来夢さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ゲーム(1997年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観て以来25年。忘れた頃に見直そうと思ってたけれど、全くもって忘れられないラスト。忘れられるかこんなん。誰が納得できるんだ。フィンチャーの映画は終わり良ければ~なところがあるので、途中でこんな>>続きを読む

東京無国籍少女(2015年製作の映画)

3.3

短編自主映画を押井守がリメイクということだけれど、押井実写色(灰汁)は強いね。苦手な方は回れ右でも良いのだけれど、アクションはかなり良いのでそれを見ないのはもったいない。園子温の「TOKYO TRIB>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

これ系のアメリカ映画は、やりすぎ演出のせいで実話なのに嘘くさいという本末転倒な出来のものも多いけれど、そこら辺はスピルバーグ流石にうまい。ジェットコースター的に視聴者の感情を誘導して「うおっカッコいい>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

4.3

「藪の中」の物語を「羅生門」のテーマで囲った作品。
読書感想文で大変お世話になった芥川龍之介さま。短編ですぐ読めるのに考察する余地がありすぎるから学生さんたちにオススメしたい。学生時代に小一時間ほどで
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前情報ほぼ見てなくて、コメディかと思ってた(ホットファズのイメージを引きずっていて...)けど、パーフェクトブルー感半端ないね。パーフェクトブルーを知らなかったら絶賛してたかもしれない。とはいえ、ちょ>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.5

面白い、面白い。テリーギリアム好きだからかもしれないけれど面白い。多分テリーギリアムの中でもわかりやすい方だと思うから、未来世紀ブラジル分からんかったとかいうひとでも安心して観ていいと思います。ドン・>>続きを読む

テール しっぽのある美女(2012年製作の映画)

3.4

未体験ゾーンで観たやつね。ストーリー的には凄くシンプルで、特に派手な展開かあったり、お化け屋敷要素があるわけでもないから、ショートムービーを観ているような感じなんだけれど、時間は75分ある。映画として>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.3

散々映画化もされていてストーリーは勝手知ったるなので置いとくとして、フランス人のはずなのに英語で歌うとかはいいんですよ。イギリスの映画だからしゃあないので。この映画一番の問題はアンハサウェイが素晴らし>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

上映当時そこそこにボロクソに言った覚えがあるけれと、デスゲームというジャンルを確立し、日本だけじゃなく世界に影響を与えた偉大な映画だね。中学生同士が殺し合いをするという問題作の実写化ということで話題を>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.6

前作、凄く良かったんだよね。監督・脚本続投ということで期待しつつも、故チャドウィック・ボーズマンの穴をどうやって埋めるのか注目してたんだけれど、んーあんまり好きじゃなかったな。世間の評価はとても良さそ>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

アクション頑張ってるのはわかるけれど、予算が追いついていないから、かえって安っぽさが目立ってしまってるのが残念。低予算でチープなのはいいんだけれど、初期の平成ライダーくらいの中途半端な古さを感じるんだ>>続きを読む

罠 THE TRAP(1996年製作の映画)

4.0

濱マイク三作目はサイコスリラー。ホラー感が強くてこれまでとは一味違う。サイコスリラーってジャンルの狂気さに永瀬正敏の一人二役による心理描写も加わってアート性増し増し。3部作の中でも特に林海象の作家性が>>続きを読む

遥かな時代の階段を(1995年製作の映画)

3.6

1作目と変わってカラーで、それでもオシャレな濱マイクシリーズ第2弾。
かなり無茶な設定で、ありえんだろとツッコミたくはなるものの、やっぱり程よい抜け感とかっこよさが、いい意味での古臭さを演出していて、
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我が人生最悪の時(1994年製作の映画)

3.9

大好きな濱マイクシリーズ1作目。
モノクロシネスコのレトロな格好良さ。1作目にしてマイクのキャラクター完成度が高い。これはドラマ化したくなるよね。探偵ものの定番を押さえながら、全作品がジャンルすら違う
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

4.5

全編通して会話が手話のみで、一切の字幕もなし。という一風変わった映画。あれ、それって手話じゃなくても自分の知らない言語の映画を字幕消してみたらほぼ同じ状況つくれるんじゃないの? と俺は思った。でも実際>>続きを読む

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

3.7

前作から更にスケールアップ。やや詰め込みすぎて余韻的な間がほとんど無かったり、ご都合主義に感じるところは多々あるけれど、わかりやすい起伏のあるストーリー展開、強すぎる敵との戦いと派手な演出。そしてアツ>>続きを読む

スター・トレック(2009年製作の映画)

3.6

J・J・エイブラムスによるリブートにして、上手いことマルチバースを使った新作スタートレック。スタートレックは全部は観てません。映画何本かと、TV版はケーブルテレビで再放送してた時に数シーズン(どれかよ>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.8

いい意味で気持ち悪さ全開だった今敏の処女作パーフェクトブルー。2作目の本作は、同じように「現実」と「虚構?」が混ざり合う構成でありながらも、綺麗で純粋な映画だね・・・・・・と思ってみてると痛い目にあい>>続きを読む

真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.3

監督はこっちの感じで行きたいのかな。リミットオブ~からキラキラ路線な感じになってきてる気がするけれど。今回は彼の映像・音楽的センスがいまひとつ活かしきれていない感じが。演技派俳優が下手くそっぽい演技に>>続きを読む

