斬り>>続きを読む

ポゼッサー(2020年製作の映画)

4.1

パパクローネンバーグ超えを感じた衝撃のデビュー作から10年近くの時を経て、待望の2作目! 楽しみに待ってました。
期待通りのスタイリッシュに気持ち悪い、センス溢れる近未来ホラー。人格乗っ取り殺人のプロ
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呪詛(2022年製作の映画)

3.3

大好きな白石晃士監督の「ノロイ」と比較されたりしているということで気になって観てみました、ネトフリ話題作「呪詛」。
結論から言うと、がっかりさんでしたね。
モキュメンタリー、POV系の映画なんだけれど
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.0

当時、基金とかあるなら少しでも協力したいな、と思いながら観てたらエンドロール後に、既に募金は終わってる旨のメッセージが出て、日本公開遅いよとがっかりした覚えがあります。まぁ韓国公開1年後には公開できて>>続きを読む

アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もし自分が死んだら残された家族たちはどうなるのかという恐怖感。自分はこれまで家族にとって正しいことをしてこられたのか。自分じゃない男が家族を守っていくなんて考えたくもないだろうけれど、それ以上に家族の>>続きを読む

アブラクサスの祭(2010年製作の映画)

3.5

原作はお坊さん芥川賞作家の玄侑宗久の同名小説。お坊さんでお坊さん的な話が多いのに宗教臭くなく、とても人間臭い文章を書かれるので好きなんですよね。そんな小説の実写化ですが、雰囲気よし。人間臭さも出ていて>>続きを読む

楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

3.5

結局、楽園追放もサイコパスも攻殻機動隊の模倣でしかないなと思ってしまうし、どう見てもエルゴプラクシーだしサイバーフォーミュラだし、基本虚淵作品は既視感のオンパレードなので、ここにオリジナリティを見出す>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最後の20分くらいを全部カットしたら名作と言えたかもしれない。
前半、既に使い古された「入れ替わり」ネタを用いて、今度はどんな性癖をみせてくれるのかと思ったが、案の定いつもどおりの新海誠らしい童貞感溢
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.6

これ系の映画は似たものだとフリーダムライターズに、ホロコーストから離れればムッシュラザールやパリ20区などとても良い作品が多いので、それらに比べるとどうにもヒューマンドラマ部分が弱いなと言うのが正直な>>続きを読む

彼が二度愛したS(2008年製作の映画)

3.2

分身とかファイトクラブとかそっち系を疑ってしまう脳になっていて素直に観れなかったけど、どストレートなサスペンスだね。素直な心で観た方が多分楽しめるはず。とは言え結構設定に無茶がある気がしないでもない。>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.1

これは凄く良い続編。前半はこれ本当にゴーストバスターズかってくらいのクールな映像。お馴染みキャデラックを俯瞰で映すところとかかっこよすぎてそれだけで心揺さぶられる。後半徐々におバカっぽさも増えて来て、>>続きを読む

ひそひそ星(2015年製作の映画)

3.6

好奇心とノスタルジーに酔うのは人間の本分ではないかと思っている。それが人を発展させてきた。ロボットが人間になるためには何が必要か。人間はロボットになにを感じるか。彼女は自身にない刹那的なものを求めてい>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

実はウルトラマンはあんまり詳しくない。幼い頃に、なんだこの全身タイツはって思ってしまったのが原因だと思うのよね。ゴジラは大好きだし仮面ライダーも好き(石ノ森章太郎が好きというのもある)なんだけれど、ウ>>続きを読む

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.8

HUNTERxHUNTERの連載再開くらいに待ちに待った大好きなイニャリトゥの新作。出だしの映像から胸がゾワゾワするね。監督前作バードマンの流れを感じつつ、フェリーニはじめ、いつもの色んな映画のオマー>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.4

噂に聞いていたので期待し過ぎたか。出てくるサブカルワードにこそいちいち反応してしまいはしたけれど、映画自体にサブカル感はあまりなかったね。不自然すぎるシンクロニシティからの妙にリアルな崩れゆくさま。い>>続きを読む

ボルケーノ(1997年製作の映画)

3.4

まだ今ほど映画オタクではなかった学生時代に劇場で観たためか、ちょっと思い入れがあるけれど、今観たらなかなかに微妙な映画だね。噴火が起こるまでは結構面白いんだけれども。アクション要素いらないのに、無理や>>続きを読む

隣人(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ローズマリーの赤ちゃん的な映画。映画では隣人はだいたいヤバイやつかお節介と決まっている。これは両方だね。真面目に浮気ひとつしてない人程騙されそうな、妻の為という免罪符が罠。気をつけましょう。まぁどんな>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

タイトルから勝手にグランド・ホテル形式の映画かと思い込んで、ちょっと肩透かしを食らった感はあるけれど、どっからどう見てものウェスアンダーソンのブラックコメディな世界。このシュールな世界観はすごく好きだ>>続きを読む

トランス(2013年製作の映画)

3.6

ダニーボイルの俯瞰的な映像と音楽の絶対的なセンスに疾走感が今作はあまり感じられなく、どちらかというと腰を据えた感じのある作風。だけれどちゃんと面白い。難解になりがち、アートよりになりがちなストーリーを>>続きを読む

127時間(2010年製作の映画)

3.7

ダニーボイルでこのタイトルだから、一瞬「28日後...」シリーズかと期待した人は少なくないはず。はず? 関係ないです。
やってることは、某人気シチュエーションスリラーとほぼほぼ同んなじなんだけれど、こ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

予告観て絶対俺の好きなタイプの映画だろうと思ってたけど、思ったのとだいぶ違った。けどやっぱり俺が好きなタイプの映画だったし面白いねこれ。
陰鬱な映画だろうと思ったら、意外にものほほん日常系? でもそ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

MCU何本目かわからなくなってガンズアンドサンダーなコメディアクション映画。子供使うのはずるい。あれでは俺でも復讐の鬼と化す。が、八つ当たりも甚だしい。設定が色々ゆるすぎるので、観る側も早い段階でそれ>>続きを読む

最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.9

「もしも建物が話せたら」のSF版と言った感じで、建造物の映像に、淡々とナレーションで一方的な語りがあるだけなんだけれど、すごくSF感が出ていて面白かったね。話の内容的にも、俺が日頃思ってるような事柄が>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.6

みんな大好きククルスドアン。オリジンMSDとして漫画展開もされているTV版ガンダムの人気捨て回。てっきり漫画の映画化かと思いきや、テレビリメイクということで、そんなものにお金かけてる余裕があるならサン>>続きを読む

帝都物語(1988年製作の映画)

4.0

荒俣宏の大ヒット小説を、後に濱マイクを撮る林海象が脚本、特撮界では知らぬもののいない実相寺監督が超豪華キャストで映画化。なんとあのエイリアンの生みの親H・Rギーガーも参加というとにかく豪勢な日本映画。>>続きを読む

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.7

ホビット第3部にして、ロードオブザリング6作のラスト。
指輪と石(と金)は似たように魅了されて疑心暗鬼になる呪いのアイテムだけど、主人公が呪われる側だった指輪に対して、今回は主人公が呪いを外からみる立
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ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

3.7

ホビット第2部
長生きなロードオブザ〜のお馴染みの華のあるキャラ達にも再会できて、どんどん脇役ドワーフたちの存在感が薄れていくなか、意外にも主人公バギンズが大活躍。ちゃんと主人公感出ているよね。よかっ
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ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

3.8

ロードオブザリングの前日譚にしては壮大な冒険感あり過ぎで本編食ってしまうんじゃないかって感じだけれど、それもそのはず、そもそもの原作は前日譚じゃ無くてロードオブザリングのほうが本作の続編。ということで>>続きを読む