USB(2009年製作の映画)

3.9

映像センスと、役者たちの使い方のセンスがものすごく良いよね。貴重な「カッコいい邦画」。
メッセージ性はあるものの、メッセージの内容はちょっとわかりにくいな。というかよくわからない。反原発なのか、不感症
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.4

こういうことだよね。勉強臭く黒人差別は駄目ですよ~なんて映画で差別がなくなるなら、世の中とっくに差別なんてないわけで、じゃあどうしたら良いかって言ったら、差別問題を提起した上で、徹底的に黒人をかっこ良>>続きを読む

攻殻機動隊ARISE PYROPHORIC CULT(2015年製作の映画)

3.8

信号機のとうりゃんせ、渋谷っぽい街、パイロマニア。あれ、カオスヘッドかな? いえいえ攻殻機動隊ARISEです。
ここから劇場版クオリティ&押井版の目になってるね。OVAからこれでやって欲しかったな。予
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攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)

3.7

何故かアライズの冠が廃された劇場版アライズ。映像面が全てにおいてリッチになり、素子さんの目は押井版を彷彿とさせるものに。一気に魅力が増したね。ビジュアルは非常に良き。パーツパーツ言う台詞が、狙い過ぎ言>>続きを読む

攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone(2014年製作の映画)

3.7

アライズ4話。ここに来て急に攻殻感が出てしまう。雰囲気も内容も良い。が故に、もう少しゴーストというものを大切に扱って欲しかったな。ゴーストってそんなに明確で、そんなに分かりやすいものなのでいいのか? >>続きを読む

攻殻機動隊ARISE border:3 Ghost Tears(2014年製作の映画)

3.5

アライズ3話。こんな撫で声で男に媚びる素子さんを見たくはなかったって人も多いだろうね。1~2話同様に脇の甘さが非常に目立つ。若さのせいと言って目をつぶるには、カッコつけたセリフが邪魔になる。カッコいい>>続きを読む

攻殻機動隊ARISE border:2 Ghost Whispers(2013年製作の映画)

3.6

アライズ2話。
攻殻機動隊の普遍テーマを1話に纏めた感じなんだけれど、その割にはあまり深くないような気が。ちょっと分かりやすい罠にかかり過ぎなきらいがある今作の素子さんにも、どうした? と思ってしまう
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攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain(2013年製作の映画)

3.6

中途半端にSACに寄せてしまって、中途半端に原作漫画のキャラ設定意識してる感のおかけで、初回鑑賞時は違和感しかなかったし、これはダメだなーって思ったけれど、慣れてから見直したら、もし押井版もSACもな>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.9

エイリアン前日譚。として企画されたけれどごにょごにょ。と言われるけれど、どうみてもエイリアンの前日譚。世間の酷評に反して俺は結構好きなのよね。リドリースコットがエイリアンで見せたものをセルフリブートし>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.8

実はジョーズって結構な大人になるまで観たことなかったんだよね。スピルバーグの映画殆ど観てるし、サメ映画もそこそこに観てるのに、タイミングが合わなかったのか。ジョーズを観たことがない人が持つジョーズのイ>>続きを読む

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.5

サメの泳ぐ海に取り残されてしまうサバイバル映画ってことで、サメ版127時間と言ったところ。そこらのB級サメ映画とはレベルの違うサメのクオリティの高さが見所。ビーチがすぐそこに見えている距離感ってのがい>>続きを読む

神々と男たち(2010年製作の映画)

4.0

内戦中のアルジェリア。目の前に迫る死の恐怖から、逃げずに奉仕活動を続けるべきか、 それともフランスに逃げるのかを迫られるフランス人の修道士たち。タイムリミットもわからない緊迫感と、命を懸けたディベート>>続きを読む

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

4.0

ゴジラに続く本多猪四郎の名作。ラドンは後にゴジラシリーズにも登場するので、ゴジラシリーズ全制覇目指すなら早めに観ておきましょう(ストーリー的に観なきゃいけないわけじゃないけれど気持ち的に)。前半は特撮>>続きを読む

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

3.6

実は沢山の伏線をばら蒔いて回収していく系の映画なんで、そういうの好きな人には良いかも。ジャンプスケアなどのホラー表現も優秀で、エンタメとしては非常に良い出来。自分の周りにも2より3の方が好きって人が多>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.7

スピルバーグの続投だし、悪くはないし、そこそこ好きな作品ではあるんだけれど、ね。1作目が神がかってたから比較しちゃうって言うのと、今回は登場人物たちがあまりワクワクしてないから、観てる側もワクワクはし>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0

【祝!filmarksレビュー1000件達成】
ということで、折角だし思い入れの強い作品のレビューをしたいなと。
小6、12歳の誕生日の生誕時間に父と二人で観に行ったジュラシックパーク。後にも先にも父
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ヒルコ 妖怪ハンター(1991年製作の映画)

3.5

塚本晋也が諸星大二郎の妖怪ハンターシリーズ数本をくっつけて実写化。
だいぶ原作ぶっ壊してきてるね。原作ものでそういう姿勢は嫌いではないです。ただね、塚本晋也メジャー1作目ということで、鉄男のようなファ
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